2008-07-26 23:10:38
『アキレスと亀』
テーマ:映画・DVD[あ行]
CLUB Cメンバーの限定試写会に当選したので、京橋テアトル試写室に北野武監督最新作『アキレスと亀』の試写会に行ってきました。
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裕福な家庭に生まれながら、突然の両親の死によってひとりぼっちになってしまった真知寿(まちず)少年。それ以来、彼はずっと描いてきた“画家になる”という夢だけを人生の指針として生きることにした。やがて、そんな真知寿の前に、一人の理解者が現れる。絵に対する彼の純粋さに心惹かれた幸子。2人は結ばれ、画家の夢は夫婦の夢となる。だが、彼の作品は全く評価されることなく、2人の創作活動は次第に街や警察をも巻き込むほどにエスカレートしていき、家庭崩壊の危機にまで直面していくのだが…。売れない画家の夫と、彼を支え励ます妻を描いた、愛と幸福の物語。若き頃の夫婦を柳憂怜と麻生久美子が、その後をビートたけしと樋口可南子が演じる。(From CinemaCafe.net)
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売れない画家と彼を支える妻の夫婦の絆の物語のような作品紹介がされていますが、なんとなくそれでは違和感が残るかなー。
自分もそういう作品なのかなと思っていたんですけれど、作品を観てみるとどうもそこに重きをおいているような感じがしないんですよねー。。。
何より、意外と少年期のエピソードが結構な時間がさかれているので、余計にその思いが強いのかもしれません。
どちらかというとこの売れない画家の半生を描いた作品ってとらえて観に行った方が良いような気がします。
裕福な家に育ったがためにまわりに甘やかされて育った少年。決してわがままとかそういう育ち方をしたわけではなくて、絵を書くということにだけ集中していた彼には世の中の常識などが見えておらず、どこか浮世離れした異質な少年として育ってしまったというバックグラウンドがあり。
そんな中両親を亡くしてしまって、今まで許されてきたことが常識として受け入れられないという現実に直面していく。
好きな絵ばかりを描いているだけでは許されない状況がある中でも、彼は画家になるという夢を諦めずに成長していく。
彼の浮世離れした感覚のおかげで、関わった人が気の毒になるケースもあったりして、少年期から観ていて主人公に共感が出来なかったので、話に自分は入り込めなかったかなと。
ただ、自分の夢を追うことにしか興味をみせない子ども時代ってこんなものかもしれないという気もするので、孤独さを感じさせる少年期に同情を感じさせるようなところも多々あるかな。
その後、青年~中年と時間が進んでいくなかで感じる違和感。若き日の夫婦を演じる柳憂怜と麻生久美子のキャラクター設定を考えると、中年に入ってからのビートたけしと樋口可南子のキャラクターにギャップをすごく感じる。
青年期まではわがままだとは思えなかった主人公のキャラクターが中年期以降にはただのわがままで生活力のない人物としてしか受け入れられず、観ていて苦い感じがする。
特に画家としての大成を目指して、より絵画への没頭を見せる主人公の普通の空気感を抱えていながら壊れていく様は見様によってはとっても恐ろしい感覚でもあり。芸術化肌の人の感性は普通ではないということが家庭崩壊にまでつながる流れを淡々と描いているところには興味深いものを感じる作品だったかな。
アーティストを目指すことでの苦悩や挫折の部分を描くシーンがあって重いシーンがあったと思えば、中年期に入ってからの夫婦のシーンではとてもコミカルなシーンもあり笑わされたりもする。
ビートたけしはお笑い畑の人だと思うとその辺りはお手の物だろうが、樋口可南子のコメディエンヌぶりが随所に楽しめる作品になっていることは確か。
若き日の主人公を演じる柳憂怜の朴訥とした雰囲気もよいと思うし、麻生久美子の透明感もこの映画の癒しになっていると思う。
脇を固めているのも中尾彬や伊武雅刀、大杉漣、筒井真理子、大森南朋など芸達者な面々が演じていて安心して観ていられるのはよかった。
ストーリーとして共感は出来なかったものの、いいも悪いも芸術家の生き様を感じられる作品にはなってると思う。
2008年9月20日よりテアトル新宿・銀座テアトルシネマで公開。
監督:北野武
出演:ビートたけし、樋口可南子、柳憂怜、麻生久美子、中尾彬、伊武雅刀、大杉漣、筒井真理子、吉岡澪皇、徳永えり、大森南朋 etc
