サウンドトラック秘宝館

スコア盤を中心に紹介する、ちょっと(ちょっとじゃないかf^_^;))マニアックなサントラレビューです。


テーマ:

masx


マッシュ・イタリアーノ/全員集合! (1973)
UN UFFICIALE NON SI ARRENDE MAI NEMMENO DI FRONTE ALL'EVIDENZA, FIRMATO COLONNELLO BUTTIGLIONE
監督: ミーノ・グェルリーニ 
音楽: ジャンニ・ボンコンパニ 
出演: アルド・マッチョーネ,ジャック・デュフィロ,ミケーレ・ガンミーノ 
1973年 イタリア映画


マッシュ全員集合!ハチャメチャ軍隊大奮戦<未> (1974)
IL COLONELLO BUTTIGLIONE DIVENTA GENERALE
監督: ミーノ・グェルリーニ
音楽: ジャンニ・ボンコンパニ 
出演: アルド・マッチョーネ,ジャック・デュフィロ



同じスタッフ・キャストで作られたイタリア産軍隊コメディ2作品。
邦題に「マッシュ」がついていますが,「マッシュ」とは何の関係もありません(^^;)
くだらないギャグやマニアックなギャグが満載のドタバタ・コメディです。
ブチリオーネ大佐というのが主人公で,これの部下の軍曹(?)とがドタバタ劇を繰り広げます。
子供の頃,月曜ロードショーで観た記憶がありますが,あまりはっきりとは覚えていません。
でもかなり笑った記憶はあります。
その後,大人になってから深夜枠のロードショーで観たのですが,なんか昔観たのと雰囲気が違って
ギャグのキレも悪かったのを覚えています。
後になって分かったのですが,この映画はTV放映用にテレビ局が1作目を買い付けたら,
間違えてイタリアから劇場未公開の続編が送られてきたそうです。
月曜ロードショーで観たのは,ブチリオーネ大佐が手榴弾を踏んでバラバラになるとこから映画が始まるので,やっぱりこれは続編だったのでしょう。
てことは「続編」の方がギャグが面白かったってことなんでしょうね。
その中で手榴弾を投げる訓練のシーンを覚えています。
「左利き」の兵士が上官に「ピンを抜いて右手で投げろ」と言われて,
右手で抜いたピンを投げてしまい,左手に残った手榴弾が爆発します。
こんなバカなギャグの連続で話が構成されていたように思います。
DVDなんてもちろん無いんでしょうが,どこかの会社がDVD化してくれないかなあ。


音楽はジャンニ・ボンコンバニという全然知らない人。
でも,この音楽が結構イケてたのです。
おばさんが大きな声でカンツォーネ風な歌を歌ってみたり,
総じてイタリアらしい陽気で明るい音楽が付いていました。
その中でも,タイトルバックに流れるマーチが出色の出来です。
イタリアンな陽気なマーチですが,これが非常にいい。
「燃え」ませんが,明るい曲調で聴いていて思わず心が躍ります。
ちょうどヘンリー・マンシーニの「地上最大の脱出作戦」のマーチに近い感触があります。
劇中,アレンジしたものが何度か顔を出します。
ラストで地獄に堕ちた大佐があの世で死んだ部下達にしごかれますが,
この時のエンド・クレジットではサンバにアレンジされたバージョンが顔を出します。
こんな映画のサントラ絶対出てないだろうなあと思っていました。
そしたら,こんなページを発見。


http://www.ne.jp/asahi/betty/boop/buttiglione.htm


シングル盤が大阪の中古屋にあったそうです。
でも,ジャケを観ると「オリジナル・キャスト」と書いてあるので,
映画のサントラではなく,ミュージカルのサントラかなあと思ったりもします。
実は「Mr.レディ Mr.マダム」みたいに元々はミュージカルだったのかなあとか想像をふくらませてみたり・・・。
いずれにしてもこんなトップレアアイテムが存在するなんてビックリです。


AD
いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)

テーマ:

inchon


INCHON

監督:テレンス・ヤング
音楽:ジェリー・ゴールドスミス
主演:ベン・ギャザラ,ローレンス・オリビエ,三船敏郎,ジャクリーン・ビセット,リチャード・ラウンドツリー
1981年 アメリカ/韓国映画


朝鮮戦争における「仁川」上陸作戦を描いた戦争映画らしいのですが,結局オクラ入りになったので観たことがありません。
当時のプレスの評判は最悪で,豪華な配役に比べてかなりストーリーは破綻していたようです。
まあ,晩年の激痩せしたローレンス・オリビエにマッカーサーを演じさせること自体,無理があったと思います。
サングラスと帽子で何とかそれっぽく写っていますが,頬紅を入れて健康そうに見せているところが余計痛々しいです。
また,ジャクリーン・ビセットのロマンスの相手が「レマゲン鉄橋」のベン・ギャザラというのも思いっきりミスキャスト。
日本側から三船敏郎が出ていますが,誰を演じているのか分かりません。
テレンス・ヤング監督はこの作品の失敗でホサれました。
噂によると韓国側のスポンサーに例の○○協会の教組さまが一枚噛んでおられたそうです。
現在ではビデオすら存在しない作品ですが,ちょっと観てみたい気はします。



