サウンドトラック秘宝館

スコア盤を中心に紹介する、ちょっと(ちょっとじゃないかf^_^;))マニアックなサントラレビューです。


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THE MATRIX RELOADED
監督: アンディ・ウォシャウスキー,ラリー・ウォシャウスキー 
音楽: ドン・デイヴィス 
出演: キアヌ・リーヴス,ローレンス・フィッシュバーン,キャリー=アン・モス,ヒューゴ・ウィーヴィング,マット・マッコーム,ジェイダ・ピンケット=スミス,モニカ・ベルッチ,ハロルド・ペリノー
2003年 アメリカ映画

前作から4年のブランクを置いて,半年の間に2作を一気に公開するという荒技を見せた「マトリックス」の第2弾。
「ロード・オブ・ザ・リング」と同じ手法で,先にまとめて撮影して後でゆっくり編集するという手法が使われたようです。
こういう作り方って,結構経済的でいいかもしれません。
スケジュールの都合で役者が交代する心配もないし,ギャラの面でも経済的かも知れません。
でも,まあ始めからヒットすることを期待できる作品でないとこういう賭けは怖いのも確かですね。
キャラクターも増えて,SFXは更に進化していますが,「映像革命」とまで言われた前作のインパクトが強すぎて今ひとつ感動が薄れた感じもします。
劇的に進化したCGが濃厚すぎて,解像度の悪い古びた地方の劇場では再現しきれずにアニメ画像みたいになってました。
人類を支配するコンピューターに人類の最後の砦ザイオンの位置を知られてしまい,ザイオンを救うためにネオたちが闘うというストーリーです。
半年後に3作目が公開されるということで,「リローデッド」では嫌が上でも続編を期待させる終わり方をします。ズルイ(^^;)



音楽は前作に引き続きドン・デイヴィスが担当。
今回は2枚組にしてスコア盤とコンピレーション盤を1枚づつ収録するという試みをしています。
サントラの中でもこれは画期的なことだと思います。
こういう形の発売はファンとしては大歓迎です。
コンピレーション盤の方は,ラウド&ミクスチャー系の人気アーティストを網羅しています。
前作にも収録されたマリリン・マンソン,ロブ・ゾンビ等を始め,リンキン・パークやテクノのポール・オークンフォルド等を収録しています。
スコア盤は,基本的には前作の流れをくむ曲調ですが,今回はテクノ・ユニット「JUNO REACTOR」との共作が含まれており,前作の「SPY BREAK」ばりの劇的な曲調のハードテクノ・チューンが満載です。
ドン・デイヴィスの硬質で無機質なスコアは、インダストリアル系のJUNO REACTORのテクノと相性抜群です。
かなり硬派で斬新なテクノトラックになっています。
個人的には、和太鼓とテクノを融合させた3曲目がお気に入り。
さらには17分に及ぶ組曲も収録されており,かなり満腹になります。

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matrix


THE MATRIX
監督: アンディ・ウォシャウスキー,ラリー・ウォシャウスキー 
音楽: ドン・デイヴィス
出演: キアヌ・リーヴス,ローレンス・フィッシュバーン,キャリー=アン・モス,ヒューゴ・ウィーヴィング,グロリア・フォスター,ジョー・パントリアーノ
1999年 アメリカ映画


ウォシャオスキー兄弟による斬新なSFXと超絶ワイヤーアクションが合体したSFアクション大作。
天才ハッカーのアンダーソンが,現実の世界が実はコンピューターによって作られた仮想現実の世界であると知らされ,トリニティ,モーフィアス等の仲間と共に,人類を支配するコンピューターとの戦いを挑むというストーリー。
さらにアンダーソンは電脳世界ではネオと呼ばれ,人類を救う救世主になるかも知れないと予言されるところがミソ。
SFXはかなり斬新で,そのインパクトは当時としてはかなりのもので,その後の色々な映画に影響を与えました。
特に弾丸を避けるネオの姿を360度回転するカメラワークで捉えるシーンなどは鮮烈な印象を受けました。
また,香港映画で活躍したユエン・ウーピンの手による超絶ワイヤーアクションが見物です。
キレのいいカンフー・アクションを観ることが出来ます。



音楽は,同じウォシャオスキー兄弟のデビュー作「バウンド」でも音楽を担当したドン・デイヴィス。
元々,ジェームズ・ホーナーのオーケストレイターをしていたそうで,所々にホーナーの影を垣間見ることが出来ます。
メイン・テーマを始め,現代音楽的な手法を取り入れたようなスコアは,メロディこそ希薄ですが,
一度聞いたら忘れない強烈なイメージを残します。
短いフレーズの断片を積み重ねることで1つのメロディを構成しているような音です。
乱暴な言い方をすれば,ジョセフ・ロデュカが音楽を担当した「死霊のはらわた」の手法によく似ています。
これといった明確なメロディは無いのに,あとで聴くとすごく印象に残っている・・・という音です。
ラストはかなり神々しい音になり,盛り上がります。

