交心空間

◇ 希有な脚本家の創作模様 ◇


テーマ:

 NHK-FMシアターで放送となる『こぼれ塾』について、コンクール審査
で出した私の作品評を掲載します。


『こぼれ塾』 作・稲田篤子  応募タイトル「石の記憶」の作品評


 通称「こぼれ塾」で講師をする早紀と、同僚で不思議なパワーの石を大事に
しているゴッド先生、新たらしく塾に入った不思議な生徒(明里)の話です。
 不思議な石にまつわる話ですが、「それが主人公の早紀とどう関わるのだろ
う」の疑問が残りました。佳作一席の『僕の細道』と同様に、主人公から外れ
てその周囲にスポットを当てています。本作品の場合、(映像的ではあるが)
不思議な石という吸引力のある素材なので、主人公をゴッド先生にしたほうが
ドラマとして素直に受けとれると感じました。石に関しても、ラジオを意識す
るならば音のでる要素を付加、たとえば「触ると音がでる石」のように考えれ
ばいいでしょう。
 今年度の応募作品の中で一番印象に残った台詞がありました。ゴッド先生を
捜す早紀と明里が松江に着いたときのやりとりです。
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明里「なーんにもないところでしょう」
早紀「そんなことないよ。自然がいっぱいあるじゃない」
明里「模倣解答、ありがとうございます」
早紀「大人をからかうんじゃない」
明里「思ってることと反対のことを言うと、正解になるんだよね? 大人の世
 界は」
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 明里の台詞で「模範解答……」「思ってること……大人の世界」は、現代の
少年少女たちの気持ちを的確に表したものではないでしょうか。さり気ないや
りとりですが、反発心が浮き出で「ドキッ」とする台詞と受け取りました。


                               以 上


不作がもたらした幸運 (2007年1月11日)(同コンクールの総評)
FMシアター『こぼれ塾』 (2007年2月21日)

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