交心空間

◇ 希有な脚本家の創作模様 ◇


テーマ:

 ──ドラマ脚本を書くのに文章力は必要ない。


 そう思っている人は少なくないでしょう。文章力が必要なのは小説やエッセ
イなどの書物であり、脚本は制作側(演出家や役者、スタッフなど)がストー
リーや台詞を忘れないために見るもだし、映像音声化してしまえば脚本自体は
一般の人たちが読むものではないので、文章的に魅力はなくても、あるいは文
法的に少しくらい不備があってもいいではないか。はたまた、台詞はしゃべり
言葉だし、ト書きも雰囲気が伝わればいいではないか。要するに、視聴レベル
でおもしろく感動的になっていればいいではないか。……そんな気持ちを持っ
ていませんか。


 ──ところが、それは大きな勘違いです。


 たとえば、演出家が手直しするから、役者のしゃべりやすい言葉で演じても
らえればいいからと、とりあえずの気持ちで書きますか。脚本は制作関係者し
か見なし、公表されるものではないので、こんなところでしょうとエンドマー
クを打ちますか。しゃべり言葉だからと、ダラダラと何を云いたいのか分から
ない台詞を連ねますか。……あなたの脚本は、そんな簡単なものですか。


 ──脚本を書くにも文章力は必要です。


 文章力を身につけると、ムダな言葉(語句)や流れを整理してキレのある台
詞やト書きが書けます。限られた人たち(制作側)といえども、脚本がドラマ
作りの重要な指示書となるとき、ストーリー展開や人物像を誤解なく伝えられ
ます。脚本コンクールで 800字程度のあらすじが必要なとき、より魅力的に書
いて審査員の意識を惹くのに役立ちます。
 すなわち、限られた時間(原稿枚数)で表現する脚本の世界だからこそ、磨
かれた文章で台詞やト書きを連ねることが要求されるのです。いうまでもなく
脚本は斬新さや感動性を問われるものですが、それらをアピールするためにも、
執筆の根底として文章力を身につけておくことが不可欠でしょう。


「文章提言もくじ」はこちら(文章についてユニークに解説しています)
  ◇ 魅力ある文章を書くために
  ◇ 句読点を考える(1)
  ◇ 句読点を考える(2)
  ◇ 句読点を考える(3)
  ◇ 略語に気配りを
  ◇ 難語にも気配りを
  ◇ 余韻や無言を表すとき
  ◇ 「てにをは」の災難
  ◇ ニュアンス「は/が」
  ◇ ターゲット「へ/に」
  ◇ チェンジ「に/は」
  ◇ 二重表現に気をつけよう
  ◇ 違和感のある表現
  ◇ 理屈は自信につながる
  ◇ 漢字の強み
  ◇ 気になる文章たち
  ◇ 文章例が読みづらい理由
  ◇ 動作性の弱い「言」はひらがなで
  ◇ こと・もの・ところ・とき
  ◇ 用字の統一と使い分け
  ◇ 校正は精神力で勝負
  ◇ あと・のち・ご・うしろ
  ◇ ふりがなソフトでは…
  ◇ 主語に合わせた書き方をする

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