交心空間

◇ 希有な脚本家の創作模様 ◇


テーマ:

 ラジオドラマの収録は大抵一日で終わります。それも余程のことがないかぎ
り、冒頭から展開に沿って収録していきます。ですから、役者もその流れの中
で役作りをして演じていきます。
 ところが、テレビドラマや映画は数日~数ヶ月に及びます。何が面白いかと
いうと、シーンを最初から順番に撮っていくわけではありません。同じ場所の
シーンが冒頭、半ば、そしてラストにあるときは、同日に撮り終えるようスケ
ジュールされることがあります。このとき、冒頭と同じ心境でラストも演じら
れては「何だその演技は!」となります。当然ドラマは展開してラストに至り、
冒頭とは違う(葛藤の果ての)人物がいるわけですから、それになりきっても
らわねばなりません。
 役作りのテクニックが問われます。演じるのは同一の人物ですが、その間に
何がありどう気持ちの変化があったかを自分自身にインプットします。まさに
脳ミソの中で脚本に書かれたエピソードを体験し、あたかもそこ(ラスト)に
至ったかように気持ちを切り替えるのです。


 ドラマを創作していくうえでも、この「脳内操作」が必要です。


(1) 基本設定した人物個性を把握する。
(2) これから考えるシーンの前に、何があったか(エピソード)を把握する。
(3) 人物がエピソードで影響された心境を把握する。またそれによって変化し
  た元来の個性があるなら、それも把握する。


 この操作を「感情移入」と呼ぶ人もいますが、私はそうでないと思います。
感情移入とは(辞書によれば)「自分の感情や精神を他の人などに投射するこ
とで、それらと自分との融合を感じる意識作用」とあります。これでは「自分
の意識を維持したまま他人に入り込む」ことになります。
 そうではなく、「他人の意識を自分の中に呼び込む」のです。端的にいえば
「霊媒師」になるのです。ドラマの世界からその人物の魂を、自分の体内と心
に呼び起こし、「ン~ン、ウン!……献血行く~? 見たいDVDもあるし、
ネイルカラーのサービスも受けたいしィ」
 てな感じで『作者がその人物になりきること』が一番の方法だと思い、私の
体内を仮想人物たちが擦り抜けていく日々を送っています……。



 ちなみに「献血云々」ですが、なんのこっちゃと思う人もいるでしょう。ネ
ット内をウロウロしていたら、こんな記事に出くわしました(参考)。


ライブドアニュースより「献血ルームが女子高生であふれている」

AD
いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)

坂本 博さんの読者になろう

ブログの更新情報が受け取れて、アクセスが簡単になります

AD

ブログをはじめる

たくさんの芸能人・有名人が
書いているAmebaブログを
無料で簡単にはじめることができます。

公式トップブロガーへ応募

多くの方にご紹介したいブログを
執筆する方を「公式トップブロガー」
として認定しております。

芸能人・有名人ブログを開設

Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
ご希望される著名人の方/事務所様を
随時募集しております。