そんなどうしようもない本編に比べて,音楽は巨匠ジェリー・ゴールドスミスが勇壮なウォー・ミュージックを提供しています。
サントラは米RegencyレーベルからLPが発売され,後にCD化もされました。

CDは8曲のボーナストラック入りで全20曲入っています。
(ただしCDは入手が難しいトップレア・アイテムです。)
LPなら輸入中古盤で今でもたまに見かけます。
テーマ曲はドラムのシングル・ロールで始まりますが,かなり乾いた堅い音で英国のバグパイプの軍楽隊で聴かれるスネアに音が似ています。
それに引き続いてブラスの勇壮なメロディが飛び出し,結構「燃え」ます。
サントラだけをとってみると,結構いい仕事をしています。
リチャード・フライシャー監督がホサれた中世コスプレ活劇「ライオンハート」と並んで,ゴールドスミスの隠れた名盤と言えるでしょう。

AD
いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)

テーマ:

big red one



THE BIG RED ONE
監督: サミュエル・フラー 
音楽: ダナ・カプロフ 
出演: リー・マーヴィン、マーク・ハミル、ロバート・キャラダイン、ステファーヌ・オードラン、ボビー・ディ・シッコ、ケリー・ウォード、ジークフリート・ラウヒ
1980年 アメリカ映画


第2次世界大戦のヨーロッパ戦線で戦う古参軍曹率いる分隊の姿を描く戦争映画。
生涯B級監督と言われ続けたサミュエル・フラー監督一世一代の大傑作です。
監督自身の戦争体験を元に作られた、あまりに淡々と描かれた日常的な戦闘。
若い兵士たちが日常的な戦闘の中で、生き生きとしている姿はかえってショッキングかも知れません。
臆病なのは唯一マーク・ハミルだけ。
北アフリカ戦線に始まって、終戦を迎えるまでを描いており、低予算ながらお馴染みのノルマンディ上陸作戦もバルジの闘いも出てきます。
中でも秀逸なのが、ノルマンディ上陸作戦の時間的経過を波打ち際で死んだ兵士の腕時計を何度も写すことで表現していること。
また激化する戦闘を打ち寄せる波が段々赤く染まっていくことで表現していること。
ある意味、軽く「プライベート・ライアン」の上をいっています。
この映画は公開時117分だったのですが、昨年になって長尺版の163分版が発表されました。
実はもともと4時間版が存在したらしく、そのうちのごく一部がようやく陽の目を見たということになります。
「ザ・レコンストラクション」と題された長尺版は、カットするにはあまりにもったいない貴重なエピソードが満載で、改めて本作の素晴らしさが伝わります。
公開版を見ると、戦闘シーンもかなりカットされてしまっていたことが分かります。
バルジの闘いでの偽アメリカ兵を見破るシーンも公開版には無かったような気がします。
4時間完全版が見たい!
なお、原題の「ビッグ・レッド・ワン」は、兵士のワッペンにもなっている「1」のマーク、第一歩兵師団のこと。



音楽は、ダナ・カプロフ。
TVムービーの仕事が多い人で、単独でサントラが出たことはないのではないかと思われます。
サントラも、ジョン・バリーと共作した「ゴールデン・シール」というオットセイと少年の交流を描いた佳作があるくらいです。

本作も残念ながら、サントラは発売されませんでした。
しかし、印象的なメロディを書く人で、TVでは、「ハワイ5-0」や「バイオニック・ジェミー」に音楽を提供しています。
本作で聴かれるテーマも、マーチ調のスネアドラムをバックに力強いホーンと引きつった音のストリングスが戦闘の緊張感をうまく表現しています。
テーマ・メロディを基本に、これが劇中いろいろなバリエーションで出てきます。
テーマ以外に目立ったメロディは出てきませんが、こういう音の組み立て方が映画音楽の基本なのではないかと感心させられたりします。
一つのメロディを、これだけいろんな表情を持った音に変えることが出来る作曲家って、最近めっきり減りましたね。
サントラは発売されませんでしたが、ミリタリー・スコアの傑作であることは間違いありません。
僕はDVDからテーマ曲だけリッピングして楽しんでます(^_^;)


AD
いいね!した人  |  コメント(3)  |  リブログ(0)

テーマ:

humanchu


THE FIENDISH PLOT OF DR. FU MANCHU
監督: ピアーズ・ハガード 
音楽: マーク・ウィルキンソン
出演: ピーター・セラーズ、ヘレン・ミレン、シド・シーザー、サイモン・ウィリアムズ、デヴィッド・トムリンソン、バート・クウォーク
1980年 アメリカ映画