1作目は,このスコア盤と歌モノのコンピレーション盤の2つが存在します。
これが2作目になるとスコアと歌の2枚組になり,3作目では1枚に両方が収録されることになります。
1作目の歌モノコンピレーション盤は,劇中で効果抜群に使われていたプロペラヘッズの「スパイ・ブレイク」
が一番の聞きモノです。
その他には,この手の映画では常連のマリリン・マンソンを始め,ミニストリー,プロディジー,ロブ・ゾンビ,ミート・ビート・マニュフェスト,ラムシュタイン,レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン等々,超豪華なインダストリアルコンピになっています。

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virgin


THE VIRGIN SUICIDES
監督: ソフィア・コッポラ 
音楽:AIR
出演: キルステン・ダンスト,ハンナ・ホール,ジェームズ・ウッズ,キャスリーン・ターナー,ジョナサン・タッカー,ジョシュ・ハートネット,ダニー・デヴィート,マイケル・パレ,スコット・グレン,ヘイデン・クリステンセン 
1999年 アメリカ映画 

美人5人姉妹の映画なのですが,なんとも意味不明な作品です。
感覚で観るべき作品なのでしょうか。
一度観ただけでは全然意味が分かりませんでした。
ストーリーの流れとは全然関係のないシーンが挿入されたり,ちょっとシュールな印象もあります。
でも,映像の美しさは確かに特筆すべきものがあるので,この手の映画が好きな人にはたまらない作品でしょう。
監督は,フランシス・フォード・コッポラの愛娘ソフィア・コッポラ。
これがデビュー作というのですから,かなり大胆ではあります。
「スーサイド」とあるように,町の少年たちを魅了する美人姉妹が最後には自殺してしまいます。
夜中に観たから,余計訳がわからなくなりました(^^;)
キャストだけはものすごい豪華です。
ジェームズ・ウッズにマイケル・パレ,スコット・グレンまで出てきて
キャストだけ観るとサスペンスかアクション映画かと思ってしまいます。
アナキン・スカイウォーカー=ヘイデン・クリステンセンも出てきます。



音楽は,フランスのエレポップ・ユニット「AIR」
なんでも,監督のソフィア・コッポラのご指名で白羽の矢が当たったそうで,
本編のフル・スコアを担当しています。
スコア盤は,けだるい主題歌から始まります。
かなりダルダルな歌で,「トータス」等のポスト・ロック系の匂いもします。
他の曲もかなりドロ~ンとした曲がほとんどで,たまにテンポのある曲があると,
かつてのフランス産プログレッシヴ・ロックのようなレトロな味わいを見せます。
アトールなんかの曲にこんな感じのがあったような・・・。
ジャーマン・ロックの「CAN」の影響を受けたとおぼしきポスト・ロック・チューンもあります。
全体の印象はけだるくて幻想的でアンハッピーな感じです。
楽しい曲はありません。
でも映像にはかなりマッチしていたので,アンダースコアとしては成功していると思います。
なお,サントラはこのAIR名義のものと歌モノを集めたコンピレーション盤の2種類があります。
コンピレーション盤の方はAIRの曲の他にハート,トッド・ラングレン,10CC,ギルバート・オサリヴァン,ホリーズ,スティクス等々70年代の名曲が納められています。
個人的にはトッド・ラングレンの「ハロー,イッツ・ミー」が入っているだけでノックアウトでした。
AIRの曲も主題歌のヴィブラホン・バージョン等が入っていて,益々ポスト・ロックっぽい音になっています。
実はコンピ盤の方がいいかも。


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HARRY POTTER AND THE GOBLET OF FIRE
監督: マイク・ニューウェル 
音楽: パトリック・ドイル 
出演: ダニエル・ラドクリフ,ルパート・グリント,エマ・ワトソン,トム・フェルトン,スターニスラフ・イワネフスキー,レイフ・ファインズ,マイケル・ガンボン,ジェイソン・アイザックス,ゲイリー・オールドマン,アラン・リックマン,マギー・スミス,ミランダ・リチャードソン
2005年 アメリカ映画


