第58回カンヌ国際映画祭

テーマ:movie
2005-05-25 00:37:29
だるでんぬ 遅ればせながら、カンヌの受賞結果。

再びダルデンヌ兄弟がやってくれました! 『イゴールの約束』 と 『息子のまなざし』 で、私の涙腺を見事に破壊してくれた彼らの最新作が受賞となると、嬉しい&楽しみで仕方ありません。 

ざ・ちゃいるど その受賞作 『The Child』 は、最底辺の生活から抜け出そうともがく若者の成長を描いた社会派ドラマ。 で、主演がな、なんと! 『イゴールの約束』 の少年、ジェレミー・レニエ! この写真を見て見て! 「まぁまぁ、こんなに大きくなって……」 と親戚のおばちゃんの気持ちだよ、ほんと。 公開は2006年の秋とのこと。 あー、まだまだ先だっ!

あと、楽しみなのが、ハネケの新作! 思わず、「エリカせんせーい!!!」 と絶叫せずにはいられなかった前作 『ピアニスト』 が公開されてからもうすぐ4年が経つんだなぁ。 こんなに待たせるなよ~。 『ファニーゲーム』 のような作品だととっても嬉しいんだけど (と思う私は変態?)。

あ、パルムドールに次ぐグランプリは、ジャームッシュ監督の 『ブロークン・フラワーズ 』 (コメディらしいよ!) で、主演男優賞は、初監督作品 『The Three Burials of Melquiades Estrada』 に主演したトミー・リー・ジョーンズでした。

受賞結果一覧
★パルムドール
  『The Child』 (ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ監督/ベルギー)
★グランプリ (審査員特別大賞)
  『ブロークン・フラワーズ』 (ジム・ジャームッシュ監督/アメリカ)
★最優秀監督賞
  ミヒャエル・ハネケ監督 『Hidden(Cache)』 (オーストリア)
★最優秀男優賞
  トミー・L・ジョーンズ 『The Three Burials of Melquiades Estrada』(アメリカ)
★最優秀女優賞
  ハンナ・ラスロ 『Free Zone』 (イスラエル)
★最優秀脚本賞
  ギレルモ・アリアガ 『The Three Burials of Melquiades Estrada』 (アメリカ)
★審査員賞
  『Shanghai Dreams』 (ワン・シャオシュアイ監督/中国)
★カメラドール (新人賞)
  『The Forsaken Land』 (ビムクティ・ジャヤスンダラ監督/スリランカ)
  『Me and You and Everyone We Know』 (ミランダ・ジュライ監督/アメリカ)
★国際批評家連盟賞
  『Hidden(Cache)』 (ミヒャエル・ハネケ監督/オーストリア)

チーム★アメリカ ワールドポリス

テーマ:movie
2005-05-23 23:56:07
ちーむ★あめりか『サウスパーク』 のトレイ・パーカーとマット・ストーンが贈る人形劇映画です。 「ケニー come back!」 の私にとっては、彼らの新作ってことですっごい楽しみにしてたんだけど、いやいや、期待を裏切らず、おバカ全開でした(・∀・)! 前半はちょっとスローペースだったけど、後半の追い込みはさすが! 

とりあえず、予告編を見てくだされ。 → TRAILER

もうね、ストーリーなんてどうでもいいんだよね。 「風刺のきいた…」 なんて、斜めに見る必要もなし! ただただ笑えれば、もうそれで充分。 アクロバティックな体位を繰り広げる人形のセックスシーンとか最高。 政治家だけでなく、俳優もいじり倒しまくり。 あ~、ほんとバカだなぁ。 こんな映画だけど、クソ真面目に人形をちまちま動かして撮影してるところとかも、たまんない!

でもね、ハラハラしちゃうよ、ここまで名指しで人を茶化してると。 彼らには恐いもんなんてないのかしら。 なんて、いらぬ心配か。

公開は夏休み、シネ・アミューズほかにて 公式HP

のら犬カフェ

テーマ:Short peace
2005-05-22 23:58:29
続けて、高円寺カフェ情報を。
とにかく、お店の名前に惹かれました。 結構、高円寺では有名みたいなんだけど、目立たない場所にあるからか、 「秘密基地、見~つけたっ!」 ってな気分。思わずふらふら~と入ってしまいそうな雰囲気があります。 で、実際に行ってみて……すごい楽しいお店でした!!

