サウンドトラック秘宝館

スコア盤を中心に紹介する、ちょっと(ちょっとじゃないかf^_^;))マニアックなサントラレビューです。


テーマ:

juon


THE JUON
監督:清水 崇
音楽:クリストファー・ヤング
主演: サラ・ミシェル・ゲラー、ジェイソン・ベア、クレア・デュヴァル、ビル・プルマン、石橋凌
2004年 アメリカ/日本


夏だから「納涼」という訳ではないのですが、ホラーが続きます(笑)。

数年前にブームになったジャパニーズ・ホラーの中の1作「呪怨」のハリウッド版リメイクです。
「リング2」の中田秀夫監督に先立ち、オリジナルの清水崇が自ら監督を務め、ハリウッド・デビューしています。

オリジナルのビデオ2作品及び劇場版を観ているので、どんな作品になるのか楽しみでした。
結果は、まあまあかなという感じ。

ショック・シーンは既存のビデオ版&劇場版のネタを使い回したって感じで、新鮮味はあまりありません。
まあ、リメイクですから仕方ないか。
オリジナルのビデオ版第1作が一番怖かったなあ・・・。

時間軸が入り乱れるオリジナルのオムニバス形式に惚れた僕としては、アメリカ向けにわかりやすくしたストーリーにはちょっとガックシ。

それと、「呪怨」は地の底からわき上がるかのような恐怖感が良かったのに、ハリウッド的な「ジャーン!」でびっくりさせるのはやめて欲しかった。

しかし、舞台を敢えて日本のあの「家」にこだわったのは正解でした。

昨今のハリウッド・ホラーには珍しい「怨念」をテーマにした作品で、しかも舞台が文化も風習も違う異境の地ということで、
アメリカ人には得体の知れない「恐怖」として写ったのではないでしょうか。全米興行成績№1を記録しています。



音楽は、「ヘル・レイザー」等でホラーには定評のあるクリストファー・ヤング。
テーマ曲は、オルゴール風のテーマをモチーフにした印象的なスコアです。

ここにも「サスペリア」等の音楽の影響が出ていますね。
そもそもこの手の音楽のルーツは、「エクソシスト」に無断使用されたマイク・オールドフィールドの「チューブラー・ベルズ」です。

ホントはプログレッシブ・ロックの名曲なのですが、今ではホラー・ミュージックの代名詞みたいになってしまっています。

そんなイメージが定着しているので、今時のホラーの音楽といえば、こんなミニマルな曲が多いのです。

本作は、テーマのモチーフの他には目立ったメロディの曲は少なく、クリストファー・ヤングにしては輪郭の弱い作品になっています。

ハンス・ジマーの「リング/リング2」に比べるとサントラ単独では聴きづらいかもしれません。
トラックのタイトルがすべて「JUON」には参った。ブートレッグみたい。


Amazon.co.jp
AD
いいね!した人  |  コメント(2)  |  リブログ(0)

テーマ:

cap1


CAPRICORN ONE
監督:ピーター・ハイアムズ
音楽:ジェリー・ゴールドスミス
主演:エリオット・グールド、ジェームズ・ブローリン、カレン・ブラック、テリー・サバラス
1977年 アメリカ映画


以前アップした「カプリコン1」の正真正銘オリジナル・サウンドトラックが発売されました。
以前の記事はこちら
カプリコン1  



ピーター・ハイアムズには珍しい(失礼)第一級サスペンスです。
これまで出回っていたのは、ナショナル・フィルの演奏でゴールドスミスが再録したスコア盤でした。

しかも驚いたことに今回発売された盤は全26曲入り。おそらく完全収録と思われます。
ブートレッグでも22曲入りだったので、これは快挙です。

テーマ曲の印象は、これまで聴き慣れてきたスコア盤のイメージが定着しているので、最初は違和感を覚えますが、
やはりこれこそオリジナルの音です。

曲全体のボリューム感と奥行きは再録盤の方が上ですが、低音部の一つ一つのインパクトと荒削りな緊張感はオリジナルならではのものです。

音質はオリジナル盤の方がクリアに仕上がっているので、リマスターされているかも知れません。
意外だったのはあちこちでシンセの音や変な打楽器(「猿の惑星」みたいな)がアクセントとして使われていること。

