サウンドトラック秘宝館

スコア盤を中心に紹介する、ちょっと(ちょっとじゃないかf^_^;))マニアックなサントラレビューです。


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pink



THE PINK PANTHER
監督: ショーン・レヴィ
音楽: クリストフ・ベック
出演: スティーヴ・マーティン、ケヴィン・クライン、ビヨンセ、ジャン・レノ、クリスティン・チェノウェス、エミリー・モーティマー、ヘンリー・ツェーニー
2006年 アメリカ映画



ピーター・セラーズ主演の大ヒットシリーズのハリウッドリメイク作品。
クルーゾー警部にスティーヴ・マーティンが扮しています。
まだ未見なのですが、みなさんの意見を観るとなんとも微妙な作品になっているようです。
旧シリーズの大ファンである僕にとっては全く別物として鑑賞する方がよさそうです。
なにしろ、スティーヴ・マーティンと言えば、もうすっかりキャラが定着してしまっているので、
あまりにアクが強くてクルーゾーという雰囲気ではないからです。
まあでも、スティーヴ・マーティンって結構器用な役者だと思うので、意外にそつなく演じていそうです。
でも、ケイトー役のバート・クォークが出ていないのが非常に残念。
まだ存命の俳優さんなので、是非出て欲しかったなあ。
それとブレイク・エドワーズも何らかの形で一枚噛んで欲しかったです。



音楽は、クリストフ・ベック。TVや未公開作品の多い人なので、日本ではあまり馴染みのない人かも知れません。
マンシーニの有名なテーマ曲をここでも使用。
本シリーズはこのテーマとオープニング・アニメーションがなきゃ始まらないでしょう(^o^)
で、アレンジの方は良くも悪くもオリジナ尊重しながら、当たり障りのないところでコンパクトにまとめたという感じです。
恒例の曲中盤でのメドレー部分もなんか、タンゴみたいなメロになってちょっとだけ遊んで、すぐ定番のメロに戻っちゃったという感じです。
もう少し遊んで欲しかったなあ。
劇伴はマンシーニ風なオシャレなジャズアレンジのものは少ないかな。
どちらかと言えば、オーソドックスなハリウッド・コメディの音になっています。
そんな中で、ダルファー風なテーマアレンジの5曲目がお気に入り。
それから、エンド・タイトルもパリのミュゼット風のアレンジが新鮮でした。


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kiss


KISS OF THE DRAGON
監督: クリス・ナオン、
音楽: クレイグ・アームストロング
出演: ジェット・リー、ブリジット・フォンダ、チェッキー・カリョ、ローレンス・アシュレイ、バート・クウォーク 、マックス・ライアン
2001年 フランス/アメリカ映画



リュック・ベッソンが製作・脚本を手がけたフレンチ・アメリカンなアクション映画。
ジェット・リーのカンフー・アクションが冴え渡ります。
といっても最近のアクションなので、残念ながらワイヤーワーク結構使ってます。
生身のアクションといえば、リー・リンチェイと名乗っていた頃の「少林寺」が懐かしい。
でも、ハリウッド進出作の中では結構面白い部類に入る作品だと思います。
「ロミオ・マスト・ダイ」などに比べたらずっとこっちの方がいいです。
麻薬捜査のため中国からフランスに渡ってきた捜査官が、組織の罠にはまって殺人の濡れ衣を着せられ・・・・というストーリー。



音楽は、「ムーラン・ルージュ」のクレイグ・アームストロング。
新作は「ワールド・トレード・センター」が待機中の人。
1曲目は女性ボーカルをフィーチャーした気だるいテクノ。
ブリストル系のマッシヴ・アタックに雰囲気が似ています。
歌っているシンガーの名前は不明。結構雰囲気があっていいです。
2曲目以降は「Symphony for Isabelle」と題された19曲に分かれた組曲になっていて、ほとんど曲間無しなので一気に聞かせます。
全部で70分近くある組曲です。
全体的にテクノトラックにストリングスを被せるという方法で作られたスコアです。
今ではジョン・パウエルやRC系の人たちが結構使っている手法なので、今聴くと新鮮味はありませんが、
当時としてはなかなか斬新なトラックだったように思います。
アクション・スコア等はシーケンサーを上手く使っていてなかなかスリリング。
イタリアのゴブリン(クラウディオ・シモネッティ)が作るトラックに近い雰囲気のトラックもあります。


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round


ROUND MIDNIGHT
監督: ベルトラン・タヴェルニエ
音楽: ハービー・ハンコック  
出演: デクスター・ゴードン、フランソワ・クリュゼ、マーティン・スコセッシ、ハービー・ハンコック、ロネット・マッキー、ボビー・ハッチャーソン



伝説のジャズ・プレイヤーとフランス人ジャズ愛好家との心の交流を描く実話を元に作られた作品。
50年代のパリを舞台に話が展開しますが、主人公のモデルとなったのはピアニストのバド・パウエルと言われています。
60年代には結構パリを拠点に活動するアメリカ人のジャズ・ミュージシャンがいたそうです。
主人公を演じるのは、映画は「ずぶの素人」であるサックス奏者デクスター・ゴードンですが、
とても素人とは思えない演技でその年のアカデミー賞にノミネートされています。
とにかく渋い映画で、パリの町並みやジャズ・クラブの雰囲気・・・・、どれを取っても絶妙な味を出していました。
さらに、本作のキモはなんと言っても現役の大物ジャズ・プレイヤーを大挙出演させ、しかもクラブで演奏までさせているという点でしょう。


