FOTOGRAMMI MORTALI
監督: アル・フェスタ
音楽: アル・フェスタ
出演: ステファニア・ステラ、リック・ジャナシ、ドナルド・プレザンス、アリダ・ヴァリ、デヴィッド・ウォーベック、ウーゴ・パリアイ、ロッサノ・ブラッツィ
1997年 イタリア映画

「サスぺリア」なんてタイトルがついてるばっかりに、損をしている猟奇サスペンス。
まあ、もともとカスなのであまり損はしてないかも知れませんが・・・・。
むしろ「サスぺリア2」の世界観に近いジャーロ系の作品です。
ストーリーは、以前ニューヨークで発生したビデオキラー殺人事件とよく似た連続殺人事件がローマで発生し、
ニューヨークからFBI捜査官がやってきて捜査を開始する・・・というお話。
この映画、ほんとつまんない作品なのですが、唖然となるラストのどんでん返しに至ってはもはや反則技。
「決して一人では観ないでください・・・・・・つまんないから」というキャッチコピーにしたくなる1本です。
でも、キャストは意外に豪華です。いつのころからかパチモンの常連になっちゃったドナルド・プレザンスやアリダ・ヴァリ、
しまいには、映画公開の3年前にすでに他界している「南太平洋」のロッサノ・ブラッツィまで出てる始末。
さらに、「スピーシーズ種の起源」のスティーヴ・ジョンソンが何故か特殊効果を担当してます。


音楽は、アル・フェスタ監督自身が担当。
もともとが作曲家なんだと思います。
他の監督の作品で音楽だけ担当してたりします。「サイゴン野獣刑事」とか(もちろんこれもパチモン・マカロニ映画)。
よく言えば多才な人なんだなあと感心するところですが、
パチモンの世界では経費削減というイメージが先行します。
スコアはシンセを使って一人で宅録したような内容で、
完全にクラウディオ・シモネッティ(ゴブリン)のパチモンという感じ。
まあ決して悪くはないのけど特筆すべきものもないかな、という程度。
主題歌は、これまた主演のステファニア・ステラが歌って、安くあげています。
この歌がまたなんとも微妙な雰囲気を醸し出していて、ビジュアル的にはセクシーなのですが、
シンガーとしてはどうなんでしょう、地声で歌ってるような印象。
お世辞にも歌が上手いとは言えません。
ビート感を強調するためか、腐ったゲートリバーブがかかったようなスネアの堅いビームのような音が耳に痛い。
やっぱりイタリア製のパチモンは、本編がカスなのにスコアは巨匠といったアンバランスなところがミソなのですが、
本編もスコアも両方カスだと、「いいとこ何もないじゃん」という感じです。
でも、カスとわかっててサントラ買ったりするんですから、僕もバカですよね。
パチモン・サントラって、将来価値が出ることは絶対に無いので、
お金をドブに捨てるようなものですが、
持ってるとカスはカスなりに愛着が湧いてくるから不思議です。


ランキング参加中です
みなさんの応援ポチを励みに更新頑張ります(^o^)
よろしかったら、ポチッとクリックお願いします♪

  ↓
にほんブログ村 映画ブログ 映画音楽・サントラへ
にほんブログ村



Fatal Frames/Vivimusica

¥1,658
Amazon.co.jp

サスペリア2000 [DVD]/パイオニアLDC

¥4,935
Amazon.co.jp