SHOOTER
監督:アントン・フークア
音楽:マーク・マンシーナ
主演:マーク・ウオールバーグ、マイケル・ペーニャ、ダニー・グローバー、ケイト・マーラ、イライアス・
コティーズ、ネッド・ビーティ、レヴオン・ヘルム
2007年アメリカ映画

 

 

スティーヴ・ハンターのベストセラー小説「極大射程」の映画化作品。
「トレーニング・デイ」のフークア監督の骨太の演出がクールで渋い効果を上げています。
海兵隊の凄腕スナイパーがアフリカでの極秘作戦中に、敵軍と交戦状態になり、
事態を隠蔽しようとした司令部に見放されて相棒が死んでしまいます。
それを機に退役して隠遁生活を送っていたところに、大統領の暗殺計画を阻止するために、スナイ
パーとして協力して欲しいと政府組織の連中がやってきます。しかしこれが実はワナで‥・というお
話。
「山猫は眠らない」タイプのスナイパー映画かと思ったら、あっちよりスケールが大きくてアクションも
派手です。
ヒロイン役のケイト・マーラは、すごく美人なのですが死んだ相棒のフィアンセという中途半端な位置付けなた
め、
主人公との間に恋が芽生えるわけでもな<、あえていなくても良かったかなと思ってしまいました。
それだけ骨太のストーリーが魅力的だったということで・・・ケイト・マーラのファンの方すみません(^_^;)m(_ _)m

 

 

音楽は、マーク・マンシーナ。
フークア監督とはこれが3度目のコンビとなります。
マンシーナといえば、「スピード」のスコアが有名ですが、あのあたりの路線を期待するとちょっと残念
かも知れません。
前回の「キングダム」もそうですが、最近の先鋭的なアクションスコアは、どうやら無機質で硬質なイ
メージのものが多いようです。
これが最近のハリウッド作品の流行りなのでしょうか。
まあ、一時のどこもかしこもジマー節というコテコテの時代に比べると、あっさりした味付けは耳に心
地よかったりします。
派手なアクションスコアは少な<、一番派手なのは「Shootoutlnvirginia」あたりでしょうか。
張り詰めた緊張感をたたえたアンダースコアという印象です。
なお、エンドクレジットで流れるOtis Taylorの歌も収録されています。
元ザ・バンドのレヴオン・ヘルムも主演しているので、彼の歌が入っていても良かったかなあと思いま
す。