ウォーレン・バフェットに学ぶ!1分でわかる株式投資

世界一の投資家ウォーレン・バフェットの投資哲学、人生論、さらに経済や会計の知識がこのブログ一本で「あっ」と驚くほど簡単に習得できます!特にこれから米国株投資を始める初心者や投資入門者向けの情報が充実しています。


テーマ:


東条雅彦です。

既にご存知だと思いますが、今、将棋界がとんでもなく揺れています。

三浦九段が対局中にスマホアプリ「技巧」のカンニングを指摘されて、年内いっぱいまで出場停止処分を受けました。

このことで様々な報道がなされています。

離席が多く、ぶっ飛んだ手が多いので怪しまれてしまった!

私は将棋のことがさっぱりわからず、三浦九段も明確に否定していることから、「うーん、どうなんだろう?」という感じです。

おそらく真相は本人しかわかりません。

一方、トップ棋士たちで「白」を主張している人は誰もいません。

報道でもある通り、トップ棋士たちは超疑っているわけです。

なぜなのでしょうか?

アメリカの物理学者であるアルパド・イロは、「イロレーディング」という算出法を考案しました。

イロレーディングとは、チェスなどの2人制ゲームにおける実力の測定値を算出する方法です。

将棋でもこの測定方法が広く使われています。

<三浦九段のレーディング>


三浦九段のレーディングを見ると、1793点でトップから9番目です。

今回、最も不正を疑われている10月3日の渡辺竜王との一戦です。

渡辺竜王のレーディングは1871で、上から4番目です。

格上の相手なので、なかなか勝つのが難しいのに、三浦九段は渡辺竜王に圧勝しました。

こちらのサイトで、全ての手が見れます。
(画像をクリックすると、サイトに飛びます。)

<2016年10月3日 三浦弘行 九段 VS 渡辺明 竜王>


残念ながら、私は将棋のことがさっぱりわからないので、「これのどこかがスゴイの?」という感じです。

ところが、将棋を知っている人が見ると、「あの渡辺竜王がこんな負け方するわけない」という感想を持つそうです。

ソフトの手は「圧倒的にぶっ飛んだ手が多い」のが特徴です。

人間の感覚からは変に感じるはずです。

しかも、無駄に離席が多くて、戻ってきて打つ手が「ぶっ飛んだ手」を連発されたら、余計に怪しいと疑われてしまったのでしょう。

頻繁な離席がなければ、何の問題もなかったと思われます。

トップ棋士達がスマホのアプリに負けることを自白していることの方が衝撃!

今回、告発に踏み切った渡辺竜王はこう述べています。

「トップ棋士でも、ソフトとの一致率は高い人で平均約70%。三浦九段は離席が多く、感想戦で示す手もソフトと一致していた。不正の疑いが強い以上、理事会に対応してもらう必要があると判断した」

谷川浩司会長を始めとする連盟幹部、佐藤名人、羽生三冠は誰も三浦九段を「白」と主張する人はいなかったそうです。

ただ「状況証拠だけでなんとなく怪しい」ということで、三浦九段を「黒」と認定するのは明確に間違っています。

推定無罪です。

羽生三冠も自身が「灰色」と言ったことを認めながら、Twitterで三浦九段の推定無罪を強調していました。(完全同意です。)

本来は三浦九段側が「白」の証明をするのではなく、将棋連盟側が「黒」の証明をしなければいけません。

推定無罪という考えは人類が長い歴史の中で作ってきたルールであり、これを無視すべきではありません。

ワイドショーのネタにされる原因は、連盟側は「黒」とは認定できず、三浦九段側も調査に全面的に協力すると言っているのに、なぜか調査に積極的ではないという変な構図になっているからです。

三浦九段だって、日本のトップ10に入っている超一流の棋士です。

「黒にしては軽すぎる処分、白にしては重過ぎる処分」・・・連盟側の対応が不自然なのです。

まったく別の想定外の事情があるのかもしれません。

だから、もうこの問題はいくら外から推察しても答えは出ません。

「白」か「黒」かは不明です。

二択で選べと言われたら推定無罪の原則から、この一件は「白」だと認定すべきです。

この一件でハッキリとわかったのは、トップ棋士たち全員が「スマホのアプリに負ける」ことを暗に自白している点です。

こっちの方に衝撃を受けた人の方が多いのではないでしょうか?(私はそうでした。)

思い出されるのは「AlphaGo VS イ・セドル」の一戦で見せたAIの特徴

「ぶっ飛んだ手」を続けていて、最後に一瞬で討ち取ったという展開はありえない!

