ZOMBIES 2
監督: ルチオ・フルチ
音楽: ファビオ・フリッツィ
出演: イアン・マカロック、ティサ・ファロー、リチャード・ジョンソン、オルガ・カルラトス、アウレッタ・ゲイ、アル・クライヴァー
1979年 イタリア映画

 

 

 

てっきり「1」を既に紹介しているものと勘違いして、マニアックな「2」を先に紹介してしまってました(^_^;)
数あるルチオ・フルチ監督のゾンビ映画の中で一番まとまっていると思われる作品。
明らかにロメロ版「ゾンビ」の二番煎じ的な作品ですが、いただいたのはキャラだけで、あとはいろいろ考えてストーリー作ってます。
なので、訳分かんないC級ホラーを量産するフルチ監督にしては、そこそこ観れます。
ゴア・シーンもフルチ作品で1、2を争う出来で、
有名な目ん玉串刺しや喉笛噛みちぎり等々、ジャンネット・デ・ロッシの特殊メイクが冴えを見せます。
カリブ海の島で疫病が蔓延し、死体がゾンビとして蘇って人肉を喰らうというお話。
本編は91分版と95分版があるらしいです。
かつて発売されたビデオでは、残酷シーンになるとブルーのフィルターがかかってしまい、おもしろさ半減でした。
未見ですが、DVDはそんなことないだろうなあ。

 

 

 

 

音楽はフルチ作品の常連ファビオ・フリッツィ。
マカロニ・ホラーの定石、イタリアン・プログレッシブの香りが本作でもプンプンとしてきます。
テーマ曲はシンセサイザーのみで作ったチープなものですが、物悲しいメロを基調としてゆっくり目な4つ打ちのビートが印象的です。
サントラは、公開当時、日本ではシングル盤しか発売されませんでした。
その後、イタリアで同じフルチ監督作品「ナイトメア・コンサート(劇場未公開)」とのカップリングCDが発売されました。
「サンゲリア」の方は全8曲で、テーマ曲もしっかり入っています。
南国が舞台ということで、脳天気なカリプソっぽい曲まで入っています。
シンセサイザー主体でかなり安くあげた感の強い作品ですが、
本作のテーマメロは同じフルチ監督の「ビヨンド」「地獄の門」あたりにも影響を与えています。
良くも悪くも名(迷)盤です(^_^;)