ピーター・セラーズの遺作となったコメディ。
一般には「チャンス」が遺作になればよかったという人が多いようですが、
個人的には本作も決して悪い作品ではないと思います。
大悪党フーマンチュー博士が不老長寿の秘薬の原料となるダイヤモンドを求めて宿敵の警部と対決するというストーリー。
ピーター・セラーズが博士と警部の一人二役を演じ、脚本も手がけています。
さすがに体調が悪かったのか、ちょっと疲れ気味です。
でも、ピンク・パンサー・シリーズでお馴染みの「ケイトー」がカメオ出演しているのには大ウケでした。
劇中、セラーズが東洋人の中にケイトーを見つけて「お前は、見たことがあるな。」と言うくだり。
最高でした。
ケイトーを演じていたのは、バート・クォークという俳優さんで、
最近では、ジェット・リーの「キス・オブ・ザ・ドラゴン」にアンクル・タイ役で出てました。
ファンとしてはニッコリでした。
羽佐間道夫の吹き替えも良かったです。
本作は、海外でビデオが存在するのみで、未だにDVD化されていません。
吹き替え版を見るには、どこかの民放局が深夜枠で放映する以外に今のところ方法がありません。
これも、まさに「秘宝」です。


音楽は、マーク・ウィルキンソン。
サントラ盤は結局発売されませんでした。
日本盤でイメージ・ソングのシングル盤が発売されたのみです。
演奏はDr.フーマンチュー・バンドとなってました。たぶん、日本のセッション・バンドなんだろうな。
(こういう紛らわしい盤は、サントラファンをガッカリさせるのでやめて欲しいです。)
なぜサントラが発売されなかったのか不思議でなりません。
特にテーマ曲などは、西洋人の描いた中国のイメージを的確に表現した究極のラーメン音楽になっていました。
カンフー映画のテーマ曲にも使えそうな音です。
この人は、圧倒的にTVの仕事が多いようで、サントラも出したことがないかも知れません。
しかし、この音楽はフーマンチューのいかがわしさをホント上手く表現していました。

いいね!した人  |  コメント(9)  |  リブログ(0)

テーマ:

andromeda


THE ANDROMEDA STRAIN
監督: ロバート・ワイズ
音楽: ギル・メレ Gil Melle
出演: アーサー・ヒル、デヴィッド・ウェイン、ジェームズ・オルソン、ケイト・リード、ポーラ・ケリー
1971年 アメリカ映画


今朝の新聞に名匠ロバート・ワイズ監督が死去したという記事が載っていました。
追悼という思いをこめて、1枚紹介します。

TVなどでは、「ウェストサイド物語等で知られるミュージカルの巨匠」と紹介されていましたが、
うちは「秘宝館」ですから、あえて知られざるアルバムを・・・・。


アメリカ中西部の小さな町の住民が、原因不明の病気で全滅します。
そこへ調査に訪れた科学者チームは赤ちゃんと老人の2人だけが助かったのを知る。

さらにその原因は町はずれに墜落した人工衛星に付いていた未知の細菌であることを突き止め・・・、とういうストーリー。

リアリティを出すため、あえて有名な俳優を使わず、SFとしてはかなり地味な作品ですが、後半のクライマックスで一気にサスペンスが盛り上がります。

地味ですが、細かいディティールまでかなりこだわって作った作品で、さすが名匠の手によるものとうならされます。
特撮をこの道の第1人者ダグラス・トランブルが手がけていることからもよく分かります。

当時の科学技術の最先端をいく機器の数々を見ることが出来ます。

原作はマイケル・クライトンのデビュー作?「アンドロメダ病原体」で、原作を忠実に再現した素晴らしい作品に仕上がっています。



音楽はギル・メレ。
他の作品の仕事は知りませんが、このSFに無機質でスペイシーなテイストを植え付けた好スコアです。

パルス音みたいなのを始め、電子音の組み合わせで音楽が出来ており、当時としては相当エキセントリックで風変わりなスコアだったと思います。

多分、シンセサイザーだけで制作したサントラはこれが史上初なのではないかと思います。
当時は電子音楽って言ってたんだろうなあ。

テクノが産まれる前の作品なので、テクノの源流を知る意味でも貴重な音源だと思います。
それくらい歴史的価値のあるサントラなので、是非CD化して欲しいものです。

全8曲入り、30分弱のサントラですが、一聴の価値ありです。

このサントラはいわゆるトップレア・アイテムで、たまたま某中古屋で5000円程度の軽いプレミアものを見つけ購入しました。(ラッキー♪)

ジャケと中身が変わっていて、通称「ヘキサゴン・カバー」と言われる銀色の六角形ケースに六角形のLPが入っています。


写真を見てもらえば分かりますが、真ん中からグルリと開きます。


いいね!した人  |  コメント(2)  |  リブログ(0)

AD

ブログをはじめる

たくさんの芸能人・有名人が
書いているAmebaブログを
無料で簡単にはじめることができます。

公式トップブロガーへ応募

多くの方にご紹介したいブログを
執筆する方を「公式トップブロガー」
として認定しております。

芸能人・有名人ブログを開設

Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
ご希望される著名人の方/事務所様を
随時募集しております。