ウォーレン・バフェットに学ぶ!1分でわかる株式投資

世界一の投資家ウォーレン・バフェットの投資哲学、人生論、さらに経済や会計の知識がこのブログ一本で「あっ」と驚くほど簡単に習得できます!特にこれから米国株投資を始める初心者や投資入門者向けの情報が充実しています。


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バフェット氏、トランプ相場最大級の受益者


東条雅彦です。

2016年12月6日の「THE WALL STREET JOURNAL」にて「バフェット氏、トランプ相場最大級の受益者」として報じられています。

2016年12月6日「バフェット氏、トランプ相場最大級の受益者 - WSJ

 著名投資家のウォーレン・バフェット氏は米大統領選挙戦の終盤、トランプ候補の最大の批判者の1人だった。そのバフェット氏は今、銀行株、鉄道株などを押し上げたトランプ相場の最大の受益者の1人となっている。

 バフェット氏が率いる投資持ち株会社バークシャー・ハザウェイは11月にこの6年間で最高の業績を上げ、同社株は過去最高値の24万ドル(2700万円)近くで取引されている。バフェット氏が1965年にその元繊維会社を買収したとき、バークシャーの時価総額は約2000万ドルだったが、今では4000億ドルをわずかに下回る水準で推移している。

 保険会社、鉄道会社、公益事業会社、製造会社といった従来型の事業会社を保有しているバークシャー。その時価総額は、ハイテク大手と肩を並べている。調査会社ファクトセットによると、時価総額ではアップル、アルファベット、マイクロソフトに次ぐ米国企業第4位だ。フォーブス誌によると、バークシャーの会長で筆頭株主であるバフェット氏は世界で第3位の大富豪だという。

 トランプ政権と共和党が支配する議会は減税や規制緩和を実現するだろうという見通しから、米国株は大統領選挙以降、上昇してきた。11月8日から12月2日までにS&P500種指数は堅調に推移。

 バークシャーのクラスA株とクラスB株は同期間中にそれぞれ7.9%、7.8%の上昇を示した。12月2日には両クラスとも少し値を下げ、A株は0.3%安の23万9070ドル、B株は0.5%安の159.39ドルとなった。

 民主党員であるバフェット氏は大統領選挙中、クリントン候補を応援し、トランプ候補を批判した。あるテレビ討論会でトランプ氏がバフェット氏も「巨額の」税控除を受けていると主張すると、バフェット氏は自分の納税記録を公表し、トランプ氏にも同じことをするように促した。

 11月11日に放送されたCNNとのインタビューでバフェット氏は「10年後、20年後、30年後の米株式場は現在よりも上昇しているだろう」と指摘。「クリントン氏が勝っていたとしても、そうなっていただろうし、トランプ氏が大統領でもそうなるだろう」

最後の「10年後、20年後、30年後の米国株式市場は現在よりも上昇している」という点は注目に値すべき発言です。

この点は米国を悲観するジム・ロジャーズと見方が大きく異なる点です。

S&P500をアウトパフォームし続けるバークシャー


THE WALL STREET JOURNALでは「トランプを非難していたバフェットが逆にトランプ相場で儲けている」という、一見、矛盾した状況を伝えていて、面白いなと感じました。

<バークシャーの株価 2007年~2016年>
バークシャーの株価 2007年~2016年

現在、史上最高値を更新中でトランプ相場が始まった2016年11月以降は一段と株価が上昇しています。

<バークシャーの株価 2016年9月~2016年12月(トランプ相場)>
バークシャーの株価 2016年9月~2016年12月(トランプ相場)

現在のバークシャーはS&P500、ニューヨークダウとの連動制が高まってきています。

そのため、バークシャーの株価が上昇するのは当然といえば当然に見えます。

しかし、実際に確認すると、S&P500を大きくアウトパフォームにしています。

コチラは直近1年間のバークシャー株とS&P500を比較したものですが、11月以降のトランプ相場で大きく、S&P500を突き放しています。

<バークシャー VS S&P500 (2015年12月~2016年12月)>
バークシャー VS S&P500(2015年12月~2016年12月)

このトランプ相場がいつまで続くのかはわかりませんが、これは少し意外な結果だったと言えるでしょう。

バークシャー株は下落相場に対して強い耐性を持っています。

そのため、今のうちに資金をバークシャー株に避難させておこうという流れになっているようです。

バークシャー株のパフォーマンスの方がS&P500よりも上回る傾向があるので、一見、「資金逃避」という視点では賢明な投資に見えます。

バークシャー株の買い時はPBR1.2倍以下である!


しかし、本当に長期で資産を形成したい人はバークシャー株を買う時はPBRが1.2倍以下でなければいけません。

今、MORNINGSTARのサイトで「BRK.A」と入力して、検索すると、次のように表示されます。

MORNINGSTAR「BRK.A」

PBR(Prive/Book)が1.48倍となっており、射程圏内ではありません。

電子書籍「ゼロから始めるバフェット流投資入門」にも書きましたが、バークシャー株はPBRが1倍から2倍の間を行ったり来たりする銘柄です。

本当はPBR1倍でバークシャー株を拾いたいところですが、なかなかそこまでは下がりません。

PBR1.2倍ぐらいが実質的な底値になっています。

<バークシャー株のPBRの推移 (過去10年間)>
バークシャー株のPBRの推移 (過去10年間)

過去10年間のPBRでは、2009年1.17倍、2011年1.18倍、2012年1.17倍の3年が「射程圏内」でした。

バークシャーは素晴らしい企業で、誰もが一度は購入を検討する銘柄だと思います。

ただ、バークシャーに限らず、株式はいつ買ってもよいわけではなく、「割安」の時に買わなければいけません。

長期投資家はベンジャミン・グレアムのいう「安全域」を確保する必要があるのです。

バークシャー株はPBRが1.2倍以下の射程圏内に入った時に購入すべきです。

くれぐれもトランプ相場に乗らないよう、気をつけましょう。
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