のら2  のら1
手作りのアクセサリー類も販売してるみたい。    おもちゃがテーブルの引き出しにわんさか。

のら3  のら4
 本日のキッシュ (コンビーフとほうれん草)        春キャベツとベーコンのパスタ

特にキッシュがおいしかったです。 これで1/2サイズなんだけど、1コで注文すれば良かったって思ったぐらい。 あと、昔懐かしいおもちゃがたくさんあって、退屈しません。 パズルなんて始めちゃうと、解けるまで必死になって、無駄に長く居座っちゃいそうです (実際、私もそうだった……)。 「いいかげん、ヒント見たらどないですか?」 と、スタッフ (オーナーさん?) に言われちゃったよ。

お店のHPはコチラ → のら犬カフェ

Planet 3rd

テーマ:Short peace
2005-05-21 00:46:54
およそ2年半前、前の会社の上司 (独身男性44歳!) に連れて行ってもらった高円寺のカフェ、Planet 3rd に行ってきました。 その時は、飲みの2軒目として行ったのでドリンクだけしか注文しなかったから、それ以来、ゴハンも食べてみたいなぁと思っていたのです。 で、やっと食べに行ってきました。 

ごはんもの
ハワイアン・ロコモコ(手前)
ハムと温泉卵のライスプレート(奥)                 

ぷらねっと・ふれんちとーすと



                 やっぱりここでも
                  ハニートースト

100席を超える大バコで、深夜2時まで営業、インターネット可、ペット同伴も可です。 今度はランチにも行ってみたいなぁ。 他のケーキもおいしそうだったし。 姉妹店が渋谷と吉祥寺、市ヶ谷にもあるらしいっす。 いや、もっとあるかも。

フォーガットン

テーマ:movie
2005-05-20 00:36:46
ふぉーがっとん先に見た友達が、「タイトルは 『フォーガットン』 じゃなくて、『シャマラン』 にすべきだよっ!!」 と言っていた意味がようやくわかりました。 こりゃぁ、おもしろかった。 いや、でも期待しないでね。 期待すると失敗するからね (って、どっちだよ!)。

ここで言う “シャマラン” とは、『シックス・センス』 や 『ヴィレッジ』 のM・ナイト・シャマラン監督のこと。 監督の名前をタイトルにしてしまいたい! なんて、そんなストレートな・・・。 でも、この言葉が持つ本当の意味は、見た人でないとわかってもらえないんだよなぁ。 っていうか、ここがわかっちゃうと面白くないからね。 いや、わかってても面白いんだけどね (だから、どっちだよ!!)。

9歳のひとり息子、サムを飛行機事故で失ってから14ヶ月。 母テリーは未だに立ち直れずにいた。 そんな彼女の周りで奇妙なことが起こりだす。 家族3人で撮った大切な記念写真からサムの姿だけが消えていたのだ。 動揺する彼女に、精神科医と夫は冷静に告げる。 「息子など最初から存在しなかった」と…。

主演は、『めぐりあう時間たち』 や 『エデンより彼方に』 などで4度のオスカー候補となったジュリアン・ムーア。 彼女って割と作品選びに抜かりがない感じがするじゃないですか。 で、監督は、『愛がこわれるとき』 や 『危険な遊び』 のジョセフ・ルーベン。 「スリラーならおまかせ~」 の監督さん。 おまけに、プレスにはお約束の 「結末は、まだ見てない人には教えないでください」 という注意書き付き。 「どんなドンデン返しが・・・・・・」 って、しつこいようだけど期待しちゃうじゃないですか。 でもね・・・実はね・・・・・・。

・・・・・・くどくどと失礼しました。 あとは、実際に見に行ってください! とにかく、大爆笑 (もしくは大失笑) できること受けあいです。 でも、初デートなんかでは見に行かない方がいいかも。 こういうオチを楽しめる相手だったらいいけど!

公開は6月4日、日劇3ほかにて 公式HP

ダニー・ザ・ドッグ

テーマ:movie
2005-05-19 00:42:35
ダニー・ザ・ドッグ 愛してやまない massive attack が音楽を担当しているということで、前々から注目していた映画。 
やっと見に行ってきたよ!