アキレスと亀 [DVD]

¥2,952
Amazon.co.jp

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裕福な家庭に生まれながら、突然の両親の死によってひとりぼっちになってしまった真知寿(まちず)少年。それ以来、彼はずっと描いてきた“画家になる”という夢だけを人生の指針として生きることにした。やがて、そんな真知寿の前に、一人の理解者が現れる。絵に対する彼の純粋さに心惹かれた幸子。2人は結ばれ、画家の夢は夫婦の夢となる。だが、彼の作品は全く評価されることなく、2人の創作活動は次第に街や警察をも巻き込むほどにエスカレートしていき、家庭崩壊の危機にまで直面していくのだが…。売れない画家の夫と、彼を支え励ます妻を描いた、愛と幸福の物語。若き頃の夫婦を柳憂怜と麻生久美子が、その後をビートたけしと樋口可南子が演じる。(From CinemaCafe.net)
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売れない画家と彼を支える妻の夫婦の絆の物語のような作品紹介がされていますが、なんとなくそれでは違和感が残るかなー。
自分もそういう作品なのかなと思っていたんですけれど、作品を観てみるとどうもそこに重きをおいているような感じがしないんですよねー。。。
何より、意外と少年期のエピソードが結構な時間がさかれているので、余計にその思いが強いのかもしれません。
どちらかというとこの売れない画家の半生を描いた作品ってとらえて観に行った方が良いような気がします。
裕福な家に育ったがためにまわりに甘やかされて育った少年。決してわがままとかそういう育ち方をしたわけではなくて、絵を書くということにだけ集中していた彼には世の中の常識などが見えておらず、どこか浮世離れした異質な少年として育ってしまったというバックグラウンドがあり。
そんな中両親を亡くしてしまって、今まで許されてきたことが常識として受け入れられないという現実に直面していく。
好きな絵ばかりを描いているだけでは許されない状況がある中でも、彼は画家になるという夢を諦めずに成長していく。
彼の浮世離れした感覚のおかげで、関わった人が気の毒になるケースもあったりして、少年期から観ていて主人公に共感が出来なかったので、話に自分は入り込めなかったかなと。
ただ、自分の夢を追うことにしか興味をみせない子ども時代ってこんなものかもしれないという気もするので、孤独さを感じさせる少年期に同情を感じさせるようなところも多々あるかな。
その後、青年~中年と時間が進んでいくなかで感じる違和感。若き日の夫婦を演じる柳憂怜と麻生久美子のキャラクター設定を考えると、中年に入ってからのビートたけしと樋口可南子のキャラクターにギャップをすごく感じる。
青年期まではわがままだとは思えなかった主人公のキャラクターが中年期以降にはただのわがままで生活力のない人物としてしか受け入れられず、観ていて苦い感じがする。
特に画家としての大成を目指して、より絵画への没頭を見せる主人公の普通の空気感を抱えていながら壊れていく様は見様によってはとっても恐ろしい感覚でもあり。芸術化肌の人の感性は普通ではないということが家庭崩壊にまでつながる流れを淡々と描いているところには興味深いものを感じる作品だったかな。
アーティストを目指すことでの苦悩や挫折の部分を描くシーンがあって重いシーンがあったと思えば、中年期に入ってからの夫婦のシーンではとてもコミカルなシーンもあり笑わされたりもする。
ビートたけしはお笑い畑の人だと思うとその辺りはお手の物だろうが、樋口可南子のコメディエンヌぶりが随所に楽しめる作品になっていることは確か。
若き日の主人公を演じる柳憂怜の朴訥とした雰囲気もよいと思うし、麻生久美子の透明感もこの映画の癒しになっていると思う。
脇を固めているのも中尾彬や伊武雅刀、大杉漣、筒井真理子、大森南朋など芸達者な面々が演じていて安心して観ていられるのはよかった。
ストーリーとして共感は出来なかったものの、いいも悪いも芸術家の生き様を感じられる作品にはなってると思う。
2008年9月20日よりテアトル新宿・銀座テアトルシネマで公開。
監督:北野武
出演:ビートたけし、樋口可南子、柳憂怜、麻生久美子、中尾彬、伊武雅刀、大杉漣、筒井真理子、吉岡澪皇、徳永えり、大森南朋 etc
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