SABRINA
監督:シドニー・ポラック
音楽:ジョン・ウィリアムズ
主演:ハリソン・フォード、ジュリア・オーモンド、グレッグ・キニア、ナンシー・マーチャンド、ジョン・ウッド、リチャード・クレンナ、ファニー・アルダン、アンジー・ディキンソン
1995年アメリカ映画

 

 

オードリー・ヘップバーンの「麗しのサブリナ」をシドニー・ポラック監督がリメイク。
オリジナルをほとんど知らないので、比較のしようがありませんが、
リメイクだと知らずにTVで見た時には、結構面白かったような記憶があります。
ストーリーは、お金持ちの男と庶民的な女性とのラヴ・ストーリー。
豪邸が建ち並ぶニューヨーク郊外のロングアイランドが舞台になっていて、
大富豪の長男、次男、そして使用人(運転手)の娘、この3人の恋模様が描かれます。
少女は次男に恋心を抱きますが、彼女の両親は叶わぬ恋とあきらめさせるため、娘をパリに行かせ
ます。
数年後、地味だった娘は帰国してすっかり洗練された大人の女性に成長しており、
富豪の長男、次男の心は彼女に傾いてしまう‥・という悪<言えばとても都合のいいお話。
地味だった女性がキレイになったら、男たちは手の平を返したように好きになっちやうという構図もな
んだかなあという感じです。
でも、お話の筋としては面白く組み立ててあって、さすがポラック作品、最後まで飽きることな<観るこ
とが出来ます。

 

 

音楽は、ジョン・ウィリアムス。
ポラック監督とのコラボといえば、デイヴ・グルーシンが有名ですが、
本作では初めてウィリアムズを起用しています。
全体のスコアの第一印象は、かなりゴージャズで優雅、ハリウッド全盛時代の「映画音楽」に近い雰
囲気を感じました。
甘い大人のムード満点のサントラといえるでしょう。
テーマ曲は流れるようなピアノ・ソロに引き続いてストリングスが顔を出す、クラシックのピアノ協奏曲
風の曲です。
劇中、「麗しのサブリナ」でも使われていた、エディット・ピアフの「バラ色の人生」がアコーディオンで
演奏されますが、
これ以外はオリジナル版のスコアとの共通点は無いようです。
主題歌は、元「ポリス」のシンガー、スティングがボサ・ノヴァ調の曲をバックに歌っています。
この人、もともとツンツンのパンク・バンドから出発したのに、今ではジャズがよく似合うシン
ガーに化けてしまいました(^^;)。
なお、スコアの中に「パーティ・シークエンス」と題された10分に及ぶジャズ・スタンダードのメドレー
が収録されています。
ロバート・ウェルズの「ホエン・ジョアンナ・ラヴド・ミー」、ジョニー・マンデルの「いそしぎ」、ジェーム
ズ・ヴァン・ハウゼンの「私は無責任」、ビクター・ヤングの「星影のステラ」、この4曲がゆったりとしたテンポで演奏されます。