この話を聞いて、私は2016年3月9日~15日に実施された囲碁の戦い「イ・セドル VS AlphaGo」を思い出しました。

AlphaGo(アルファ碁)とはGoogleが開発した囲碁のソフトです。

囲碁はチェスや将棋と比べて格段に分岐が多いことから、人間に勝つまでにあと10年はかかると言われていました。

ところが、世界トップクラスのイ・セドル棋士は1勝4敗で負けてしまったのです。

イ・セドル棋士は初戦から3連敗して、挑んだ第3局では78手目に「神の一手」を打って、AlphaGoをかく乱させて、もぎ取った貴重な一勝です。

ソフトがぶっ飛んだ手を打つのなら、こちらもぶっ飛んだ手を放り込めなければ勝てないということです。

この時、韓国棋院運営の「囲碁TV」解説者たちは解説ではなく、疑問を連発しています。

「不思議だというよりも、あり得ない手です。プロの感覚では考えも付かない手です。どういう意味で打ったんでしょうか?」(イ・ヒソン九段)

番組の序盤からこんな疑問を連発しながら、プロ棋士でも解説ができず、最後は視聴者にお詫びすることになりました。

AlphaGoは序盤からぶっ飛んだ手を打って、人間は「あれ?あれ?」と思っているうちに、終盤で一気に負けてしまいます。

日本でも高尾九段が解説していて、下記の動画の1:00:26で次のように発言してます。

「僕も途中までライブで見ていたんですけど、たぶんイ・セドルさんが勝つだろうと思って、途中で見るのやめちゃったんですよ。」(高尾九段)

さらに動画の1:03:46を見てください。

高尾九段が半分、笑うのを我慢しながら、「その手はビックリした」「さっぱりわからない」「意味がわからない手」と連呼しています。



人工知能(AI)の打つ手は人間から見ると「悪手」(自分自身を不利にするような悪い手)に見えるのです。

もうこれは人間の計算能力では敵わないことを示しています。

もうゲームでは全ての分野で人類は勝てなくなった!

この調子では来年、実施されるかもしれない「羽生三冠 VS コンピューター」の電王戦もかなり厳しい戦いになると思います。

(将棋ファンではない私も観戦するつもりです。)

もしコンピューターが毎回、圧勝するようになったら、「人間 VS コンピューター」の戦いは近い将来、行われなくなるでしょう。

人間と自動車が走る速度を競い合うのを見ても、それ程、面白いとは感じなくなると思います。

チェスは既にその領域に入っています。

1989年、IBMのDeep Blueが当時の世界チャンピオン、ディープ・ソートを破りました。

そこから人間はチェスで負け越しており、「人間 VS コンピューター」の戦いも次第に行われなくなります。

今では対戦したとしても、コンピューターにハンデを持たせた形になっています。

(ハンデありの対戦を見てもあんまり面白くはありません。)

何十年とかけて鍛錬してきたトップ棋士達がスーパーコンピューターならいざ知らず、スマホのアプリに負けるなんて。

あんな非力なCPUに・・・と思っていた考えは大幅に訂正しなければいけません。

予想よりもかなり進展が早いので、内心、恐怖すら感じます。

2016年、AI(人工知能)革命はもう既に始まっています。

米調査会社「トラクティカ」はとても強気な予想を出しています。

2015年から2024年にかけて、年平均56.1%でAI関連企業の売上高が増加するという予想です。



総務省の予想でもモバイル分野は最も伸び代が大きな分野(高めの予想で10.8兆ドル)です。



今回のようなニュースを耳にする度に、AI革命の到来を確信せざるを得ません。

エビデンス(証拠)がどんどん揃ってきています。
いいね!した人  |  コメント(13)

ウォーレン・バフェット研究家★東条雅彦さんの読者になろう

ブログの更新情報が受け取れて、アクセスが簡単になります

SNSアカウント