DARK CITY
監督: アレックス・プロヤス
音楽: トレヴァー・ジョーンズ
出演: ルーファス・シーウェル、キーファー・サザーランド、ジェニファー・コネリー、ウィリアム・ハート、リチャード・オブライエン、イアン・リチャードソン
1998年 アメリカ映画

 

 



平日の過去記事アーカイブシリーズ・・・。

 

 

 アレックス・プロヤス監督によるミステリー仕立てのダークファンタジー。

ストーリーは、記憶を失った男が夜の街をさまよい、その後を黒尽くめのスキンヘッド男たちがつけ狙います。
男には妻と名乗る女性がいますが、本人はその女性のこともまったく思い出せません。一方、その街では女性を狙った連続猟奇殺人事件が発生していた・・・というお話。
アイ・ロボット」のアレックス・プロヤス監督が、独特のダークな世界観で異形の街を表現しています。
変貌していく夜の街並みはH.R.ギーガーっぽい雰囲気を醸し出しています。
主人公を追う黒尽くめの男たちは、「ヘルレイザー」のピンヘッドからピンを抜いたような風貌です。
意外などんでん返しがあるので、ラストまで飽きることなく観てしまいます。
「街」の種明かしを見て「お~っ」と思うか「な~んだ」と思うかは大きく意見が分かれるところですが、おっさんは前者でした。
なかなか面白い作品でした。

 

 

 

 

音楽は、トレヴァー・ジョーンズ。
映像と同じくダークな雰囲気のシンフォニックなスコアです。
随所でシンセが隠し味として盛り込まれています。
基本的にはフルオケによる演奏ですが、1曲の長さが全体的に長く、クライマックスシーンのスコアにあっては12分もあります。
ジョーンズの過去作「ダーク・クリスタル」を彷彿とさせる雰囲気があります。
暗めの曲調ですが、かなり「燃え」ます。
なかなかの力作です。
なお、サントラにはスコアの他に、歌モノが6曲入っています。
anita kelseyという女性ボーカルの曲が2曲(劇中ジェニファー・コネリーが酒場で歌っていた歌です。)入っているのを始め、
echo & the bunnymen、gary numan等々が収録されていますが、6曲中半分は本編未使用です。
なお、anita kelseyの歌は、ジャズ・ボーカル風で実は基本路線はポップスだというなんとも奇妙な曲です。