交心空間

◇ 希有な脚本家の創作模様 ◇


テーマ:
綾子「(通話)オバチャン?……それで探してるって言うの、その中国人のこ
 と?」
昌枝「(通話)はい。お貸しした傘、返して頂きたくて」
綾子「(通話)傘ぐらいいいじゃない。やっちゃいなさいよ。そんな高いもん
 じゃないんでしょ」
昌枝「(通話)ええ、まァ……」
ミリ「(通話)訳有りの傘じゃったりして」
昌枝「(通話)はい」
ブン「(通話)そうなん!……やりィ」
昌枝「(通話)幼稚園に行っとる孫が、小遣い貯めて買ォてくれたもんなんで
 す」
社長「(通話)そりゃ、大切な傘ですわい」
昌枝「(通話)それに、その留学生の方、夕方には必ず、傘ァ返しに来るいう
 とられました」
綾子「(通話)何、それで返しに来ないの」
昌枝「(通話)はい」
綾子「(通話)ろくなもんじゃないわね、あいつらときたら」
昌枝「(通話)返しに来る言われたんで、私……はい、結構です言うて、確か
 にお答えしたんですけど」
ブン「(通話)忘れちゃったんじゃない?」
昌枝「(通話)何かあったんですかね……」
DJ「ア! オバチャン?」
昌枝「(通話)はい?」
DJ「はい、結構ですって、そう言ったんですか?」
昌枝「(通話)ええ……確か、そういう風に……言うたと思います」
社長「(通話)そりゃいけん」
DJ「そうですよ」
昌枝「(通話)どういうことですか?」 
DJ「つまりですね。オバチャンの言った、結構ですよ……多分その留学生は、
 返しに来なくてもいいですよ。そういう意味に、思ォたんじゃないですかね」
ミリ「(通話)それは言える。私なんか嫌なセールスマンが来たとき、結構で
 すって、しょっちゅう使うもん」
昌枝「(通話)はァ……そういう風に受け取られてしもォたんですか」
社長「(通話)相手は中国の人ですしのォ」
綾子「(通話)自業自得ね」
昌枝「(通話)返ってこんですかね、傘」
DJ「多分……」
綾子「(通話)無理ね、絶対」
ブン「(通話)もォー……何で大人いうたらそうなん。じゃけえ、こっちから
 探そう言ようるじゃない」
社長「(通話)アア、そうでしたの」
昌枝「(通話)そうでした。私もその積もりで、電話さしてもろォたんでした」
ブン「(通話)ダしょう。じゃけえ、探そ」
DJ「ウン。探してみましょう」
社長「(通話)そうですの」
綾子「(通話)アタシの話はァ……」
ミリ「(通話)オバチャン、その中国人の名前、分かりますか?」
昌枝「(通話)さァ……」
社長「(通話)じゃ、何か特徴は?」
DJ「太ってたとか、背が高いとか」
昌枝「(通話)普通ですかね」
ブン「(通話)どんとな顔しとった?」
ミリ「(通話)タレントに例えたら? 誰か似とる人、いる?」
昌枝「(通話)タレントさんですかァ?」
ミリ「(通話)ほら、いるでしょう。ケビン・コスナーとか、マイケル・J・
 フォックスとか」
綾子「(通話)何でアメリカ人がでるのよ」
ミリ「(通話)嫌い?」
綾子「(通話)嫌いじゃないけど、それならアラン・ドロンにしてよね」
社長「(通話)ドロンさん、ええですのォ。いや、これでも洋画好きなもんで。
 いつじゃったか、広島に来ちゃったでしょう。見に行きましての。思わず、
 千両役者! いうて声掛けました、ハハハ……」
昌枝「(通話)あ!……」
ミリ「(通話)何か思いだした?」
昌枝「(通話)はい!……千昌夫さんです」
DJ「千昌夫さんに似てるんですか?」
昌枝「(通話)というより、千さんと同じように、額にホクロがありました」
ブン「(通話)やったァ!」
ミリ「(通話)もォ、特徴あるじゃない」
昌枝「(通話)そうでしたね。ご面倒おかけします」
DJ「解りました。額にホクロのある、中国人留学生。オバチャンの家が東広
 島市いうことですから、多分彼もその近辺に住んでるじゃないのかな。何か
 知ってる人がいたら、是非電話下さい。じゃ、ここで一曲聞いて下さい」
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