交心空間

◇ 希有な脚本家の創作模様 ◇


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 脚本例が読みづらいのは、ト書きに「てにをは」を使わず読点で代用してい
るのと、もうひとつ大きな理由があります。『台詞の書き方があまりにもしゃ
べり言葉に忠実すぎて、返って判読しにくくなっている』とことろです。
 今の、特に若い人のしゃべり言葉(口調)はこんな感じでしょう。聞こえる
言葉をそのまま書くと、言葉を伸ばす様子を表すために長音符号「ー」を用い、
微妙なイントネーション(語調)を伝えるために小文字「ぁぃぅぇぉっゃゅょ」
を異様に用いるところです。
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 ねぇねぇ/あぁー/返してよぉ/ホントーにぃ/ヒ・ミ・チュ~/
 ところでさぁ/コラッ/別にぃ/いーけどぉ/ええ~っ/見せてよぉ~/
 もぅいっ/ゎたし/帰るっ/まぁまぁ/うっそーっ/キスったの
                 ------------------------------------
 どれがいい、どれはいけないというものではありませんが、多用したり、そ
の扱いが本来の語と違えば違うほど読みづらくなり、それだけ理解度も薄れる
ことは必至です。
 たとえ忠実なイントネーションを表現したとしても、脚本コンクールにおい
てはそれほどのアピール性はありません。作者としては「ホントーにぃ!」な
どのように台詞の口調に力を注いでいるのでしょうが、審査員としては『その
人物はこの場面でどんな“内容の”言葉を吐き出すか』に着眼します。つまり
台詞の表面性より中身(内容)を重視します。
 台詞のイントネーションは、登場人物の個性が見えたうえで想像できます。
また放送化を想定した場合、演出家の判断や役者自身の個性によって様々に変
わるものです。それなのに今の応募者は、イントネーション表現に頼り「個性
もどき」に拘る傾向が目立ちます。これではプラス点は稼げないでしょう。


 ──もっと奥深いところ『身のある台詞』で勝負してほしいですね。


【脚本コンクールで上をめざす戦略ポイント】(2007年3月27日)
 1.ト書きは「てにをは」を用いて明確に読みやすく書く。読点で代用する
   場合は不明瞭にならないよう細心の注意を払う。
     ■詳細:脚本界の悪い習慣(2007年4月1日)
 2.台詞でイントネーションを表現したいばかりに小文字を多用すると読み
   づらくなり逆効果である。用いるときは判読の範囲で最小限にとどめる。


※ 指摘事項を修正した脚本は、全ての解説を終えてから掲載します。

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