2017-04-11 18:38:56

愚行録の解説に対しての愚行録。

テーマ:ブログ

「愚行録 」貫井徳郎 読了。
巻末の大矢博子さんの解説が素晴らしい。
なので本の感想ではなく、解説の感想です。

 

「他人を語ることは自分を語ることに他ならない」...
「自分が見透かされていることに気付かず滔々と他者の評価をしてみせる証言者達こそが愚かなのである」
「悪なら断罪出来る。非なら糾弾出来る、しかし愚かであることは、、、ただただ哀しい」

 

小説はある夫婦の輪郭をずっと描き続けているので、読み手の想像力と創造力も必要な小説。正解はないという人物像を模索しながら、しかし何となく抱いていた全編のモヤモヤしていたイメージを、わずか6ページでスッキリ腹落ちさせてくれた。

 

長々と主観で小説をこねくり回すような解説や、説明を付け加えるような解説、著者の心情を読むという、小説とは別のスパイスを付け加えるような解説より、シンプルでとても良い。

 

大矢さん自身も書いている通り、この解説を書くことは非常に難しかったのだと思う。だからこそ絞り出したシンプルな言葉が並んだのだと思う。

 

 

 

最近、自分の「存在と当為の混合」について考えていた。

部下を持つ立場からか自然と何に関しても「当為」的に考えてしまう癖がついていた。だからARTなど、当為に至らない存在を感じる時間が心地よく感じていたのだろう。

この愚行録も証言者それぞれの当為を語っている。そして、それを愚行と指し示し、纏めたものを愚行録であるということを、解説で教えてくれた。

 

正に存在の提示だった。

 

財務部に、この間自分の言葉が上手くまとまらず声を荒げてしまったが、伝えたかったことは、こういうことだ。

財務部には是非読んで貰って存在ということについて丁寧に捉えて、優しく扱って各事業部へ当為を促すようにして貰いたい。

 

酒を飲んで当為を語るのはいいが、それよりも先ず我々は存在をしっかり理解することが先だ。

 

暇潰しのエンタメ小説の解説で、経営と倫理について考えさせられることになるとは。

 

人生は面白い。

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