サウンドトラック秘宝館

スコア盤を中心に紹介する、ちょっと(ちょっとじゃないかf^_^;))マニアックなサントラレビューです。


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THE RETURN OF THE LIVING DEAD
監督: ダン・オバノン
音楽: マット・クリフォード
出演: クルー・ギャラガー、ジェームズ・カレン、ドン・カルファ、トム・マシューズ、ビヴァリー・ランドルフ、ジョン・フィルビン、リネア・クイグリー、ジュエル・シェパード
1985年 アメリカ映画

「エイリアン」、「スペース・バンパイア」等で知られる脚本家ダン・オバノンが初めてメガホンを取った、ゾンビ映画とパンク・カルチャーを合体させたようなSFホラー。
ゾンビ映画のパロディやブラックジョークを散りばめた作品で、立てこもり型のゾンビ映画の定石に従いながら、
「タールマン」、「オバンバ」、「ハーゲンタフ」といった特異なキャラのゾンビを登場させたり、ゾンビが走ったり、
パンクのエッセンスを混ぜ込んだりと、新機軸を打ち出した意欲作。
「タールマン」などのネーミングは配給元の東宝東和さんが勝手に付けたものだとしても、ゾンビが走るっていうアイデアは史上初だったような気がします。
ゾンビの造形等、SFXもかなり凝っていて、当時は「バイオSFX」なんて名前で宣伝されていました。
「オバンバ」は、「スペース・バンパイア」に出てくるミイラ化した女ゾンビにソックリ。
どっちが真似したんでしょう。それとも経費節減で使い回ししたとか・・・・・。
ゾンビ化してなお恋人に執着して文字通り「食おう」とする男や、自分がゾンビになる前に自分で火葬場に火を付けて中に入っていくオヤジ、
パニックに陥った町に対して最後に政府や軍が下す決断等、コミカルなタッチの中にも笑えない辛口のメッセージが込められていたりして、なかなか侮れない作品です。
そういえば、90年代に一世を風靡した「オバタリアン」の語源は、この映画からだとか(^^)
「バタリアン(Battalion)」というのは、造語かとおもってたら、英語で「大群」を意味するらしいです。



音楽は、マット・クリフォード。
この人に関しては、情報が無くてどんな経歴の人なのかさっぱり分かりません。

さらに、ロバート・ランドルズ、フランシス・ヘインズという2人が追加スコアを書いてるそうです。

実質、3人掛かりで作ったスコアのようです。
でもサントラ盤は、劇中で使用されたサイコビリー、パンクのコンピレーション盤でスコアは全く収録されていません。
後に「バタリアン2」とカップリングされたブートレッグが発売されて、その中に1曲だけオープニング・テーマがスコアとして追加収録されていました。
このテーマ曲、結構インパクトのあるロック系のインストなのですが、ブートじゃなくて正規盤に収録して欲しかったなあと思います。
パンク色の強いサントラ盤は、当時の若手バンドの元気いい演奏が収録されていますが、インディーズっぽいものが多く、
当時のメジャーどころと言えば、ザ・クランプス、ダムド、TSOL、元13フロア・エレベーターズのロッキー・エリクソンくらい。
その中で、このサントラでブレイクしたかどうかは分かりませんが、後に4枚のアルバムを制作してヒット曲も出したのが、SSQ。
このサントラでも、パンク色の濃厚なアルバムの中で「Tonight」という一際ポップな曲を提供していました。
後に改名して「ステイシーQ」としてアルバムを出して、「Two Of Hearts」というヒット曲を生んでます。
このバンドは、ボーカルのステイシー・スウェインとキーボーディストのジョン・St・ジェームズの2人組のユニットで、
ジョン・St・ジェームズがシンセで作るトラックがなかなか80年代していていい味を出していました。
この人は、ソロ名義でシンセ・アルバムも出していて、超絶ギタリストのアラン・ホールズワースなんかも参加してたりするので、
意外な人脈のある人だなあと思ったり・・・・。
でも、今ではどこに行っちゃったのか不明です(T_T)



Return of the Living Dead/Various Artists
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THE INCREDIBLE HULK
監督:ルイ・レテリエ
音楽:クレイグ・アームストロング
主演:エドワード・ノートン、リヴ・タイラー、ティム・ロス、ティム・ブレイク・ネルソン、タイ・バーレル、
ウィリアム・ハート、ピーター・メンサー
2008年 アメリカ映画


