サウンドトラック秘宝館

スコア盤を中心に紹介する、ちょっと(ちょっとじゃないかf^_^;))マニアックなサントラレビューです。


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BLAZING SADDLES
監督:メル・ブルックス
音楽:ジョン・モリス
主演:クリーヴォン・リトル、ジーン・ワイルダー、ハーヴェイ・コーマン、マデリーン・カーン、スリム・ピケンズ、デヴィッド・ハドルストン、ドム・デルイーズ
1974年アメリカ映画


お馬鹿パロディ映画の巨匠、メル・ブルックス監督が描くウェスタン・パロディの逸品。
鉄道の開通を控えた西部の町で、町の支配を企む有力者が保安官を殺して、
代わりに黒人を保安官に仕立て上げますが、この黒人が牢屋に入れられていた男と意気投合して、
一転、悪い有力者と対決するという内容です。
主演の2人、クリーヴォン・リトルとジーン・ワイルダー、本作では結構かっこ良<描かれています。
ブルックス作品の常連、マデリーン・カーンが、リリーという役で出てきますが、モロにデートリッヒのパロディで、歌い方までそっくり真似していて笑わせます。
ついでに、なぜか西部劇のはずなのにドイツ兵やヒトラーまで出てきますが、
どうしてもナチスネタやユダヤネタがしたいプルックス監督の茶目っ気がうかがわれます。
このおっさん、絶対この手のネタを出さんと気が済まんらしい。
まあ、そこがまたこの入らしくて面白いのですが‥‥(^^)/
映画は西部劇だったのが、終盤で何故かタイムスリップして映画の撮影現場に舞台が変わってからが、
お話がメチャクチャになります。
パイ合戦をしてみたり、撮影所を壊したり、スゴイことになります。
ギャグも思い切り予定調和でべ夕なものばかりですが、
僕のような世代には「ドリフ」や「吉本新喜劇」を観ているようで楽しい。
散々お金を掛けてこんなくだらないギャグを見せてくれるブルックス監督、やはり巨匠です。
アメリカ人ならもっと笑える楽屋オチみたいなネタももっとあると思うのですが、
それが分からなくても十分おかしい。
さらにこの映画のスゴイところは、ただのお馬鹿なパロディ映画なのに、
1974年のアカデミー編集賞、歌曲賞、助演女優賞(マデリーン・カーン)にノミネートされているところです。


音楽は、ブルックス作品の常連、ジョン・モリス。
この映画は、なんといっても「0.K.牧場の決闘」の主題歌でお馴染み、フランキー・レインが歌う主題歌のカッコ良さに尽きます。
大袈裟なイントロと豪快なテーマ、さらには馬をムチでひっぱたく音がタイミング良く何度も挿入され、ウェスタン・ムード満点です。
フランキー・レインの歌声もカッコよくキマッてました。
劇伴も、正統派ウェスタン・ミュージックとしても十分鑑賞に堪える内容で、
この辺のソツのなさはさすがジョン・モリスという感じです。
あえておちゃらけたパロディ音楽にしていないところが好感が持てます。
サントラ盤は、かつてオーストラリアでのみLPが発売されていたそうで、
しかもその盤も本作のサントラは片面だけで、残りはブルックス作品集でした。
日本では、「新・サイコ」のサントラとして発売されたLPの片面が同じようにブルックス作品集になっていて、
その中に例の元気な主題歌とマデリーン・カーンの歌の2曲が収められていたのみでした。
そういう意味で今年になって突如として正規リリースされたフルスコア盤CDは画期的なものでした。
米La-La Landレーベルからの発売で、限定3000枚のリリースですが、この発売は本当に嬉しい限りです。


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0N HER MAJESTY'S SECRET SERVICE
監督:ピーター・ハント
音楽:ジョン・バリー
主演:ジョージ・レーゼンピー、ダイアナ・リグ、テリー・サヴァラス、ガプリエル・フェルゼッティ、ベッシー・ラヴ、ジョア
ンナ・ラムレイ、カトリーヌ・シェル、バーナード・リー
1969年 イギリス映画





