交心空間

◇ 希有な脚本家の創作模様 ◇


テーマ:

 海岸沿いを俊之のワゴン車が行く(前の和美と高広の会話の途中から、時折
織り込む)。俊之が運転している。客たち(老人)の雑談から、路線バスなど
町の交通機関の少なさ。都合よく便はあっても、脚の不自由な者にとっては乗
り降りの大変さ。タクシー会社、タクシー台数の少なさ。送迎までの待ち時間
やタクシーを利用した場合の料金高。設備のない病院。そして介護保険の弊害
や募る心配。また中途半端な状態のため介護は受けらないという矛盾……など
を過疎地における「老人医療」「介護保険」の現状を織り込む。
 ところが俊之の存在は老人たちに重宝されている。なんといっても一人暮ら
しの老人にとって孤独感を癒やしてくれる。老人たちに賛美されているのだ。
そのための謝礼は、年金暮らしの老人にとっては大変なことだが、金で解決で
きるならそれも良しとする姿がある。


                             《つづく》


プロット『迷走ドライバー』(前回までの話)

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