交心空間

◇ 希有な脚本家の創作模様 ◇


テーマ:

 通常、ドラマには主人公がいて、その相手役、そして周囲を固める人物という「ピラミ
ッド型」の人物構成になっています。これとは別に「アンサンブルドラマ」というのがあ
ります。主人公が特定されず複数の登場人物(位置づけが並列といえる)でストーリーが
展開します。海外ドラマに多く見られ、代表的(私の好きなもの)には、『ER/緊急救
命室』や『サード・ウォッチ』などがあります。


 ■ER 緊急救命室  http://www.whv.jp/title/er/
 ■サード・ウォッチ  http://www.whv.jp/title/thirdwatch/top.html


 さて、主人公ありきのドラマと、主人公を特定しないアンサンブルドラマですが、これ
を脚本執筆の観点から見ると、前者の場合、ストーリー展開は文字どおり主人公が「主体
(中心)」になるのが当然です。主人公に纏わる問題提起(テーマ素材)に始まり、それ
に接し奮闘していく姿(人物像とエピソード)に、主人公の葛藤(感動)があり、何らか
の着地点(メッセージ)に到達します。『全てが主人公を通してテーマを描くためのドラ
マ』なのです。このコンセプトでOKですが、ここで陥りやすいのが、主人公を中心に考
えるあまり、主人公に都合のいい展開(エピソードごとの着地点)を設定してしまうこと
です。これでは、主人公のみならず他の登場人物の個性までもおざなりにして、ストーリ
ーだけを優先したものになってしまいます。つまり、「単なるお話(ストーリーだけの存
在)」に過ぎず、コンプトを履き違えたと言えます。
 アンサンブルドラマの場合は、『テーマに対する人物たちの葛藤を描く』というコンセ
プトになります。当然、着地点もそれに関わった人物の数だけ存在します。あるエピソー
ドにも、「人物Aは感心を抱き積極的に対応した」「人物Bは無関心だが、責任上仕方な
く対応した」といったぐあいに、それぞれの対応が注目すべきものになります。つまり、
人間同士の個性がぶつかり合った結果からストーリーが生まれ、それこそ「自然の展開に
よって魅了してくれるドラマ」なのです。


 このことから、ストーリー展開を考えるときは、たとえ「主人公ありきのドラマ」でも、
人物個性を大前提に考えてもらいたいものです。そしてこれこそが、本来のドラマの姿で
はないでしょうか……。

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