5歳の時に母親から引き離され、記憶をなくしたダニー。 その後、悪漢バートに犬のように扱われ、闘うことだけを教えられて育った彼は、孤独な殺人マシーンと化していた。 しかしある日、盲目のピアニスト、サムと出会い、音楽に触れ、サムと彼の養女ヴィクトリアとの交流を通して、ダニーは初めて人を愛することを知っていく・・・。

感情を失い、人を殺すことだけを仕込まれてきた男に、眠っていた人間としての激情が目覚める――製作はリュック・ベッソン。 なるほど、彼が 『ニキータ』 や 『レオン』 で描いてきたテーマに近いです。 ストーリーは超ストレート。 無難に見れる感動アクションってところかなぁ。 主人公ダニーを演じるジェット・リーが、ちょっと引いてしまうぐらい純な青年 (知能は8歳程度) を演じてます。 もう強烈にかわいいっす。 そして、ダニーの心に愛を教える盲目のピアニストを演じるのは、先日、アカデミー賞助演男優賞を受賞したモーガン・フリーマン。 彼に関してはもう何も言うことなし。 彼の十八番でしょ、こういう役って。

監督は 『トランスポーター』 の新鋭ルイ・レテリエ。 アクションシーンはなかなかでした。 っていうか、massive attack の音楽がかっこよさに拍車をかけてます。 サントラが出たときは、「あぁ~、“massive臭” がしねぇ・・・」 って不満タラタラだったけど、映像に合わせて聴いてみるとやっぱ感じ方も変わるもんなんだね。 3D、やるじゃん!!

ただひとつ、気になる部分を挙げるとすれば、全編を通して音楽を使いすぎってところかな。 BGMない方がいいのにーってシーンが結構あったので。 

公開は6月下旬、丸の内プラゼールほかにて 公式HP

ヒトラー 最期の12日間

テーマ:movie
2005-05-17 23:57:58
ヒトラー第2次世界大戦時のドイツで、約600万人のユダヤ人を死に追い込んだホロコーストから約60年。 公開されるやいなや大反響と大激論を巻き起こした映画が、当事国から生まれた。

この映画は、ナチス・ドイツの指導者アドルフ・ヒトラーが自殺するまでの最後の12日間、首都ベルリンをソ連軍に包囲され、地下壕で愛人や腹心の部下たちと過ごすヒトラーを、彼の秘書であったトラドゥル・ユンゲの視点で描いた人間ドラマ。 しかし、主に描かれているのは史実そのものよりも、彼らの葛藤や恐怖、絶望感など心理的な面である。

過去、ヒトラーについて描いた映画といえば、私は真っ先にソクーロフの『モレク神』を思い浮かべるが、こちらの作品は、ヒトラーと愛人エヴァの山荘でのひとときを独自の詩的な映像美で綴ったものだったし、この映画のヒトラーは、コンプレックスとパラノイアに囚われた惨めな中年男として扱われていた。 それに比べれば、本作はもう少し乾いたタッチで描かれているように思う。 それぞれのドラマを追いながらも、決して共感や同情心など湧かせないような作り。 どこまでもドライなのだ。 だから、ヒトラーの人間らしい意外な一面や、その逆の独裁者としての残酷な一面を見ても、こちらの心が激しく動揺したりすることはない。 私はすぐに映画に共鳴し泣いてしまうタイプだが、そんな私でも人がバタバタ死んでいくというのに、涙が出なかった。 これは私がおかしいのか?

監督はオリバー・ヒルシュビーゲル。 名前だけではピンとこないと思うが、『es』 の監督と言えばご存知の方も多いだろう。 彼は密室の中で起こる人間の心理的な変化を描くのが得意なようだ。 今作も舞台は地下壕という密室。 ロシア軍に包囲され、地下要塞に閉じ込められた状態でヒトラーが狂い始め、絶対だった組織が崩れていく。 そして、ヒトラーにとって代わろうと野心を最後まで抱き続ける全ドイツ警察官長ヒムラー、リアリストらしく冷静に総統との別れを決意するシュペーア軍需大臣、そしてヒトラーへの忠誠を最後まで貫き通す宣伝大臣ゲッペルスとその夫人……ベルリン崩落までの数日間で、それぞれナチスの幹部たちは何を思ったのか、に焦点を当てている。

