交心空間

◇ 希有な脚本家の創作模様 ◇


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 基にした記事からキーワードを抜き出したからといって、これだけで創作を
開始するのはあまりにも無謀なやり方です。なぜなら、単語に分解したとはい
え基の出来事の残像があり、まだ固定観念の領域を脱していないからです。


創作道標『発想との出会い』
創作道標『キーワードを抜き出す』


 ──次にすべきは何か。『キーワードを起点に“ネタを収集”する』


 ここからが作業らしい作業といっていいでしょう。しかもこの作業で集めた
ネタ(イメージの素)の数や種類でドラマの方向性が広がります。集め方(考
え方)のポイントを紹介しましょう。


1.疑問を投げかける
  たとえばキーワードであげた「老人」ですが、「どんな人物か」を考える
  必要があります。家族は。現在は年金暮らしでしょうが、現役時代の仕事
  は。性格は、趣味は、人付き合いは……。などなどドラマを展開させるエ
  ピソードを見せるために、老人のキャラクターを探るのです。
  同様に自転車を盗んだ人物にもいえます。日本人か、外国人か。性別は、
  年齢は、仕事は……。そして手紙に登場した「祖父」の存在は。
  とにかく浮かんだ疑問と答えを書きだします。しかしここで大事なことが
  あります。そう、答えはひとつではないのです。「家族は」の疑問対して、
  「連れ合い(配偶者)とふたり暮らし」「息子夫婦と同居」「ひとり暮ら
  し」など、いろいろなケースが考えられます。
  最初から決めてかかるのではなく、可能性がある以上、忘れないためにも
  書きだすように努めましょう。


2.論理に基づきイメージする
  泥棒が老人に送った手紙は「花柄の封筒にゾウの便せん」とあります。も
  しこの事実を取り入れるなら、正論として考えたら「女性でしかも若い」
  といえます。事実を取り入れても、それらが正体を隠すためと考えたら、
  逆説的に「中年男性」という考え方もあります。
  必ずしも「花柄やゾウ」でなくても構いませんが、泥棒に謎めいたものを
  織り込んだり、人物像を物語るには有効なネタといえます。


3.仮説を立てる
  手紙を送ったという事実に疑問を投げかけてみましょう。「送らなかった」
  ではありません。これでは単なる盗難事件にすぎません。つまり手紙では
  なく「直接お詫びとお礼を言いに来た」と仮定してみるのです。
  映像系のドラマであれば、また人としての行動性を考えたら「手紙」より
  は「会いに来る」ほうがずっとドラマ効果を出せます。



 ポイントで紹介した例、1は方向性が多岐に渡たる可能性を含んでいます。
そして2では「手紙」を肯定した考え方ですが、3はそれを否定しています。
これでは「どれを選べばいいか迷ってしまう」と思う人がいるでしょう。しか
しながら、とにかく書きだしておいて、要所要所で整理『採用と却下』を繰り
返すことで方向性を絞り込んでいくのです。


                             《つづく》

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