"2代目ジェームズ・ボンド"としてジョージ・レーゼンビーがさっそうと登場したものの、
たった1作で降板させられた不遇なシリーズ第6作目。
確かにボンド役が1作で降板させられてるし、ボンドが結婚しちやうし、ラストはシリーズ中最も切ない終わり方をするし、
ルイ・アームストロングの主題歌は悪くないんだけどアクション映画には似合わないダラ~ンとした歌だし・・・
番外編みたいな匂いがブンプンする作品ですが、個人的にはかなり好きな作品です。
ジョージ・レーゼンビーもボンドとして決して悪くない。
ショーン・コネリーと比べると顔立ちにはインパクトが無く、風貌もちょっと落ちますが、
英国紳士としての気品みたいな雰囲気は十分持っていたように思います。
(但し、「077」のケン・クラークに慣れている僕の言うことなのであんまりアテにならないかも‥・(^^;))
今回のお話は、細菌で人類抹殺を図るプロフェルドを倒すため、ボンドがスイスに飛びます。
本作は、他のシリーズに比べて荒唐無稽な秘密兵器が出て来ない分、
生身のボンドが自らの頭脳と体力の限りを尽<して戦うので、アクション・シーンのキレが素晴らしくかなり好感が持てます。
編集マン出身のピーター・ハント監督のシャープな演出が奏功して、
特にスキーやボプスレーによるチェイス・シーンの迫力やスピード感はかなりのものです。
そして、当時は結構物議を醸し出したんではないかと想像する意外なエンディング‥‥・。
ネタバレになるので詳しくは書きませんが、こんな切ない終わり方をするボンドは他にありません。
食わず嫌いでまだ観たことがない方は是非一度お試しください。




音楽は、シリーズの本流ジョン・バリーが担当。
主題歌はなんとルイ・アームストロングを起用、バリーが作曲、ハル・デヴィッドが作詞しています。
独特の深みのある歌声ですが、個人的にはちょっと苦手かも。
大人になってだいぶ免疫が出来ましたが、子供の頃はこの歌が嫌いでオムニバスのアクション映画音楽集なんかにこの曲が入っていたりすると
この曲だけ飛ばして聴いてたりしました。
ポップス系のパンチの効いた主題歌が多いこのシリーズにあって、ちょっと異質な印象を受けます。
そのためどうも自分の中で本作に対するイメージが悪く、
スコアを実際に聴いたのは、本編同様、僕が成人してからのことでした。
しかし、このスコアはかなりツボにハマリました。
なんといっても、メイン・タイトル扱いの「ON HER MAJESTY'S SECRET SERVICE」が最高。
これは文句なしにカッコいい。
後にデヴィッド・アーノルドがこの曲を自身のオリジナル・アルバムでPropellerheadsとのコラボでテクノ風にカバーしていますが、
これがまたすこぶるカッコいいのです。
このいかにもバリーなちょっと暗めなトーンのアクション・スコアは、本編の中で何度も繰り返されます。
本作のサントラはカッコいいジャケも含めて、僕の中ではシリーズ中5本の指に入ります。
なお、サントラCDは2003年にリマスターされ、未発表曲が10曲も追加収録されたExpanded盤が発売されています。

On Her Majesty’s Secret Service [Original Motion Picture Soundtrack]

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PIRANHA 2 FLYING KILLERS
監督:ジェームズ・キャメロン
音楽:スティーヴ・パウダー(ステルヴィオ・チプリアーニ)
主演:トリシア・オニール、スティーヴ・マラチャック、ランス・ヘンリクセン、リッキー・G・ポール、レスリー・グレイヴス
1981年 アメリカ/イタリア映画


