交心空間

◇ 希有な脚本家の創作模様 ◇


テーマ:

 本来ひらがな表記となる語句で長音符号を用いるものはありません。カタカ
ナで表記する外来語などに用いるのが通例です。確かに雰囲気を忠実に伝え、
感情を豊かに表現するのはいいことかもしれませんが、そのために言葉の乱れ
を引き起こしてまで表現する必要があるのか疑問に感じます。
 とはいうものの、その疑問を投げかけながら多用とならず、書き手としての
意図を明確にできる範囲内で使いたいものです。そのための(私の)基準を紹
介しましょう。


 まず言葉(語句)の中で『本当に長く発してほしい箇所』に用います。多用
する人たちと同じ理由に思えるでしょうが、母音を長音符号に替えるのではあ
りません。たとえば「ゆっくり、ゆーっくり降ろして」といったぐあいです。
あとの「ゆっくり」は、注意深く本当にゆっくり感をだすために「ゆーっくり」
と書く場合があります。
 ポイントは『長音符号を取り除いても言葉本来の意味を損なわないか』です。
「ゆーっくり」から符号を取り除くと「ゆっくり」で意味は通じます。先日の
記事『昭和の風』(3月4日)の最後にある「カ~ンタン」も、揺れる感じの
長音「~」を取り除いても「カンタン(簡単)」の意味で成立します。しかし
「おかーさん」は「おかさん」になり、これを「おかあさん」と理解する人は
いないでしょう。明らかに脱字です。


昭和の風 (2007年3月4日)


 もうひとつあります。感嘆や悲鳴などこれといって意味を持たない言葉を発
するときに用います。たとえば「ああ」だと納得性を含んだ返事になりますが、
「あー」では中途半端に相づちを打っただけの印象です。


女「これでいい?」
男「ああ」


女「これでいい?」
男「あー」


 つまり「あー」の場合は単に声を発して思案する様子となり、間をとってい
る感じです。また、そのあとにまだ何か台詞が続く雰囲気もあります。「あー、
あっちのほうがいい」などの反対もありうるわけです。ただ、こういった場合
に私は「アー」とカタカナで書くように努めています。そのほうが単調で素朴
というか、ノイズ的なイメージをもたらせるからです。


女「これでいい?」
男「アー、あっちのほうがいい」


 最近の文章は長音符号だけでなく小文字や絵文字など様々な表現方法もあり
ます。それだけに「誰に発信するか」「どんな目的か」を踏まえたうえで「ど
う表現するか」を考える必要があるでしょう。自己表現やアピールも大切です
が、書き手本位のあまり判読しづらい文章にならないよう、気をつけたいもの
です。


                              《おわり》

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