アン・リー監督が撮ったのがつい5年前だったと記憶していますが、同じ題材でまたまた再映画化されたマ一ペルーヒーローもの。
アン・リー監督版が不評だったのに比べ、今回は世間の評判が良いので観てみたいなあと思う1本です。
とはいうものの、本作は同じマーベルもの映画化作品「アイアン・マン」と関連があるらしく、
本国では「アイアン・マン」の方が先に公開されていることを考えると、本作を「アイアン・マン」の後で観た方がいいのかなと思ったりしてます。
ストーリーは、事故で放射線を多量に浴びたために、怒りの感情が頂点に連すると緑色の巨人に変身してしまう科学者とその恋人、巨人の圧倒的なパワーを軍事利用しようと企む将軍が絡むお話です。
アン・リー版とどう違うのか、まだ観てないので何とも言えませんが、噂によれば本作の方が「暴れ度」が高いとのこと。
あと、ホロっとするシーンもあるそうです。
ヒロインを演じた「見た目派手」なリヴ・タイラーがしおらしい演技をしていると評判です(^^;)。
(僕は若い頃、彼女のオヤジのファンだったので、個人的には彼女を応援したい(^^)/)
監督は、「トランスポーター」のルイ・レテリエ。
日本ではアメリカほど知名度のない「ハルク」ですが、どこまでがんばれるでしょう。



音楽は、クレイグ・アームストロング。
いつものアームストロングとはちょっと雰囲気が違うという第一印象。
「ボーン・コレクター」あたりにはちょっと近いものを感じました。
全体的にドラマを重視した音作りで、重厚な味わいがあります。
重厚とはいうものの、派手にドコドコやるだけではなく、
アクション・シーンではむしろ楽器の音をスリム化していて、
案外すっきりと聴けてしまうので、聴いてて疲労感がありません。
モチーフもブライアン・タイラーあたりと比べるとしっかりしている方です。
ただ、製作側からの要望なのか、RC組がよくやる「ジヤジヤジヤ‥・」系のリフみたいな音が時々混じります。
どうしても、アン・リー版を手がけたダ二ー・エルフマンのスコアと比較してしまうのですが、
エルフマンのスコアを何となくヒントにして自分流に消化したような感じを受けます。
TVシリーズ版の音楽を手がけたジョー・ハーネルのメイン・テーマをピアノ・アレンジで収録しているところもポイント高し。
演奏は、ノースウェスト・シンフォニア。
サントラは、「ドラゴン・キングダム」と同様、Arnazon.comのCD-R販売のみ。
しかも驚いたことに、CD規格のスコア盤なのに2枚組のボリューム。
正規盤で2枚組全110分に及ぶスコア盤サントラなんて、あんまり聞いたことがありません。
長尺ですが決してだれる訳ではなく、2枚組でもしっかり聴き通すことができます。
力作だと思います。

インクレディブル・ハルク

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ok


OPERATION KID BROTHER
監督:アルベルト・デ・マルチーノ
音楽:エンニオ・モリコーネ、ブルーノ・ニコライ
主演:ニール・コネリー、ダニエラ・ビアンキ、バーナード・リー、アンソニー・ドーソン、アドルフォ・チェリ、ロイス・マクスウェル、アガタ・フローリ
1967年 イタリア映画


007に触発されて量産されたイタリア製マカロニ・スパイ・アクションの中でも一際ユニークな1本。
なにがユニークかといえば、ショーン・コネリーの実の弟を主役に抜擢、しかも実名で登場させるという大胆さ。
脇を固める布陣も007シリーズにゆかりのある人ばかり。
M役のバーナード・リーからマネペニー役のロイス・マックスウェル、「ドクター・ノオ」に出てたアンソニー・ドーソン、「サンダーボール作戦」に出てたアドルフォ・チェリ等々、徹底しています。
あ、また「ロシアより愛をこめて」のダニェラ・ビアンキが出てます(^^;)
ついでに言うと、映画の配給元も本家007と同じ「ユナイト」でした。
ストーリーは、ただの外科医がなぜか国際犯罪組織による世界的危機を阻止するという荒唐無稽なお話です。
全体的にコミカルな演出がなされており、
二ール・コネリーは元々俳優ではないのか、正直いって兄とは正反対の大根役者系。
でも、劇中、「兄は今、東京にいる。」(「O07は二度死ぬ」を指しているのかな)なんてイキなセリフも登場するらしいです。
この頃は、ダメもとでマカロニ・スパイ・アクションが短期間の間にかなり量産されたらしく、
まだまだ僕の知らない世界があるようです。
少しずつ探求を進めていきたいと思います。



