工場夜景で連携を―。臨海部にコンビナートや工場群がある川崎市や北海道室蘭市、三重県四日市市などで、観光面に特化した連携の動きが出ている。工場夜景を「武器」にした都市や地域が手を組み、全国展開で観光客の誘致を促す狙いで、今月上旬には観光協会の関係者らが意見交換。川崎が音頭を取り、この秋に“工場夜景サミット”を開催する構想も持ち上がっているという。

 川崎市観光協会連合会(斎藤文夫会長)は、川崎臨海部の工場夜景を貴重な観光資源と位置付け、今年から集客に本腰を入れている。“工場夜景元年”ととらえ、1月から週末に運河などから楽しむ屋形船クルーズを実施、2月からは大手観光バス会社と連携したツアーなどが行われている。ともに幅広い世代から人気を集めており、7月まで予約はキャンセル待ちの状態という。

 全国連携のメリットとして、同連合会の亀山安之観光推進部長は「川崎の工場夜景を見た人が、ほかの都市にも関心を持つきっかけになるし、その逆もあるのではないか。地域によって異なる情景を見比べれば、それぞれの地域で観光客が増加し活性化につながる」と話している。

 その上で、「一過性のブームに終わらせたくはない」と強調。貴重な観光資源を有効活用し、観光客を安定的に呼び込みたい考えだ。北海道・函館、神戸、長崎の「日本三大夜景」のような限定的なものではなく、幅広く連携していく方針という。

 室蘭では昨秋、市の広報紙に掲載されたことをきっかけに、工場夜景の人気が高まり始めたという。直後に実施したバスツアーには定員の7倍の申し込みがあり、今年5月から始まった小型船クルーズも人気を集めている。室蘭観光協会は「工場夜景への潜在的な需要があったのだろうが、ツアーやクルーズなどの商品を用意してこなかった」と自省を込めて、この分野での取り組みに力を入れている様子。

 同協会の仲嶋憲一事務局長は「各地域との連携には大賛成。それぞれの取り組みやノウハウを勉強しながら、工場夜景の見せ方や楽しみ方のバリエーションを増やし、リピーターを増やしていきたい。もちろん“サミット”にも参加したい」と意気込んでいる。

 川崎側が今月上旬、室蘭を訪れて連携の構想を伝えたところ、好感触だったという。また、四日市市の職員らが今月末に川崎を訪れ、屋形船ツアーを体験する予定になっており、連携に向けた動きが急ピッチで進んでいる。

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