交心空間

◇ 希有な脚本家の創作模様 ◇


テーマ:

 人物の動揺を表すのに、言葉の頭一語を詰まらせて書いた脚本を見かけます。
放送されているドラマでは、ほとんどありませんが、脚本コンクールに送られ
てくる、いわゆる素人の脚本にありがちの書き方です。


客 「これいくらですか?」
店主「一万円」
客 「い、一万円ですか!」
店主「そう」
客 「で、でもこっちのは千円ですよ」
店主「そっちのは手作りなの」
客 「はァ……」


 そもそも、「い、一万円」「で、でも」といった詰まり台詞は『漫画』など
に多く、文字で表現する媒体には効果的かもしれません。脚本は文字(文章)
で書いていても、最終的には役者がしゃべる世界です。この場合、台詞に詰ま
っているとも受け取れるので、演技としては煙たがられます。特に芝居(演劇)
は観客の前で演じるわけですから、役者が台詞をとちったと思われます。
 基本的に、台詞はスムーズに展開させるほうが視聴者も吸収しやすいのです。
「ここは絶対詰まる」という以外は詰まらせるべきではありません。動揺を表
したいのなら、頭の一字を詰まらせるのではなく、驚きの言葉や台詞自体に間
をとるのが普通です。


客 「これいくらですか?」
店主「一万円」
客 「そんなァ! 一万円ですか」
店主「そう」
客 「でも……こっちのは千円ですよ」
店主「それは大量生産。こっちのは手作りなの」
客 「はァ……」


 些細なことですが、コンクールではこのほうが脚本の目的が何であるかを知
っている(漫画と勘違いしていない)印象を与え、台詞のあり方を心得ている
といえます。

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