DIAMOND MERCENARIES
監督: ヴァル・ゲスト
音楽: ジョルジュ・ガルヴァランツ
出演: ピーター・フォンダ、テリー・サヴァラス、クリストファー・リー、モード・アダムス、O・J・シンプソン、ヒュー・オブライアン、ヴィクター・メレニー
1975年 アメリカ/イギリス映画


平日の過去記事アーカイブシリーズ・・・


てっきりもうこのブログで紹介したものだとばかり思っていた70年代B級アクション。
ほとんどB級アクションやB級SFしか印象にない英国のB級監督ヴァル・ゲストが70年代最後に撮ったと思しき入魂の1作です。
このキャスト、70年代B級アクション好きのみなさんには堪らない組み合わせでしょう。
ピーター・フォンダとテリー・サヴァラスだもんなあ。
南アフリカを舞台に、大量のダイヤを巡って悪いやつらがドンパチやらかすなんていう、
B級アクションの王道路線を行く内容になっています。
この映画、ラストが複数存在するようで、僕は「ドカ~ン!!」で終わるパターンを観たような気がします。
(何十年も昔に観たきりなので、うる覚えですみません)
オリジナルタイトルは、「DIAMOND MERCENARIES」の方だと思うんですが、
アメリカでは「KILLER FORCE」なんてパチモンなタイトルが付けられて公開されたようで、
米盤サントラLPには「KILLER FORCE」と書かれた盤が存在します。
(英盤は、米盤と同じジャケでタイトルは「DIAMOND MERCENARIES」でした。)



音楽は、フランスのジョルジュ・ガルバランツ。
テーマ曲は、NHK-FMで流れたことがあるので当時を知る人にはお馴染みの1曲。
ノリノリのアクション・スコアなのですが、ど派手なのに核となるメロがあんまり無いという、まるでカラオケのようなちょっと不思議な曲。
でもカッコいいから構わないのです。
劇伴の中には、ポール・モーリアかリチャード・クレイダーマンかと思わせる
メロドラマ風の大袈裟で恥ずかしい曲も入っていたりします。
しかもこの恥ずかしい曲のメロがモチーフの1つになっていて、何回もアルバムの中で顔を出しちゃいます。
その他も4つ打ちのディスコチックな女性コーラスモノがあったり、総じて劇伴奏はどれもリズムがあって聴きやすい。
ブラスの「ジャ~ン!」っていうキメのフレーズは、ちょっと昭和の刑事ドラマ風だったりもしますが、
それを差し引いても、70年代アクション・スコアとしてはなかなか素敵な出来映えの作品です。
RCの「ジャジャジャジャ」で育った今の若い人たちには、古臭くてカッコ悪くてとても聴けたものではないサントラかも知れませんが、
おっさんはこういうのがいいんだよなあ。
米盤はイラスト・ジャケなのですが、フォノグラムから出ていた日本盤はピーター・フォンダとテリー・サヴァラスのアップをあしらった迫力の写真ジャケになってます。
個人的には日本盤のジャケの方がお気に入り。
このサントラは長らくCD化されませんでしたが、2013年にフランスのMusic Boxレーベルから限定500枚で発売されました。
LPと同内容で30分に満たないスコアなので、
同じくガルヴァランツがスコアを担当した「大爆発」(1967年)がカップリングされています。
音は・・・・、所々でちょっと音がヨレるような部分があって、
もともとがそうなのか、マスターが傷んでいたのか、それともアナログ起こしなのか、
その辺はわかりませんが、なんとなく違和感を感じる瞬間があります。
それにしても、限定500枚は少ないなあ。


・・・と、ここまでが過去記事。
今ではLPと同内容のダウンロード版が発売されていますので、手軽に音源を楽しむことができます。










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