音楽は、エンニオ・モリコーネとブルーノ・ニコライ。
この2人、作曲家とオーケストレイター(アレンジャーだっだかな?)といった関係で一緒に仕事をしていたことが知られていますが、
実は本作で初めてスコアを共作して、以後、一緒に仕事をする関係が確立されたということで、
これはそういう意味では記念碑的な作品であるといえますね。
マカロニ・スパイ・アクションの主題歌も、やっぱり007シリーズと同じく歌モノが基本です。
本作では、やけに情熱的に歌う女性ボーカルが印象的なライトでモンドな感じの曲です。
この声は「復讐のガンマン」のソロを取っていた女性の声によく似てます。
そのせいか、やっぱりマカロニ・ウェスタンの影を感じてしまいます。
イントロはラッパが「ぶぱぶぱ」ってやってるうちにボーカルが入って、軽やかな展開に変わっていきます。
劇伴は、例の奇妙な声をあしらったトポケた曲や、いかにもモリコーネらしい繊細な旋律を持った曲、
オールド・タッチのサスペンス・スコア等、バラエティに富んでいます。
007を大いに意識しているので、ビッグ・バンド系のプラスをあしらったバリー風アクション・スコアもあってなんとなく微笑ましいです。
サントラCDはなんと本国イタリアでは発売されていて、ボーナス・トラックもいくつか収録されたお得盤です。
いかにもなジャケのデザインがいい。

アルバム後半には、主題歌のイタリア語バージョンが収録されており、こっちの方がイメージにあってるなあと思ったりして‥‥。

OK Connery: Operation Kid Brother/Ennio Morricone
¥2,170
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baby


ROSEMARY'S BABY

監督: ロマン・ポランスキー

音楽: クリストファー・コメダ

出演: ミア・ファロー、ジョン・カサヴェテス、ルース・ゴードン、シドニー・ブラックマー、モーリス・エヴァンス、ラルフ・ベラミー、チャールズ・グローディン、エリシャ・クック・Jr

