交心空間

◇ 希有な脚本家の創作模様 ◇


テーマ:

 ──書き手がイメージできてない情景を、どうして読み手が理解できようか。


 テレビドラマやラジオドラマにしても、発端は「文章で表現する脚本」にあ
ります。これを読んだとき、背景や人物や展開において『どんな様子でどんな
意図』かが伝わらないと、「単に文字の列記」といわざるを得ません。そうな
らないためにも、まず書き手がドラマのシーンに入り込み、時に人物主観とし
て、時に目撃者のように客観的に『見聞き感じる必要』があります。
 ドラマの世界は「虚構」です。ましてや書き手の発想が源泉(はじまり)と
なれば、どこにも存在しない「オリジナルの世界」なのです。したがってその
世界にコンタクトできるのは「書き手」のほかはありません。未知の世界に踏
み込める「特権」といってもいいでしょう。同時にそれを読み手に伝える「任
務」ともいえます。書こうとする世界(ドラマ)を、全体像もシーンのひとつ
ひとつも精一杯イメージしてほしいです。そして『書き手として何にフォーカ
スしているか』が分かる脚本を目指してほしいものです。

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