音楽監督を務めたのは、ジャズ・プレイヤーであり何本か映画音楽も手がけているハービー・ハンコック。
サントラの仕事では、「欲望」「狼よさらば」等が有名です。
自身も劇中、ピアニスト役でちゃっかり出ています。
劇中で演奏するジャズメンを挙げてみると、
トニー・ウィリアムス(ds)、フレディ・ハバート(tp)、ロン・カーター(b)、ウェイン・ショーター(sax)、ジョン・マクラフリン(g)、ピエール・ミシェロ(b)等の蒼々たるメンバーです。
しかも劇中、このメンバーで実際に観客入れてライブを演ってるとこを撮してるのですから、一粒で2度美味しい作品になっています。
オープニング・タイトルは、セロニアス・モンクの代表曲であり本作のタイトルともなった「ラウンド・ミッドナイト」。
ハービー・ハンコック・トリオをバックにボビー・マクファーリンが例によってお得意のスキャットを披露しています。
ハンコックは本作で、アカデミー音楽賞を受賞しています。
似たような時期のジャズ映画にクリント・イーストウッドが監督した「バード」があります。
こちらの方は故チャーリー・パーカーが残した過去の演奏に現代ミュージシャンがデジタル技術を駆使してバックトラックを重ねるという技術賞ものの音楽作品でしたが、
現役ミュージシャンによる生の演奏の素晴らしさという点では、本作の方に軍配が上がるでしょう。

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girl


GIRL WITH A PEARL EARRING
監督: ピーター・ウェーバー
音楽: アレクサンドル・デプラ
出演: スカーレット・ヨハンソン、コリン・ファース、トム・ウィルキンソン、キリアン・マーフィ、エシー・デイヴィス、ジュディ・パーフィット
2003年 イギリス/ルクセンブルグ映画



フェルメールの名画を巡る17世紀を舞台にしたコスチューム・プレイ映画。
名画「真珠の耳飾りの少女」に隠された謎を大胆な仮説に基づいて描いており、画家フェルメールとモデルとなった少女との複雑な関係を淡々としたタッチで描いています。
原作はトレイシー・シュヴァリエの小説で、全世界200万部を越えるベストセラーとなった作品です。
とても静かなタッチの作品で、劇中大きな波風が立つわけでもなく、淡々とした中で終わってしまいます。
それでも、見終わった後に心に残るのがこの作品が持つ魅力なのでしょう。



音楽は、フランスの気鋭、アレクサンドル・デプラ。
地味な映画にそれ相応の音を付けていますが、静かなタッチなのにとても印象に残る作品になっています。
かつて、巨匠ジェリー・ゴールドスミスが本作のサントラを絶賛したという噂を聞いたことがあります。
なるほど巨匠が褒めるだけあって、口数は少ないのですが、シンプルなメロで印象的はフレーズを紡ぎ出しているという感じです。
弦楽器を用いたテーマが印象的ですが、ここで使用されたのはバロック時代の弦楽器ビオラ・ダモーレという楽器だそうで、
ヴァイオリンやチェロとはまた全く違った趣の音がします。
全体的にバロック色はないのですが、現代風なスコアリングの中にバロック楽器をスパイスのように使う手法はかえって面白いのではないでしょうか。
アレクサンドル・デプラは、フランス本国ではモーリス・ジャールやジョルジュ・ドルリューの正当後継者と言われているそうですが、
あながち大袈裟ではないと思います。
最近は「ホステージ」等のハリウッド作品も手がけるようになっており、今後の活動が注目されます。


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circle


LE CERCLE ROUGE
監督: ジャン=ピエール・メルヴィル
音楽:エリック・ドマルサン
出演: アラン・ドロン、イヴ・モンタン、ジャン・マリア・ヴォロンテ、フランソワ・ペリエ、ブールヴィル
1970年 フランス映画



フレンチ・フィルム・ノワールの巨匠、ジャン=ピエール・メルヴィルの傑作。
元警察官、脱獄囚等5人の男たちによる宝石店強盗とその顛末が描かれます。
当時のフランス映画界のスターがこぞって出演しており、ドロンとイヴ・モンタンの初共演作としても知られています。
独特のカラー処理がされた映像が特徴的で印象に残ります。
ちょっと、本編が長尺なため、ヨーロッパ映画を見慣れない人には退屈な印象を与えてしまうかもしれません。
でもクールなフィルム・ノワールを観たいという人にはお勧め。
本作では、ドロンよりイヴ・モンタンの方が良かった。



音楽は、「影の軍隊」等のフィルム・ノワール作品で有名なエリック・ドマルサン。
ダニエル・ユメールやジョルジュ・アルヴァニタスといった当時のフレンチ・ジャズの実力派を起用して、全編クールなジャズスコアに仕上げています。
あんまりクールすぎてサントラにしては無表情な印象を受ける曲もあります。
ベルナール・リュバのヴィブラフォンがクールネスに拍車をかけているような気がします。
なかなかいい雰囲気です。
劇伴の中に前述のダニエル・ユメールのドラム・ソロみたいなタム回しだけで構成された曲があったりして面白い。
また、全体的にクールな中、1曲だけ哀愁ただよう20曲目が素晴らしい。
トランペットがフィーチャーされたこの曲は、男の哀愁が漂うなかなかの作品です。
他の曲が無表情なので、余計にこの曲が引き立つような感じがします。
サントラは、日本盤も出ていたと思います。
原盤はフランスのUniversal Franceで、一時フランス国内でフランス映画のサントラを大挙CD化した会社です。


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