ヒトラーを演じたのは、『ベルリン 天使の詩』 のブルーノ・ガンツ。 誰もが避けたがるであろうこの役に果敢にも挑戦した彼に拍手を送りたい。 演技も素晴らしく、この映画は彼の代表作になったと言っても過言ではないと思う。 しかし、それ以上に印象に残ったのはゲッペルスを演じたウルリッヒ・マテスだ。 総統の横で静かにたたずんでいるだけなのに、圧倒的な存在感があった。 その反面、必要とあれば将官達を相手に怒鳴りあったり、顔をクシャクシャにして涙したりする。 実際の彼がどれだけの人を直接殺めたのかは知らないが、自分の子供に手にかけるときは、顔を強張らせ、部屋の中に入ることすらできず、全てを奥さんに任せるという弱々しい一面も垣間見せる。 そのシーンで彼が見せた表情が忘れられない。

独紙のある記者は「この映画はヒトラーに共感を持つことが許されるかどうかの問題を提起している」と批評し、フランスのリベラシオン紙は、「ドイツ人はヒトラーを人間として描くほど成熟しているのか」と露骨に不快感を表したという。 しかし、ヒトラーの映画をドイツ人がドイツで撮ったということだけで意味を持つ作品だと私は思う。 それに、屋外のシーンはロシアで撮影し、スタッフもロシア人だったらしい。 当時は敵国として戦った相手同士が力を合わせ、ひとつの映画を作り上げたんだから 「時代は変わった、それでいいじゃないか」 と思えるのだ。 

公開は夏、渋谷シネマライズほかにて 公式HP

アキレス腱

テーマ:Short piece
2005-05-11 02:33:02
TOPLOADER洋楽の場合、一度聴いただけでは歌詞やその意味がわからないことが少なくないだろう。 そして、歌詞カード(及び対訳)を読んで初めて内容を知り、それが自分の予想していたものと大きく異なると、驚いたりがっかりした経験はないだろうか。
 
私は普段から洋楽を好む傾向があるにも関わらず、滅多に歌詞カードを読まないタイプだ。 それどころか、曲のタイトルすら覚えていないことも多い。 好きか嫌いかは、曲のメロディとトラックだけで判断。 そんなだから、歌詞の意味なんて全くわかっていないに等しく、気まぐれに歌詞カードを開いてみようものなら、驚愕の連続である。 その中でも、最も驚いたストーリーを。

今はもう解散してしまったが、イギリスに TOPLORDER というバンドがいた。 その当時、私はレコード会社の営業をしていて、自社から発売される彼らのデビューアルバムを甚く気に入り、仕事にも熱が入ったし、もちろんプライベートでも何度も繰り返し聴いていたものである。 そして私には、それぐらいハマった彼らのアルバムの中でも特に好きな曲があった。 タイトルも歌詞もやはりわかってはいなかったが、よく鼻歌で歌うほど、本当に好きな曲だった。

そんなある日、私の気まぐれが久々に発症。 歌詞カードを開いてみる気になった。 そしてその結果、ガッカリどころではなく、絶句してしまった。

まず、タイトル。  「Achilles Heel」 と書いてある。 
私はしばし考え込んだ。
「アキレス・ヒール??? ・・・・・・・・・・・・・。」

そうだ。 踵の骨とふくらはぎの筋肉とをつなぐ、人体で最も大きい腱、「アキレス腱」 のことである。 私は激しく戸惑いながらも、先が気になって恐る恐る読み進めていった。 すると・・・・・・歌詞は更にすごかった!

「You are my achilles heel.」

「君は僕のアキレス腱」 ときたもんだ。 どうやらこの曲は、「空を飛びたい (自由になりたい) 男」 の歌らしい。 彼女をアキレス腱に例えることによって、「彼女は自分にとって足枷だ」 と言いたいようだ。 しかし、その男は彼女への愛ゆえに、地上で生きることを、地に足つけて歩くことを選ぶ。 そして、地上を選んだ男にとって、今度は 「アキレス腱」 である彼女が自分の原動力になる、ということを表わしているんだろう。 まぁ、意外と深い意味を持つ、悲しい歌である。 でも、だからってタイトルまで 「Achilles Heel」 にすることはないだろうよ!!

