交心空間

◇ 希有な脚本家の創作模様 ◇


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 プロット『ライブに来んさい』に、ポンポンダリアさんからのコメントで、
「こういうきちんとしたプロットを書かれるのですか? というか、書いたほ
うがいいのでしょうか?……シナリオの世界は深いですねえ。」とありました。


プロット『ライブに来んさい(第20節)』 (2006年10月13日掲載)
     (コメント『面白かった!!!』は 2011年11月5日投稿)


 コメント欄で説明するには長くなるので、記事として掲載します。



 放送局など第三者に(正式に)企画提案するときは、このくらいにまとめま
す。枚数としては、四百字詰め原稿用紙で、短ければ5枚程度ですが、長けれ
ば20枚程度もあります。このときは90分~2時間ドラマ、または20~30分で連
続ものを想定していました。平均的には10枚程度ですかね……。(コンクール
応募ではないので枚数は気にしません)
 掲載ものは、昔実際にテレビ局に提案したもの(不採用ですが)を、ブログ
公開用に手を入れて解説をつけました。私も若いころ脚本の勉強として、放送
化になる脚本を月刊誌『ドラマ』や『シナリオ』で読みました。そのとき作者
は「何を考えてこのシーンや台詞にしたか」と、あれこれ推察したものです。
「解説があればいいのに」と思ってましたから……。


 相談レベルで文意を汲み取ってもらえる第三者なら「まだこんな感じですが」
と「ラフ」です。プロットもどきといったところでしょうか。
 創作の過程として「自分が解ればいい」のレベルなら、もっと「雑」です。
創作の始まりなんて、そんなもんです。文章になってないもの、キーワードだ
けを綴ったのもアリです。もうプロットとはいえません。


 プロットは(私の場合)第三者に読んでもらうためですから、提案やブログ
のように公開性がないなら書きません。むしろ『構成』までやったら『脚本執
筆』に入ります。プロットは書かなくとも、構成は必要です!



【脚本執筆までの流れ】

 ・発想
   │
   ▽
 ・ネタ集め(雑書き:思いつくことや、キーワードを書き出す)
   │     △   △
   ▽     │   │
 ・採用と却下 ─┘   │
   │        │
   ▽        │
 ・人物像やテーマ検討 │
 (採用と却下)────┘
   │
   ▽
 ・構成(人物像、テーマ、シーン配列などが固まる)
   │
   ├────────┐
   │        │
   │        ▽
   │      ※プロット(必要に応じて執筆)
   │
   ▽
 ・脚本執筆



 本当に『構成』は大切な作業です。これがしっかりできたら、脚本執筆は難
しい作業ではありません。エピソードやストーリー展開、人物の心境や反応な
ど、意図を明確に捉えているわけですから、あとは台詞をどうするかに専念で
きます。台詞先行で考えたときのデメリットは「長台詞、根拠の欠落、くどい
(重複エピソードや台詞の記述)、展開の方向性が迷走しがち……」などが考
えられます。一方、ブロック単位(シーンごとではなく、一連の展開をまとめ
たグループ)に、箇条書きでどんどん書き埋める進め方「構成先行」のほうが、
エピソードなどの前後関係や意図を記入(覚え書き)しておくこともできます。
要するに構成は「脚本の設計図、案内図、レシピ、楽譜)……」のようなもの
です。台詞の内容が複雑で長めになると思えば「台詞構成」を考えるのもいい
でしょう。「何からどう伝えていくか」を書き出します。つまり施工図やパー
ト譜のようにより詳細な構成があれば、濃密で安定した脚本に仕上がるという
ものです。
 構成ができたからといって脚本作りは終わりではありません。どれだけ詳細
に書くかの目安はありませんが、「漏れや矛盾点、不要事項など」をチェック
して脚本執筆への自信がもてたら、その辺でヨシとしましょう。
 構成段階でも「ちょっといいかな」と思う台詞は、脚本執筆で必ず使うわけ
ではありませんが、台詞構成でなく台詞自体を書き留めることもします。ただ、
深入りして台詞ばかりを書いていると、構成ではなく脚本になります。構成の
目的は「意図を考えながらエピソードやストーリー展開、台詞の内容を固める」
です。脚本形式、プロット(小説形式)とは違って「構成の書き方(フォーマ
ット)」はありません。それだけにプロアマ通じて独自の書き方をしているの
ではないでしょうか。


 ──構成の書き方、考え方については別の機会に話しましょう。



 プロットにせよ、構成にせよ、書かずに(頭の中で整理して)脚本化できる
なら、その人はそのやり方でいいでしょう。私は脳ミソがパンクしたり、あと
になって「あれ、何だったかな」とよくあるので「書き出しておく」という作
業で進めます。
 ポイントは『採用と却下』の繰り返しです。必要なら『構成』『脚本執筆』
でも行います。振り返ったとき「書き残し」が役に立ちます。もちろん改訂の
ときもです。


 こんなイメージで脚本作りをしています。奥が深いというか、面倒くさいよ
うですが……「慣れ」ですかね。(笑)

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