交心空間

◇ 希有な脚本家の創作模様 ◇


テーマ:

 ドラマを観ていると、その後の展開で根拠や影響力となるよう、それに関連
した事象や行動、台詞を前もって織り込んだシーンがあります。ドラマを創る
ときによく使われる手法で『伏線』と呼ばれています。
 たとえば、男が女に告白するシーンを唐突に描くのではなく、事前にどれだ
け好意を抱いているかを構築しておくと、告白のシーンが納得性を帯びてきま
す。「予兆、前触れ、気配、素振り」などで、前もって意図的に、それでいて
展開上違和感のないように見せておくのです。


 これまでの記事でもいくつか「伏線」に触れて書きました。事例として紹介
しておきましょう。


そのシーン、不要でしょう (2010年7月11日記事)
  序盤のシーンで、洞窟(炭坑)に閉じ込められたとき誰かに連絡しようと
  ショーンが携帯電話をとりだしますが、電波が通じないのを見せています。
  こうして携帯電話に関する伏線を張ったにもかかわらず、地底湖(地底
  160km の設定)では何故通じたのか……。裏づけが描かれていません。理
  解に苦しみます。またその後の展開で携帯電話に関するシーンは一切あり
  ません。新たな伏線かと思いきや、その場限りのシーンにすぎず、まった
  く無意味としかいわざるをえません。


百人の諭吉っちゃん (2006年4月13日記事)
  (脚本を掲載後に解説として)……のちに女が銀行員であることを明確に
  するため、やりとりにその裏付けとなるよう伏線として、銀行で日常使わ
  れる用語を織り込みます。



 私自身の気持ちにおいても記事『開発洪水(2009年8月1日)』の最後の節
や『きっかけ(2009年8月24日)』は、記事『残生の決意(2010年8月5日)』
の伏線になります。わずか一年で退職の日が訪れるとは思いもしませんでした
が、いつか退職(決心)のときに経緯や気持ちを語るのに必要になると思い、
書き残しました。それゆえ8月5日の記事は「……というわけで」という書き
出しにしました。また私自身を物語る記事も時折書いていたので、それらの記
事『割竹粘餅なヤツ(2008年4月13日)』『Aquaの心(2005年10月10日)』
も引き合いに出すことで一層(坂本とはを)伝えられると考えたのです。


 つまり(ドラマで)伏線を張るには、のちの展開を把握しておく必要があり
ます。把握するには、いきなり書き始めるのではなく、全体像を知るべく構成
を立てて前後関係を吟味することです。そのうえで、最終的に全体像を明らか
にするうちの一部……どの部分をどんな形で……見せるかによります。いわば
伏線とは『チラリズムのテクニック』といってもいいでしょう。

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