しかし、この曲、発売当時はイギリスのチャートで初登場3位を記録したという。 因みに、これは彼らのデビューシングルだ。 もし彼らが日本のバンドだったとして、同じメロディに同じタイトル、そしてこの歌詞を日本語で歌ってデビューしたとしたら、果たしてそこまで売れただろうか? いや、無理だ。 無理に違いない。

今でも、私はやはりこの曲のメロディが好きで、時々聴いては口ずさんでいるが、その度に意味を思い出しては恥ずかしい気持ちになってしまうのだ。

アーティスト: トップローダー
タイトル: オンカズ・ビッグ・モカ

殺人の追憶

テーマ:movie
2005-05-09 00:44:11
殺人の追憶 1986年、ソウル近郊の村で若い女性の死体が発見される。 その後も、手足を拘束された上、強姦されるという同じ手口の連続殺人事件が相次いで発生。 地元のパク刑事とソウルから派遣されたソ・テユン刑事がこの事件を担当することになるが、性格も捜査方法も全く正反対のふたりは事ある毎に対立する。 しかし次第にお互いを信頼し合うようになり、遂には事件の有力な容疑者を捕らえるのだが…。

韓国で実際に起きた事件を基に、『ほえる犬は噛まない』のポン・ジュノ監督が映画化したサスペンス。 本国では『シュリ』、『JSA』を超える560万人を動員し、2003年の興行収入No.1を記録。 更には、事件の再捜査を求める市民運動が起きるなど、社会現象にまでなったらしいです。 

前半、ソン・ガンホ演じるパク刑事には笑わせられっぱなしでした。 自分に 「人を見抜く才能がある」 と信じて容疑者たちの顔写真と睨めっこしたり、事件現場の足跡を捏造したり、しまいには占いに頼ったり。 まるで科学的とはおおよそかけ離れた捜査に本気で取り組んでます。 しかし、一番笑えたのは、彼が繰り出すドロップキック。 雨上がり決死隊の宮迫よろしく、きれーにズバっとキマります。 そう言えば、『反則王』 で、“昼は平凡なサラリーマン、夜はプロレスラー” なんていう役を演じてたっけ。 そのタマモノ??

相反してしてどこまでもカッコイイのは、キム・サンギョン演じるソ刑事。 「気を抜く」 ということを知らない、何事にも本気で取り組むタイプの人間。 事件にも科学に基づいた論理的な捜査で向き合う、所謂エリートってやつです。 この対照的なふたりの掛け合いも、ほんとおもしろかった。

ただ、はっきり言ってスッキリしないエンディングの映画である。 しかし、だからこそ、全身全霊を賭けて事件に挑む刑事たちの執念と、後に残されたやり場のない無念さが胸に刺さり、そこに 「つくりもの」 ではないリアルを感じることができた。 実話ベースの作品が持つ緊迫感に、人間的な怒りと虚無感が混ざり、観る者の心を惑わせる。 またひとつ、いい映画に出会えた。

みんな誰かの愛しい人

テーマ:movie
2005-05-06 23:42:01
みん誰 有名な作家を父に持つロリータ、20歳。 しかしその父親は娘に無関心。 ロリータの1番の悩みはぽっちゃり体型であることなのに、父の再婚相手は皮肉にも彼女と年の変わらぬスレンダー美人である。 ロリータにボーイフレンドがいない訳ではないが、どうも父親の権力目当てに違いなさそう。 せめて得意の声楽で父親に認められようと彼女は練習に励むが、信頼する歌の教師シルヴィアの目的も売れない作家である夫にチャンスを与えるためだった・・・。

「ジャクリ」の愛称で知られるアニエス・ジャウィ&ジャン=ピエール・バクリのコンビ最新作。 自己中心的で言葉も辛辣、誰かに八つ当たりしたり、自分勝手に落ち込んだり、色んな理由で疑心暗鬼になっているパリジャンたちをシニカルに、また温かに綴った群像劇――であるからして、登場人物たちはおフランス映画特有の “愛すべき偏屈者たち” のはず。 が! 全然、愛せないのである。 

特に、どうにもこうにも主人公が可愛くない! ぽっちゃり (どころじゃない) 体系がコンプレックスなんだろうけど、自意識過剰も甚だしい。 思い込みが激しく、自己中心的でひねくれ放題で、「謙遜」 の 「け」 の字もないような女の子である。 前作 『ムッシュ・カステラの恋』 のカステラ社長は可愛げがあって、純粋に応援できたんだけどなぁ・・・。 

しかし終盤、「あー、もうお手上げ!」 とイライラの絶頂を迎えた矢先、見事に彼女が一歩前に進み出したのだ。 その不意打ちに私も思わず 「よくやった!」 と頷いてしまった。 ラストの歌の先生の “おしおき” もなかなか気持ちよかったので、イライラは後に残らず。

教訓 : ひねくれ者もたまには素直になってみるべきよね。

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