OPERATION DUMBO DROP
監督: サイモン・ウィンサー
音楽: デヴィッド・ニューマン
出演: ダニー・グローヴァー、レイ・リオッタ、ダグ・E・ダグ、デニス・リアリー、コリン・ネメック、レイモンド・クルツ、チェッキー・カリョ
1995年 アメリカ映画

 



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ベトナム戦争の最中、象を南ベトナムにパラシュートで降下させようというメチャクチャな作戦を実行した米軍の暴挙(^^;)を映画化した作品。これ、実話というのがスゴい。
一応戦争映画の体裁を取っていますが、ディズニー製作なので、心温まるお話に加工してあって家族で観ても大丈夫です。
ストーリーは、南ベトナムで現地の農村の協力を得ながら北ベトナム軍の補給路を監視する部隊が、
ちょっとしたミスから農村の貴重な労働力である象を北ベトナム軍に殺されてしまい、
村人からの信頼を取り戻すために、米軍の現地責任者は別の象さんを空輸しようと軍司令部に掛け合う・・・というお話です。
案外と面白い作品で、当時のディズニー映画にしてはアクションも頑張っていました。
僕としては面白く観たのですが、劇場未公開と聞いてびっくり。
DVDが安価で発売されているので、未見の方は是非観て欲しいと思います。
心温まる作品ですから、銃撃戦はあるものの、ほとんど人が死ぬシーンや流血はありません。
部隊(といっても2、3人だったように思います)が監視活動の拠点としている農村も、
すごくのどかで牧歌的な雰囲気が満点で、戦地であることを忘れてしまいそうです。
ユルユルで、実話といいながらもご都合主義な展開もありますが、個人的には好きな作品です。

 

 

 


音楽は、デヴィッド・ニューマン。
動物ものって、結構雄大なメイン・テーマが使ってあってハズレが少ないような気がしますが、本作もそんな1枚。
テーマ・モチーフが割とヒロイックなので、TVのヴァラエティ番組等で使われていることがあります。
戦争映画なのに意外にコミカルな演出が音楽にも反映されています。
オリエンタルでジャングルっぽい劇伴があったり、分かりやすいメロを持ったスコアに好感が持てます。
戦争映画の側面もあるので、クライマックスのアクション・スコアはヒロイックなモチーフも登場してかなりスリリングで聴き応えがあります。
意外な「燃え」系スコアです。
それ以外にもディズニー製作の作品だけあって、心温まるハートウォーミングなスコアもしっかり入っています。
サントラ盤は、スコアと60年代のヒット曲が交互に収録されている全10曲入りの盤が発売されています。
スコアと歌モノが妙にマッチしていて、コンピ盤嫌いの僕でもアルバム1枚、最後まで通して聴けてしまいます。

迷彩塗装を施したゾウの後ろ姿をあしらったジャケもいい。
でもCDはもう廃盤かも知れません。(Amazonでかろうじてヒットしました)
でもBook Off等では250円くらいで叩き売りされてる可能性が大なので見つけたら買いです。

 




・・・と、ここまでが過去記事。

その後、2017年に、米Intradaレーベルから「グッド・モーニング・ベトナム」とカップリング仕様になったCDが発売され、本作品からはスコアのみ16曲約48分が収録されました。

現在では、ダウンロード版でも同じ音源を入手することが可能です。