交心空間

◇ 希有な脚本家の創作模様 ◇


テーマ:

 ──日本語文章でも「縦書き < 横書き」の時代といっていいでしょう。


 これにより横書き文章内の数字表記は「平成22年1月23日」のように算
用数字(アラビア数字)を用いるのが一般的です。たとえ表記内容が和暦であ
っても用いるのは算用数字が適当です。
 とはいうものの「数」に関するものならなんでも算用数字を用いるかという
とそうではありません。「二日酔い」「三日坊主」のように慣用句として使う
とき、あるいは数量の意味が薄い語「一般」「一緒」「二の腕」「三日月」、
はたまた概数として表す「数十人」「二三日(にさんにち)」などは漢数字で
書きます。「2日酔い」「3日坊主」「1般」「1緒」「2の腕」「3日月」
「数10人」「23日」と書く人はいないでしょう。(二三日の場合、読みは
別にして「2~3日」といった意味的表記もあると思いますが……)


 ──小説を書くときは。


 最近では小説や脚本の発表もインターネットというケースがあります。この
ときはほとんど横書きで、当然のごとく数量要素も算用数字で書きます。また、
パソコンのワープロソフト(文書作成ソフト)を使って書く人が多く、文字列
の表示方向を「横」とした場合、出来上がりの文章も横書きを意識して算用数
字を用いるでしょう。
 ところが「出版」として発表する小説を考えてみてください。これは通常縦
書きで作製されます。コンクールの募集要項にも「400字原稿用紙・縦書き」
とあるのを思い出してください。つまり発表媒体や指定の形式によって数字表
記は『算用数字か漢数字か』を使い分ける必要があるのです。


気になる文章たち (2006年7月4日記事)
文章例が読みづらい理由 (2006年7月23日記事)


 ──縦書き文章と数字表記の関係。


 脚本コンクールの審査員あるいは脚本や小説にアドバイスする役目柄、いろ
いろな原稿を読みます。内容はともかく、縦書き原稿にもかかわらず算用数字
が多用されていると(評価に影響はしませんが)背中がむずがゆくなります。
たとえば「1ヶ月、2人、30分(半角数字)」ひどいものは「30分(全角数
字)」などの記述です。これを縦書きにすると次のようになります。


   1  2  30  3
   ヶ  人  分  0
   月        分


「1ヶ月」「2人」は、まだ許せるものがありますが、個人的にはやはり違和
感を覚えます。「30分」を縦書きにする場合は、半角の“3”と“0”を一組に
選択して90度回転させる特別な処理を必要とします。何も処理を行わず縦書き
に変換すると(使用ソフトにもよりますが)“30”だけが横向きに(上向きに
寝転んだように)残るはずです。「30分」のように全角記述については不格
好としかいわざるをえません。
 携帯電話でダウンロードして読む小説は「縦書き・横書き」を選択できるよ
うですが、「横書きを選んでもらえばいいじゃない」という人は、縦書きの存
在、つまり日本文学あるいは国語の存在を無視していると感じます。実に淋し
いですね。


国語は縦書きでしょう (2008年4月8日記事)


 ──記述「30分」はNGか。


                              《つづく》

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