『僕の彼女はサイボーグ』
テーマ:映画・DVD[は行]誰も祝ってくれる人などいない冴えない大学生のジローの前に現れた魅力的な”彼女”。彼女の予測不可能な行動や言動に振り回されたりしながらも、一瞬にして彼女に惹かれてしまったジロー。しかし彼女は意味深なセリフを残してその日のうちに姿を消してしまう。
一年後の誕生日。ジローは再び”彼女”とめぐり合うが、どうも様子が違う。彼女の正体は未来の自分がジローを守る為に現代に送り込んできたサイボーグだった。
こうして彼女との不思議な共同生活がはじまっていくが、次第に”彼女”に恋していくジロー。しかし、彼女は感情を持たないサイボーグ。気持ちが通い合わないジレンマに苦しむジローは彼女につらくあたり、追い出してしまうのだがといった感じのストーリー。
とっても荒唐無稽なストーリー展開なんだけれど、ところどころに笑える要素をちりばめた、毛色の異なるラブストーリーといった印象。様々な要素を詰め込みすぎてやしないかなーという印象はあるものの、主演2人の魅力でどうにか押し切った作品になってると思う。
サイボーグの”彼女”を演じる綾瀬はるかの決まりきった笑顔など人造めいた雰囲気が役にぴったりと合っていた。ジローの感情を理解できずに微妙に戸惑いを見せたりといった、とにかく微妙なニュアンスを求められるような役柄だったように思うけれど、可愛らしさと凶暴さをマッチングさせたキャラクターの体現はうまくいっていたと思えるし、素敵だったかなーという印象。サイボーグの演技があまりにハマッていて笑わせられたし、動きや感情を制限させられる役をやりきったなーという凄さを感じたかな。ただし、服を買いに行った時のポーズをつける演出はサイボーグにやらせるには不要なものだったかなと思う。
そして、ジロー役の小出恵介。オープニング当初は本当に冴えない男の子を演じているなーという感じで、なんとなく違和感を感じてはいたんだけれど、サイボーグの彼女が現れてからの演技はそんな違和感が消えて良かったかなーと。地味目な雰囲気ではあるけれど、繊細さを要求されるであろう演技で魅了させられた。
そして個性豊かな脇役陣。竹中直人のいつもながらのキャラクター設定も、田口浩正の登場もコミカルな要素として十分に楽しめるし、吉行和子や寺泉憲といったベテランもちょこっと顔を出すし。
それにしても、監督が日本人ではないと映像感覚に出てくるものだねーと感じたのが、ジローのふるさとに行ってみるというシーンの昔懐かしい田舎の風景の映像。自分があそこまでの田舎暮らしをしたことがないことも要因の一因はあるんだろうけれど、なんとなく観ていて日本の田舎ではない日本に似た別の国の田舎って感じにも見えたし。
本当に色々な要素を持ち合わせた作品になっていて、作品のトーンが終始一定ではないなーと感じるところもあるので、シーンによっては好き嫌いが出てくるところもあると思うし、全体を通して観ると違和感を覚えるところもあるかなーという気もした。
それでも、やっぱり主演2人の演技はフレッシュさもあるし、細かい演技がよかったなーと思うので観て良かったかなと。
そして、ラストで流れるMISIAによる主題歌「約束の翼」もとてもいい曲で、終りの余韻を楽しめた。
監督:クァク・ジェヨン
出演:綾瀬はるか、小出恵介、桐谷健太、吉高由里子、斉藤歩、田口浩正、遠藤憲一、小日向文世、竹中直人、吉行和子 etc
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1 ■TBありがとうございます。
今後ともよろしくお願いします。
また寄らせていただきます。