「ハリー・ポッター」シリーズ第4作。
一部で降板すると噂されつつ4作までダニエル・ラドクリフがポッターを演じています。
今回は世界の魔法学校から選ばれた選手が魔法の力を競い合うという大会が開催され,ポッターもその選手に選ばれるというお話。
導入はこのようになっていますが,その後の展開はまだ本編を観ていないので分かりません。
ダンブルドア校長を演じていた70年代アクション・スター,リチャード・ハリスが死んで淋しい限りですが,
今回は大人にも楽しめる内容になっているとのことで,ちょっと楽しみではあります。



音楽は,ここにきて遂にジョン・ウィリアムズからパトリック・ドイルに交代。
1作ごとにクリス・コロンバス色が薄れ,ファミリー向けでなくなってきた感があるので,
そのうち交代があるのではと思っていましたが,ついにバトン・タッチです。
パトリック・ドイルは,サスペンス・スコアにその手腕を発揮する人で,過去にも
ケネス・ブラナーの「愛と死の間で」という傑作があります。
時にバーナード・ハーマンばりのサスペンスフルで荒々しくダイナミックなスコアを書く人ですが,
総じてテーマ・メロディが希薄なのが欠点。
本作もサスペンス・スコアでかなり「燃える」のは確かですが,
確固たるメロディが無い分,ファンタジーとしては万人ウケしないかもしれません。
テーマ・メロディもウィリアムズの有名なテーマを流用しています。
ただ,かなりアレンジが施されているので,そのまんま使ったという感じはなく,好感が持てます。
(「スーパーマン」のテーマを「2」でそのまま使ったケン・ソーンとはえらい違いです(^^;))
全体的に子供にはウケないかもしれませんが,本格的なアンダースコアとしてはかなり頑張った作品ではないでしょうか。
ラスト3曲にパルプのジャーヴィス・コッカーがマイクを握る歌が入っています。
いかにもブリティッシュなロックですが,劇中でも実際に演奏するそうです。
グラム・ロックの退廃的なイメージの強いジャーヴィスの歌をどんなシーンで演奏するのでしょう。
この辺はかなり興味があります。

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MAGNUM FORCE

監督: テッド・ポスト 

音楽: ラロ・シフリン 

出演: クリント・イーストウッド、ハル・ホルブルック、フェルトン・ペリー、ミッチェル・ライアン、デヴィッド・ソウル、ロバート・ユーリック、ティム・マシスン 

1973年 アメリカ映画




イーストウッドの「刑事ハリー・キャラハン」シリーズ第2弾。

サンフランシスコ市警のハリー・キャラハン刑事が、今度は警察内部の腐敗と闘うという、ちょっとポリティカルなテイストのある一編。

犯罪組織の黒幕を天に変わって次々と始末する白バイ隊員たちとキャラハンの闘いを描いています。

白バイ隊員の一人を「刑事スタスキー&ハッチ」でお馴染みのデヴィッド・ソウルが演じています。

脚本をなんとジョン・ミリアスとマイケル・チミノが手がけており、シリーズ中、最も重厚な作品であると言えます。

原題は「マグナムの力(威力)」ですが、本作ではこれを警察の闇の部分に向けているところがミソですね。

前作のハリーは、違法な拳銃発砲はするわ、暴力は振るうわで、目的のためなら手段を選ばないメチャクチャぶりでしたが、

本作では一転して、本来は同じ人種とも見える「目的のためなら手段を選ばない」白バイ死刑執行人たちと正面から闘います。




音楽は前作に引き続きラロ・シフリンが担当。

テーマ曲はエンニオ・モリコーネの「続・夕陽のガンマン」をパロッたような、

女性なのかファルセットの男性なのか分からない変な声のコーラスが入ります。

キワモノっぽいコーラスですが、ベースとなるテーマ・メロディは素晴らしい。

実はシリーズ中で一番好きなテーマです。

曲の後半に出てくるドラムのリズム・パターンは、あの「戦略大作戦」とほぼ同じパターンを使ってます。

スネアドラムの小気味よい音が本サントラのキーポイントの一つとなっていて、

聴いていると時々ミリタリー・スコアのような錯覚を覚えます。

この乾いたスネアの音とスペイシーなキーボードの音の組み合わせが映像に絶妙な緊張感を与えていました。

1973年といえば「燃えよドラゴン」というラロ・シフリンの大傑作がありますが、

その時期にこれだけの力作を作る引き出しがあったのですから、ラロ・シフリン恐るべしというところでしょう。

しかし、これだけの好スコアが公開時にはアルバム化されなかったというのですから、不思議でなりません。

これまでダーティ・ハリーシリーズのベスト盤的なアルバムに本作のテーマ曲が収録されたことはありましたが、

フル・スコアの発売は公開から32年も待たねばなりませんでした。

全22曲入り、捨て曲無しの傑作です。




Magnum Force/Lalo Schifrin

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