・・・今夜は相当古い記事に追記しています。

 

RANSOM
監督:キャスパー・リード
音楽:ジェリー・ゴールドスミス
出演:ショーン・コネリー、イアン・マクシェイン、ジョン・クエンティン、ノーマン・ブリスト、イザベル・ディーン、ロバート・ハリス、ジョン・コーディング、ジェフリー・ウィッカム
1975年 イギリス映画

 

 

 

 

同じテロリスト一味により、イギリス大使館の占拠と旅客機のハイジャックが2本立てで発生するというなんとも欲張りな設定のサスペンス・アクションの佳作。

ストーリーは、オスロのイギリス大使館がテロリストに占拠され、

ロンドンで拘束されている仲間の釈放とオスロへの移送、逃走用の航空機の手配を要求してきます。

大使を人質に逃走を図る中で、イギリス軍の動きを察知した仲間のテロリストが旅客機をハイジャックする・・・・というお話。
二カ所で同時進行する事件をシャープでタイトな演出で一気に見せる作品でした。
なにしろ上映時間が1時間半しかないのですから、余計な心理描写や人間ドラマはほとんどなし。
最近の映画はとかく上映時間が長くなりがちですが、本作は非常にコンパクトにまとめてあり、
贅肉をそぎ落とした精悍なイメージの作品に仕上がっていました。

しかし、この映画を初めて観たのが、高校生の頃のお正月深夜洋画劇場。

お正月のCMがてんこ盛りで、本編は実質70分くらいしか無かったのではないでしょうか。

複雑なプロットが余計分かりにくくなっていたように思います 笑。

ノルウェー軍大佐を演じたショーン・コネリーの口数の少ないストイックな演技が素晴らしく、

ドキュメンタリータッチの雰囲気もあって、渋いサスペンス作品に仕上がっていました。

 

 

 

 

音楽は、巨匠ジェリー・ゴールドスミス。
一番油の乗った70年代の作品なので、悪かろうハズがありません。
イギリス映画なので、今ひとつ知名度は低いですが、かなりの力作です。
メイン・タイトルは哀愁を帯びたメロのゆったりとしたストリングスチューン。

そのせいか、かつて発売されたサントラでは、

ドスの効いた劇伴"Queen's Messenger"が1曲目に来ている盤がありました。

全編に渡って70年代の重厚なゴールドスミス節が炸裂します。
劇伴も、セスナ機とのチェイスシーンのスコアに代表されるアクションスコアがカッコいい。
なお、CDは当初同じくゴールドスミスが担当した「0の決死圏」とカップリングされたものが発売されていました。
しかし、LPのアナログ音源をそのままCDに焼いたものであったことから、音質ははっきり言って最悪レベルでした。
それが去年、遂にリマスターされて再発されました。
元の音源を考えるとかなり上手くリマスターされており、十分鑑賞に堪えうる音になっていました。
古い作品をこうしてきちんとリマスターして発売してもらえると、ファンとしてはうれしい限りです。
全11曲入り。オススメです。

 

 

・・・・と、ここまでが過去記事。

おっさんは個人的にはダウンロード版のサントラにはあまり賛成できないのですが、

こうして本作品のような70年代の名盤の音源が手軽にパソコンやスマホで入手できるようになったのは

これから古いサントラを聴いてみようという若い人たちにとってはいいかも知れません。

廃盤商品を一生懸命レコ屋に足を運んだり、オークションで探す手間は省けるでしょうから。

(しかし、こんな半世紀近く前のサントラを聴く若い人っているんだろうか 笑)

 

 

 

 

 

 

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