交心空間

◇ 希有な脚本家の創作模様 ◇


テーマ:

 NHK中国四国ラジオドラマ脚本コンクール(四国・松山局との共催は2004
年から)の審査員をして12年になります。この間数々の「ラジオドラマ脚本」
を読みましたが、ほとんどの作品が「テレビドラマ感覚」で書いており、「ラ
ジオドラマとはどう考え、いかに書くべきか」を理解してないのが現状といえ
ます。中には技術(表現方法)を駆使すればラジオ向きになるのに、「それで
いい」と思っているのか、その必要性を感じないのか、駄作凡作の領域に留ま
る作品もあります。実に淋しくてもったいないですね……。


 ──テレビドラマ脚本とラジオドラマ脚本の違いはどこにあるか。


 端的にいえば「映像のあるなし」ですが、突っ込んだ観点(捉えどころ)は、
テレビでは『どのように映像を使いこなすか』であり、ラジオでは『どのよう
に音で表現するか』になります。裏を返していえば「人物に動きがなかったり、
変わり映えのないシーンばかり」のテレビドラマは退屈なものです。一方、聴
いていて「どんな状況か理解できない、イメージできない」ラジオドラマも飽
きてしまいます。


 ──媒体を認識して脚本を書き分けるために。


 三谷幸喜脚本の『笑の大学』には、ラジオドラマ版(1994年NHK-FMで
放送)・舞台版(1996年初演)・映画版(2004年公開)の3バージョンがあり
ます。当然それぞれの媒体に合わせた書き下ろしです。
 もちろんモチーフによっては、当初から「テレビ向き/ラジオ向き」と切り
分けるものもありますが、逆に「その話(モチーフに沿った展開)をどの媒体
で書くか」と考えたとき、脚本の段階で「テレビならテレビ用に、ラジオなら
ラジオ用に書く」のが作者の責任といえます。
 そのために……
 NHK-FMシアターで放送したラジオドラマ『ノイズの中のトオル』をテ
レビドラマ脚本にリライトし、同時掲載のうえ書き方(表現方法)の違いを解
説していきます。ぜひ参考にしてください。

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