なんとなんと、マカロニ・ホラーなのに「ターミネーター」のジェームズ・キャメロン監督のデビュー作という衝撃のB級パニック映画。
あの高名なキャメロン監督もデビュー作はこんなダサダサな作品だったのか‥・とショックを受ける人もいるかも知れませんが、
種を明かせば、ジェームズ・キャメロンは撮影の初期段階で降板させられてしまい、
実際はほとんどのシーンを製作総指揮のオヴィディオ・G・アソニティスが監督したため、
こんなトンデモ・パニック映画になったのだそうです。
なお、この映画、主なスタッフ(製作総指揮、撮影、音楽)があの感動の名作「ラスト・コンサート」とかぶってるというのですから驚きです。
一応、ジョー・ダンテ監督の「ピラニア」の続編ということになっていますが、
製作者が前作と同じチャコ・バン・リーウェン(筑波久子!)とジェフ・シェクトマンという点と、
魚が人を食べるという点以外はあんまり関連が無い作品。
軍が開発したピラニアとトビウオをかけあわせた生物兵器が殺人魚と化して、カリブ海に浮かぶリゾート島の観光客を次々と襲うというお話です。
前作は海に落ちなければ食われることはなかったのですが、今度は羽が生えていることから、空中を飛んで人々を襲います。
子供の頃、島根県の隠岐の島ヘフェリーで向かう途中、トビウオが海の上を飛んでるところを見たことがあります。
結構、飛ぶんですよね。
こんなのが実際に飛んできたらすげえ怖いだろうなあ(^^;)
関係ないですが、島根県ではトビウオは「のやき」(形は巨大なちくわという感じ、これが結構ウマい)の原材料として知られています。


ネットで拾った「のやき」と「ちくわ」の衝撃対比画像(^^)/
      ↓


   「ちくわ」       「のやき」



音楽は、スティーヴ・パウダーなんて書かれていますが、実はステルヴィオ・チプリアーニ。
いろんなスタイルのマカロニ映画に器用にスコアを提供するベテランで、モリコーネには及びませんが、手掛けた作品は軽く150本を越えるでしょう。
本作は「テンタクルズ」に似たアプローチで、総じて聴きやすいリゾート風のサントラに仕上がっています。
一応、パニック・ホラーなのでサスペンス調の旋律もありますが、全体の印象は脳天気で明るい。
メイン・タイトルはサスペンスフルな始まり方を見せるも、
後半はとてもパニック映画だとは思えない美メロが聴けるリリカルなチューン。
このモテーフは、劇伴のあちこちに反映されていて、スコア全体の統一感もあります。
サントラLPはイタリアのPolydorレーベルから、カッコ悪いジャケ絵のものが発売されていましたが、
    これ
    ↓


CDはわりと最近になってイタリアから発売されています。
ジャケは殺人魚が1匹こっちに向かってる写真。この方がシンプルでいいかも。
なお、CD化にあたってメイン・タイトルのシングル・バージョンが追加収録されています。
ちなみに前作「ピラニア」は同じイタリアの作曲家ピノ・ドナジオが手掛けていましたが、
「ピラニア」のサントラCDは米Vareseレーベルから限定発売されたものの、あっという間に完売になりました。
殺人魚モノといえば、高校生の頃、月曜ロードショーで観た「バラクーダ」なんてのもありましたが、
あちらはジャーマン・プログレッシヴ・ロックの雄「クラウス・シュルツ」が手掛けていたのに
本編がダメダメだったせいか全く話題にならずにサントラも発売されなかったなあ‥‥・。

Piranha 2/Stelvo Cipriani

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BODY DOUBLE
監督:ブライアン・デ・パルマ
音楽:ピノ・ドナジオ
主演:クレイグ・ワッソン、メラニー・グリフィス、グレッグ・ヘンリー、デボラ・シェルトン、デニス・フランツ、バーバラ・ク
ランブトン、アネット・ヘヴン
1984年 アメリカ映画

