人は睡眠時に汗をかく。
この生理現象がグッスリ眠れる寝具選びにおいて非常に大切なポイントとなります。
まず、人がグッスリ眠るための条件として、寝床内環境(ふとん内の状態)を「温度33℃、湿度50%」に保つというルールがあります。
この状態を保つ為にどんな寝具を選ぶべきなのかを考えていくと、睡眠時の発汗がその条件に大きな影響力を持つことは分かると思います。寝具が汗を吸収できないと「湿度」がどんどん高くなってしまうからです。
つまり、その寝具の「吸湿性の良し悪し」をグッスリ眠れる寝具選びでは気を付けないといけないのです。
そして実は、睡眠時の発汗に一番最初に対応する寝具が、体に一番近い寝具である「パジャマ」なのです。どんなに良い敷ふとんやマットレス、掛ふとんを使ってもパジャマを疎かにしたら効果が充分に発揮されません。
非常にもったいない。
グッスリ眠れるパジャマ選びに関して、吸湿性の良し悪しという点からシンプルに素材を見ましょう。「天然素材」を使ったパジャマかどうかです。パジャマに使われる天然素材は綿・麻・シルクなどですが、一般的なのは「綿」です。
綿でも生地の織り方によって質感が変わりますので、季節による使い分けは充分に可能です。冬ならネルやニットキルト、春や秋なら平織りやサテン、夏ならサッカーやリップルなど。
流行りのガーゼは使える季節の幅が広く肌触りも良いのでオススメではありますが、カバーリングとの相性に気を付けましょう。ガーゼパジャマにガーゼカバーを組み合わせると摩擦が強くなり、寝返りがうちにくくなるみたいですね。
寝返りを重視するならサテンが良いですが、寒い時期は着た直後に少しヒンヤリします。
それからパジャマは体との間に多少のゆとりを持つ方が良いので、サイズを合わせる時には大き目を選んだ方が良いです。寝具屋さんで売っているパジャマは基本的に大きく作られていますが、着なくなった洋服をパジャマにする時などはサイズ感に気を付けましょうね。購入の際は店頭で体に合わせてみるのが無難です。メーカーによってもサイズが違いますので。
最近は価格の側面や発色性の良さなどから化学繊維のパジャマが非常に増えてきました。
特に冬はマイクロファイバーやフリースといったモコモコのパジャマを目にします。日本の冬は基本的に乾燥していますので、この様なパジャマを着た直後から眠る直前までは「ムレ感」を暖かく感じてしまいます。
しかし、いざ睡眠に入ると軽い運動をしたかの様な汗をかきます。
その様な素材をまとい、汗をかきながら着替えずに放置すると、ムレ感を暖かく感じていたはずが「不快感」に変わってしまいます。梅雨のジメジメ感を想像して下さい。するとパジャマがめくれたり、布団から足や手を出したり、発汗量の多い子供や男性は布団を蹴ったりします。そして、乾燥した外気に触れることで気化熱が生じ最終的には体の表面の熱を奪っていきます。
これでは睡眠は浅く目覚めやすくなり、グッスリ眠った気がしません。体を冷やすので風邪をひいてしまうことも。
たかがパジャマと侮ってはいけませんよね。
その様な理由から当店では「天然素材を使ったパジャマ」にこだわって品揃えしています。
婦人も紳士もS~LLサイズまで。
価格も3,500~10,000円ぐらいです。
ギフトにも良いですね。
是非、天然素材のパジャマで眠りの質を高めましょう。
by sleepdesigner:圭
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