今日は強風が吹き荒れたとーこ地方。
午前中の生徒さんがキャンセルになったので、午後に予定していた用事を午前中にずらして・・・・
この風の中、自転車大丈夫かな・・・・
真正面からの風速12メートルの風。
自転車こいでても、ちっとも進みません。
歩く方が楽だし早いかもってなレベル。
結局、行程の半分を自転車押しながら歩くことにしたのだけど、それでも風にあおられてふらふら。
冷たくて強い風に当たり過ぎたせいか、頭の中もくらくら。
帰りは追い風だから楽~♪
なんて、思ってたら、車道の真ん中に土の袋?肥料の袋?まさか、風で飛んできたってことはないけど。
まあ、何にせよ、そういう大きな袋が落ちてる。(きっとトラックの荷台からだよね)
片側2車線の道だから、拾ってあげるわけにもいかず・・・・
微妙なカーブのところだから、危ないよなぁ。。。。
夜になって、集金の合間にふと空を見上げる。
昼間の強風で空気中の汚れが吹き飛ばされたのかな。
ものすごくキレイな星空が広がってる。
あぁ、キレイ。。。。
そんな今日はこちらの感想を。
新撰組比翼録勿忘草 第参巻 永倉新八
ボイスは前野智昭さん。
ではでは、いつものように、ネタばれは嫌いなのって人や
こういうのって興味ないんだよねって人は
このまま回れ右してお帰りくださいね。
前シリーズ血魂録の永倉さん、お聞きになりましたか?
そして、覚えてますか?
忘れちゃった、とか、まだ聞いてないんだけど、どんなの?って方は2014年2月10日に感想書いてありますので、読んでね。
ザックリ書くと、幸せな”最期”を『わたし』が迎えてしまうという話。
ただ、もっともっと長い時間、一緒に居たかった。
共に生きていたかった。
その想いを叶えてくれたのが今回の比翼録。
ラストシーンにはクスクス笑いながら、嬉しくて涙が滲むという、傍から見るととっても複雑なことをしてるって状況になりました。
物語の始まりは血魂録と同じく、池田屋事件の数日後。
残党の摘発などの後処理をしていた永倉さん。
数日後に屯所に戻ると・・・・・・・・
「あれ、女?」
近くにいた隊士に『新しく入った下女』だと教えられる。
「そういえば、一が女を拾ってきたって言ってたっけ」
女性に優しくってのがモットーですから、わたしにもとっても優しく接してくれる。
自分は休みをもらったから、街を案内してあげると、一緒に買い物に行ってくれる。
『一緒に買い物』で、
(え?もう?)
って、櫛のことが頭に浮かんだんですが・・・・
ま、もちろん、そんなことあるわけない。(笑)
出会ったばかりなんだから。
買ったものは台所で使う用具ばかり。
あ、途中で雨が降ってきたから傘を買ってくれたんだっけ。
どうやら代金は永倉さんが出してくれたようなんだけど、これは屯所の備品ってことで、
『山南さんに経費ってことで請求するから大丈夫だよ』
傘は・・・・経費じゃないよね、永倉さんからのプレゼントで良いんだよね?(笑)
買い物の最中に女性に声をかけられます。
どうやら花街の女性のよう。
誰にでも優しいんだね。
わたしに優しくしてくれるのは、何故?
女に手が早くて、ふわふわしてるように見えるけど、新撰組で1位2位を争う剣豪ですから。
稽古中はとても厳しく、口調も凛としている。
普段の甘く柔らかいもの言いとは全然違う。
そういう、組長としての立場の時と普段の時と、ちゃんと使い分けしてる感がある。
オンとオフっていうのかな。
そんな彼が荒れた夜があった。
突然の大きな物音。
様子を見に行くと、永倉さんが本をぶちまけていた。
感情が高ぶっているのか、初めて怒鳴られる。
すぐに気持ちを静め、優しい口調に戻してくれたけど・・・・
あなたの役に立ちたいと思うのは、許されないこと、なんだろうか。
平助くんが新撰組を抜けると聞かされた日だったんですね。
弟のように可愛がっていた平助くん。
敵対する立場になってしまうってことは容易に想像がつく。
もしかしたら・・・手にかけなくてはいけない事態になるかもしれない。
平助くんには平助くんの考えがあって、本当に考え抜いて決断したこと。
それを、素直に認めてあげることができなかった。
応援できなかったのは何故なのか。
今後への不安?
それとも、自分の進むべき道を見つけ、困難があっても進むという決意への嫉妬?
自分にとって大切なことは何なのか。
守るべきものは・・・
守るべき思いは・・・
今作はハッピーエンドということで、平助くんのエピソードもハッピーエンドになってます。
『平助だけは逃がすように』
という命令が下までちゃんと行き届いていたようです。
もちろん、永倉さんも現地に行ってますから、その辺の采配はしっかりと。
(一部には平助くんの顔が深く切られていて、顔の判別がつかなかったという話から、密かに逃がされ生き延びていたという説もあるんですよね)
ラストシーン。
京都を引き上げ、江戸へ戻り、自分と左之助は新撰組を抜け、別の隊を作ることになる。
そんな戦いの日々もいつしか終わりを迎え、平穏な日々が訪れる。
『ずっと一緒にいられる方法を考えた』
そう言って、渡されたものは櫛。
『家族になろう』
そうだ、『わたし』は両親を殺され、『家族』と呼べるものがなかったんだった。
この後の話が好きだなぁ。
毎日一緒にいて、毎日顔を合わせているから、いろんなことを見逃してしまう、と。
そう、顔に刻まれる皺も。
同じ時を過ごし、生きていく。
変わらないように見えても思えても、本当は毎日変化し続けている。
離れ離れになっていたら、個々にバラバラの変化だけれど、一緒にいれば、それこそ変化もシンクロしていくんだろうな。
お互いに影響し合って、受け止め合って。
そして、愛し合って。
そうそう、途中で『壁ドン』があります。(笑)
いやぁ、シュウの壁ドンにも声をあげましたけど(これ、何回聞いても思わず声が出ます)、永倉さんの壁ドンにも声が出ちゃいましたね~。
迫力もさることながら、『誰か来たら大変』って『こんなところ見られたら大変』っていう気持ちが湧き上がりましたね。
本当はちょっと怖いモードになってる永倉さんだから、誰か来てくれた方が良いのかもしれないけど。
実際に誰かの足音が聞こえて解放された時に、見られなかった安堵感を覚えたってことは、もうすでにこの時点で永倉さんに心を持っていかれてるんだな、なんてね。
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