交心空間

◇ 希有な脚本家の創作模様 ◇


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 イナさんからのコメントに「ラジオドラマの脚本は柱を書かないんですね」
とありました。また「脚本における一行の字数」について質問もありました。
遅くなりましたが、記事として答えておきます。


脚本コンクールのお知らせ (2011年6月7日記事/イナさんのコメント)


 まず「脚本の柱」ですが……。


◆映像系ドラマの場合
 「脚本形式」と聞くと、一般的に思い浮かべるのがこちらのほうでしょう。
シーンが展開する場所を表す「柱」と、それ以降に書かれた「ト書きと台詞」
の連なりから成る書式です。
 そもそも脚本というのは、ドラマ制作に携わる人たちのために書かれた指
示書のようなものです。その中で柱は「シーンが展開する場所」を示します。
ドラマを制作するうえで各シーンの撮影を行う場合、たとえばロケーション
となれば「場所のリサーチと決定」が必要です。また撮影は、冒頭から(シ
ーンの)順番に撮影するわけではありません。その場所がドラマの序盤、中
盤、終盤で登場しても、撮影はその場所に行ったときに、すべて撮り終える
ほうが効率的です。これらの作業を分かりやすく(整理しやすく)するため
に柱として記述しているのです。


◆音声系ドラマの場合
 ラジオドラマ脚本は「SE(効果音)と台詞」で書かれています。特別な
理由がない限り、台詞はスタジオで収録します。ドラマの展開に沿って、そ
れこそ脚本(台本)の1ページから順番に収録していきます。(NHKの場
合)SEは別録りです。あとで台詞に被せたりして編集します。
 ドラマとしては、もちろん場所を特定またはイメージしていますが、台詞
録りはもとより、SEの作成もその場所へ行く必要は必ずしもありません。
したがって「柱の記述は不要」です。
 書いても悪いわけではありませんが、ラジオドラマ脚本の書き方を知らな
い、映像を意識しているのではないか……と受け取られるので、ラジオドラ
マ脚本で「柱の記述」はおすすめしません。


空白行も枚数のうち (2010年11月9日記事)
ラジオドラマの台本 (2010年11月10日記事)
空白行の多い原稿について (2010年11月15日記事)



 それから「脚本を一行20文字で作ると読みにくいので、一行30文字で作るべ
きだと僕は思うんですが、それで応募してもいいんでしょうか?」という質問
ですが……。


 確かに、台本にしたときは記事『ラジオドラマの台本』で書いたように、一
行は20字ではありません。
 とはいうものの……。
 映像系ドラマでもラジオドラマでも、コンクールに応募する場合は『募集規
定』がありますから、それに従ってください。たとえば「400字詰め原稿用
紙」とあれば、20字×20行の形式になります。「200字詰め原稿用紙」だと
20字×10行です。
 ドラマ脚本のコンクールは上の二例がほとんどですが、小説のコンクールで
は「400字詰め原稿用紙換算で○○枚程度。ただし印刷は1枚につき30字×
40行とする」などの指定もあります。
 いずれにしても、規定に反したものは「審査の対象外」となる場合もあるの
で十分注意してください。


 コンクール応募でなければ、脚本でも(イナさんのいうように)一行の字数
を増やしても問題ないでしょうが、これも提出先に確認したうえで行うのが妥
当だと思います。

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