ヒッチコック信者を自負するデ・パルマ監督が、「裏窓」や「めまい」といったヒッチコックの名作へのオマージュをたっぷり盛り込んで作ったエロティック・サスペンス。
売れない男優が恋人に裏切られ知人の家に身を寄せますが、そこで知人から隣人の女性が窓越しにほとんど裸でダンスをすると教えられ、こっそり望遠鏡で覗き見するようになります。
ある日、その女性が外出するのを偶然見かけ、なんと主人公は女性をストーカーしちゃいます。
後をずっとつけて、女性が入店した下着ショップまでついていき、女性が途中で捨てたパンティまで捨って・・・(こいつ変態じやん。)
その後の成り行きでその女性とはキスまでしちゃうのですが(キスというより体中まさぐってるけど・・・)、
我に返った女性はその場から走り去ってしまいます。
その後も、主人公は女性を忘れることが出来ずいつものように女性の家を覗き見していたところ、
女性が何者かに殺されるところを偶然目撃してしまう・・・という仕掛けになっています。
しかし話はそれだけでは終わらずに、その後、男はあるポルノ・ビデオを見ていて、
殺された女性が窓越しに踊っていたダンスとそっくり同じ踊りをするポルノ女優を見つけて‥‥
ここから新たな展開が始まるというお話。
この映画はサスペンスとして良くできた作品だと思いますが、かなりデ・パルマ監督の悪ノリが過ぎているような気がします(^^;)。
オマージュというより行きすぎてパロディみたいになってるところもあるし、
ヌード・シーンがあちこちで出てきて子供には見せられないというデメリットもあります。
「死霊のしたたり」のヒロイン、バーバラ・クランプトンが出てきますが、いきなり冒頭でよその男と合体してるシーンがボカシまで入って「バ~ン」と出てきます。
で、彼女の出演シーンはこれで終わり‥・なんとも可哀想な使われ方でした。
実質的に映画の後半から出てくるヒロイン、若き日のメラニー・グリフィスも、
ストリッパー兼ポルノ女優役でしっかり脱いでます。
往年のポルノ女優のアネット・ヘヴンまで出てたり、エンド・クレジットではシャワーシーンでおっぱいだけ替え玉(ボディ・ダブル)の女優さんを使う撮影シーンが出てきたり、
よ<考えたら最初から最後までおっぱいがたくさん出てくる映画でした。


音楽は、イタリアのピノ・ドナジオ。
この人は、もともとカンツォーネ歌手だったようですが、クラシカルで耽美的なストリングス中心のメロディを得意とする人で、
甘いメランコリックなスコアを書かせたらピカイチの作曲家だと思います。
最近はイタリア映画のスコアを書くことが多く、本邦未公開作が多いため、なかなかこの人のスコアにお目にかかる機会がなく残念です。
本作も、サスペンス描写もさることながら、相変わらず甘美なメロディが印象に残る素敵なスコアを書いています。
ただ、残念なのは正規盤のサントラが存在しないこと。
過去にドナジオの他作(「キャリー」、「殺しのドレス」、「Home Mov」es」、「ミッドナイト・クロス」、「レイジング・ケイン」)と
共に再録音したコンピレーション盤CDがMilanレーベルから出たことがありますが、本作からは4曲が収録されたのみでした。
本作では、裸の女性が窓越しに踊るシーンのスコアと主人公がストーカーした女性とキスしながら周りの風景がグルグルまわる(^^;)シーンのスコアが絶品です。
前者はシーケンサーを効果的に使ったミニマルな香りのするエレガントな曲で、
この曲だけ映画から独立して聴いてもおかしくない完成度を持っています。
後者は、ストリングスの調べが美しいメロ・ドラマにも使えそうな曲。
聞き所の多いスコアなので、是非正規盤の発売を期待したいところです。
なお、イタリアの映画音楽作曲家の中で歌手出身といえば、他にジャンニ・フェリオ、フレッド・ポングストがいます。
フレッド・ポングストなどは「荒野の1ドル銀貨」で主題歌を歌ったりしてますが、
ドナジオは自身が手がけたサントラで主題歌を歌ったものというのは記憶にありません。
そもそもドナジオのソング・アルバム自体聞いたことがない‥・。
歌手時代のアルバムって、ちょっと気になります。
CDとかあるんだろうか・・・・

Brian De Palma: Pino Donaggio/Natale Massara

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THE GUNS OF NAVARONE
監督: J・リー・トンプソン
音楽: ディミトリ・ティオムキン
出演: グレゴリー・ペック、デヴィッド・ニーヴン、アンソニー・クイン、スタンリー・ベイカー、アンソニー・クエイル、ジェームズ・ダーレン、イレーネ・パパス、ジア・スカラ、ブライアン・フォーブス、リチャード・ハリス
1961年 アメリカ映画


