交心空間

◇ 希有な脚本家の創作模様 ◇


テーマ:

 時期的に『平成29年度NHK中四国ラジオドラマ脚本コンクール』の募集要項が発表さ
れていますが……
 気がつくと昨年度(平成28年度)の入選作品の放送(FMシアター)がまだのよう……。
 交心空間では例年審査結果や総評・作品評を掲載していましたが、この2年未掲載……。
 ということで、ぶち遅ればせながら……


 平成28年度『NHK中四国ラジオドラマ脚本コンクール』の審査結果と(私の)総評を
掲載します。参考にしてもらえたらと思います。


◆入選 『母の自転車に揺られて』   柿沼伸良
◆佳作 『誰が言うた、あまが言うた』 朱花かの子


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【総評】(2017年1月発表)
 応募総数80作品のうち最終選考に残ったのは9作品でした。昨年の最終10/総数68から
見れば、総数が増えた嬉しさ(秀作増への期待)でしたが、蓋を開けてみると、最終選考
作品数の減少にガクッ……。まあ、それでもイチオシ作品『母の自転車に揺られて』が入
選に輝いたことに「満足」といってもいいでしょう。


 9作品の印象として“モノローグ(含むナレーション)の多用作品数”が減少しました。
例年半数程度の作品に「モノローグが多いなあ」と眉を寄せてしまいます。モノローグ部
分を集めて枚数換算した場合、作品枚数の約10%を超えると、私は“多用”と判断します。
20%超えだと(例年1~3作品はあります)寄せた眉がくっついてしまうでしょう。いち
いち測るわけではありませんが、経験上ムムムッと反応します。もちろん無使用が理想で
すが、せめて5%以下に抑えてほしいです。
 ここ数年ミステリー調の作品が目につきます。難しいジャンルだと認識しています。人
間性やドラマ性とは別に、なんらかの“カラクリ”を考えないといけないわけですから、
検討量が増えてしまいます。またカラクリばかりに気をとられていると、人間性やドラマ
性が疎かになってしまう“リスク”もつきまといます。そうならないためにも十分な検討
としっかりした構成が必要です。どのジャンルにもいえることですが、特にミステリーの
場合はより綿密さが必要でしょう。
 作品を読んでいると“疑問点”や“脚本内で矛盾”があるのに気づきます。「まあ、ヨ
シとするか」といえる場合もありますが、根幹にかかわるものは容認するわけにはいきま
せん。なぜなら、疑問や矛盾を修正すると現状の人物像や展開、ひいてはドラマ性までも
大きく変わってしまうからです。今回入選を争った『誰が言うた、あまが言うた』でいえ
ば“澪の人物像”にはどうしても納得できませんでした(詳細は作品評にて)。
 2016年の日本を象徴する出来事のひとつに“不倫”がありました。その影響でしょう。
メーン素材やエピソードのひとつとして描いたものが5作品もありました。「ン~~」と
口の中で舌をねじりました。今年は“旬”でも、放送時期(来年)を考えたら「賞味期限
切れと思われないかな」と心配が渦巻きます。題材やエピソードを考えるとき、その作品
にとって“有効かどうか”“アピール要素になるか”“どう描いたら新鮮味を出せるか”
十分検討してほしいです。
 このほか、音にできない、もしくは音にできても分かりづらいSE(効果音)がありま
す。台詞に関しても、入選作品『母の自転車に揺られて』も含めてまだまだ推敲の余地が
あります。長台詞、ムダ台詞、説明的が見受けられます。
 コンクールに作品を送る以上、目標は“入選”なわけでしょう。ならば最後まで勝ち残
れるよう、検討に検討を積み推敲に推敲を重ねて、審査員をうならせ驚かせ喜ばせる逸品
を書き上げてほしいですね!


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