1968年 アメリカ映画


アイラ・レヴィンの原作をロマン・ポランスキー監督が映画化したホラーの古典。

ニューヨークの古いアパートに越してきた若夫婦の間に赤ちゃんが出来ますが、

妊娠している若妻は、マタニティ・ブルーで情緒不安定となる中、

自分の周囲で何か不気味な事が起こり始めていることに気づきます。

若妻の不安は的中して、実はアパートの住人すべて狂信的な悪魔崇拝者で、身ごもっているのは悪魔の子だった・・・というお話。

この監督独特のヌメヌメとした映像が、恐怖をさらに確かなものにしています。

主演のミア・ファローの演技が圧巻で、妊娠してるのに徐々に痩せこけ、やつれていく様がスゴイ。

じわじわと観るものに迫り来るオカルト系の恐怖感は、スラッシャーものが多い最近のホラーにはちょっと無いテイストです。

ポランスキー監督は、実生活ではこの映画の後、「シャロン・テート事件」に巻き込まれ、チャールズ・マンソンたちの手によって身重の妻を惨殺されてしまいます。

また、この映画に使われた古アパートは、1980年にジョン・レノンが射殺された時に住んでいた「ダコタ・ハウス」だとういうことです。

なんだか背筋に寒気を覚えます。


音楽は、ポーランドのジャズ・ミュージシャン、クリストファー・コメダ。

ポランスキー監督作品を手がけることが多かった人で、ピアニストとしても有名です。

この映画の地から湧きあがるような恐怖感を演出するのに、この音楽が果たした功績も大きいと思います。

ミア・ファローが危うい声のスキャットで歌う主題歌はいろんな意味で脳裏に焼き付いて離れません。

ある意味、オーメンの「アヴェ・サンターニ」と同じくらい怖い。

僕はほんとこの歌が苦手で、長らくサントラに手を伸ばすことが出来ませんでした。

LP時代にはもちろん購入するなんてことは怖くて出来ませんでしたが、

3年前にイギリスで12曲増曲したCDが発売されたのを期にようやく購入してみました。

メイン・テーマのバージョン違いが何曲かあったり、収録時間も時間にして20分近く長くなっており、

40分弱収録されています。

劇伴は、さすがジャズメンだけあって、デイヴ・グルーシン風なジャズの香りを残す曲が結構入っています。

しかし、モチーフはあくまであの「テーマ」。

明るいアレンジが施されていても、何となく手放しで聴けない怖さがあります。

本編と合わせて聴くと、恐怖感もさらに倍増すること間違いなしです。


Rosemary’s Baby/Original Soundtrack
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twilght


TWILIGHT'S LAST GLEAMING
監督:ロバート・アルドリッチ
音楽:ジェリー・ゴールドスミス
主演:パート・ランカスター、リチャード・ウィドマーク、チャールズ・ダニング、ポール・ウィンフィールド、パート・ヤング、メルヴィン・ダグラス、ジョセフ・コットン
1977年 アメリカ映画


名匠ロパート・アルドリッチ監督が、70年代に撮ったSFの要素もあるポリティカル・サスペンスの傑作。
近未来のアメリカで、刑務所を脱獄した元空軍将校が仲間を連れて核ミサイル基地を占拠、
核と引き替えにベトナム戦争に関する機密文書の公開と現金1000万ドルを要求するというお話です。
アルドリッチ監督は70年代には、「北国の帝王」、「ロングスト・ヤード」、「クワイアボーイズ」といった傑作を撮っていますが、
本作もその中の1本です。
スプリット・スクリーンを多用した同時進行の映像はサスペンスを更に盛り上げていました。
ただ、このスプリットスクリーンはなんだかTVサイズの画面での鑑賞を想定して撮ったような感じです。
TVの枠で観るとすごくしっくりときます。
犯人たちは最後には逃走手段の確保と要求を確実に実現させるため、合衆国大統領を人質として要求します。
元将校たちは大統領を楯にして基地からの脱出を図り、衝撃のラストヘ・・・。
機密文書を守るためなら、大統領まで人質に差し出す合衆国首脳陣に背筋が凍る思いがしました。
話が話だけに国内でのロケが難しかったか、野外シーンのほとんどをヨーロッパでロケしており、
出てくる兵器類もヨーロッパ製のものに改造を加えたものばかり。
車体をブルーに塗装した架空のアメリカ空軍車両が出てきます。
戦車は、第二次世界大戦でドイツ軍が使用し、戦後スイス軍でも使われたヘッツァー駆逐戦車。
この他に兵員輸送車に得体の知れないミサイルを搭載したものや、イタリアのアグスタ社製のヘリ等が米軍兵器として登場します。
劇中、女性がほとんど出てこない(リチャード・ウィドマークが演じる将軍の奥さんが教会のシーンでちらっと出てくるくらい)
相変わらずの「男」臭い映画です。


音楽は、ジェリー・ゴールドスミス。
主題歌は、ピリー・プレストンが歌うゴスペル調の「My Country, Tis of Three」。
オープニングで自由の女神をバックに流れるこの愛国歌は、エンディングではかなり皮肉っぽく聞こえます。
公開当時、サントラはこの主題歌しか存在しませんでしたが、後に米Silvaレーベルからスコア正規盤が発売されました。
スコアはメイン・タイトルらしいものが無いので、モチーフが今ひとつ掴みにくいのですが、
サスペンス・シーンやアクション・シーンを中心に70年代ゴールドスミスを象徴する派手なアクション・スコアが付けられています。
ミリタリー調の緊張感溢れるスネアや、重厚でスリリングなブラス、
「カサンドラ・クロス」のアクション・シーンあたりを彷彿とさせる畳み掛けるようなスコアを聴くことが出来ます。
クライマックスではほとんどパーカッションだけでサスペンスを盛り上げます。
70年代ゴールドスミスのアクション作品には、正にハズレがないという感じです。
このスコア盤CDは、現在では廃盤になっており入手困難な状態ですが、
全編を通して硬派で重厚なアクション・スコアになっていて、聴き応え十分です。
これも是非再発して欲しい1枚です。



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