超メジャーな名作なのに、実はまだレビューしたことがなかった戦争アクションの古典(*^_^*)。
あれだけ戦争映画のサントラを紹介しておいて、こんな定番をハズしているところなど、普段いかに思いつきでブログ書いてるのがバレバレですね。
アリステア・マクリーンの原作をカール・フォアマンの製作、J・リー・トンプソンが監督して撮ったアクション色の強い傑作戦争映画です。
後年はトンデモB級アクションを量産するJ・リー・トンプソン監督としては、本作はこの人の最高傑作に位置づけてもよい作品なのではないでしょうか。
第二次世界大戦中、ドイツ軍が制海権を持つエーゲ海で、イギリス軍は自国の兵士が孤立するケーロス島から兵を脱出させる計画を立てますが、
近くのナバロン島に据えられた2門の巨砲が脅威となって、なかなか船舶を島に近づけることができません。
そこでナバロン島の巨砲を爆破するためコマンド部隊が組織される・・・というお話です。
作戦自体としては、少人数のコマンド部隊でナバロン島に設置されている巨大な2つの大砲を爆破するという極秘作戦なので、
マカロニ・コンバットでも題材に出来そうな話です。
しかし、やはりそこはハリウッド映画、嵐の中を小舟で孤島の断崖絶壁にたどり着きそこから絶壁を上り島へ上陸する過程からハラハラドキドキの連続です。
クライマックスの大砲の爆破シーンでは、仕掛けた爆弾がなかなか着火しないじれったさも手伝ってハラハラも最高潮に達します(^^;)
戦争映画というよりスパイ・アクション+特殊部隊モノのような感じの作品です。
グレゴリー・ペック、デヴィッド・ニーブン、アンソニー・クインを始めとする名優が重厚な演技を見せて、見応え十分です。
但し、難点を言うと時代考証が案外いい加減なところ。
ドイツ軍の28センチ海岸砲に似せた巨砲はなかなかの出来映えなのですが、出てくる砲兵が割烹着みたいな白い作業服を着てるのはマズイでしょ。
砲兵はあんな服は着ないと思うのですが・・・。
その他、ドイツ軍の車両としてアメリカ軍のグレイハウンド装甲車やM24チャーフィ戦車が出てきたりします。


音楽は、ハリウッド黄金期の映画音楽を支えた大作曲家ディミトリイ・ティオムキン。
名前から分かるとおり、ロシア系移民の流れを汲む人ですが、アメリカの大西部を舞台にしたウェスタンのスコアを結構手がけていることを考えるとなんか不思議な気もします。
この人は、独特の荒々しい音作りをする人でロシアのクラシックのような大陸的で泥臭いサウンドが強烈な印象を与えます。
本作のスコアも、いかにもこの人の作品らしい荒削りでダイナミックな作風の曲が並びます。
録音のせいもあるのでしょうが、いい意味で泥臭いスコアです。
最初から最後までずっと鳴っているようなスコアで、アクション・シーンでは相当自己主張します。
最近のスコアにもこういう豪快な部分がちょっとでもあればなあと思ったりします。
メインのメロはモチーフとして一応生きていますが、モチーフ以外にもインパクトの大きなぶつ切りのメロが結構出てくるので、
かなり濃厚な仕上がりのスコアになっています。
荒々しいゴツゴツとした岩山のようなスコアで、お世辞にも流麗とは言えない音ですが、
この迫力が戦争アクションや史劇、西部劇にはぴったりです。
ミッチ・ミラー合唱団による主題歌が2バージョン収録されています。
1曲はキレイな音で再録音した「よそ行き」バージョン(^^;)、もう1曲は確かフィルムで実際に使用された「泥臭い」バージョン。
どちらも捨てがたい名曲です。
サントラ盤CDは、日本、アメリカ、スペインでそれぞれ発売されたことがありますが、現在は廃盤で結構な高値が付けられています。
なお、2005年になって3000枚限定で再録音盤が発売されています。
「レイズ・ザ・タイタニック」の再録音盤でお馴染みニック・レインが指揮をしてシティ・プラグ・フィルハーモニック・オーケストラが演奏しています。
案外オリジナルの雰囲気を上手く再現していてなかなかの力作に仕上がっています。


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