スコア盤のメイン・タイトルにあたるオリジナル盤のエンド・タイトルでは、さらに驚きが・・・。
曲の中程でファンファーレ風の音が入るのですが、スコア盤ではトランペットだった音が、オリジナルではシンセだったのです。

さらにエンディングはスコア盤はジャ~ン!と高らかに鳴らして終わるのに、オリジナル盤は延ばさずストンと切って終わるのです。


他にも細部に渡っていろいろ違いがありそうですが、久々に映画の方も見てみたくなりました。
3000枚限定ですので、興味のある方は是非お早めに。



Intrada
AD
いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)

テーマ:

suspiria1


SUSPIRIA
監督:ダリオ・アルジェント
音楽:ゴブリン
主演:出演:ジェシカ・ハーパー、アリダ・ヴァリ、、ジョーン・ベネット、ウド・キア、ミゲル・ボゼ
1977年 イタリア映画


イタリアン・ホラーの旗手ダリオ・アルジェントが放った一世一代の大ヒット・ホラー。
公開コピーの「約束です。決してひとりでは見ないでください。」が有名です。


小学生の頃、このCMを見て、子供心に一体どんなに怖い映画なんだろうと恐怖心をかき立てられたものです。


ヨーロッパのバレエ学校を舞台に次々と起こる殺人事件を描いています。
アルジェントの作品はサイコ・キラーものが多いのですが、これは珍しくオカルト・ホラーです。
(同じ傾向の映画としては、後の「インフェルノ」がありますが、こちらは焦点の定まらないチープで残念な作品になってしまっています。)


原色を多用した極彩色の色使いとギンギンの音楽が、ものすごくスタイリッシュでまぶしかったのを覚えています。
最近出たDVD版は、ニュープリント版なのでしょうか、映像がかなりキレイに復活しているようです。


音楽は本作で一気に世界にその名を知られることになるゴブリン。
映像に全く引けを取らない「極彩色の音」を表現していました。


ゴブリンは、もともとイタリアのスタジオ・ミュージシャンが集まって作ったプログレッシブ・ロック・バンドです。
クラウディオ・シモネッティ、マッシモ・モランテ、ファビオ・ピニャッテリ、アゴスチーノ・マランゴロの4人を中心に結成されたバンドです。


サントラの仕事では、本作以外に「サスペリア2」「ゾンビ」「屍肉の愛」「AMO NON AMO」「シャドー」「スリープレス」等があります。

なお、キーボード担当でリーダーだったクラウディオ・シモネッティは、後に独り立ちして「デモンズ」「フェノミナ」「デス・サイト」等を手がけています。


この映画は、テーマ曲のイントロからしてインパクト満点です。
キラキラのオルゴールのような音に、ブズーキのような弦楽器の乾いた音、タブラの倍音を生かした「ドゥ~ン」というシャーマニズムな音、それに悪魔的な男性の声が被さるおどろどろしい曲です。

6分位ある長い曲で、途中から2拍3連の激しいプログレ・チューンに変わりますが、最後にまたもとのテーマに戻ります。

ゴブリンの数ある作品の中でも、やはりこのテーマ曲と「ゾンビ」のテーマは傑作の部類に入る名曲です。

なお、本国イタリアでは1997年にボーナストラック入りの完全盤サントラが出ています。


  これ

  ↓
  

suspiria2



AD
いいね!した人  |  コメント(9)  |  リブログ(0)

テーマ:

pay


PAYBACk
監督:ブライアン・ヘルゲランド
音楽:クリス・ボードマン
主演:メル・ギブソン、グレッグ・ヘンリー、マリア・ベロ、ビル・デューク、ウィリアム・ディベイン
1999年 アメリカ映画


1967年のリー・マーヴィン主演映画「殺しの分け前/ポイント・ブランク」と同じ原作の映画化作品です。
泥棒メル・ギブソンが仲間と妻の裏切りにあって分け前を奪われた上に瀕死の重傷を負う。

回復したギブソンは、たった7万ドルを取り返すために裏切った仲間への復讐を始める、というお話。
途中で監督の交代劇があったそうで、前半と後半でなんとなく雰囲気が違います。

ただ、全編を通してとにかく「痛い」映画でした。
見ててこっちが痛くなるような「痛めつける」シーンがいっぱいでした。

クリス・クリストファーソン、ジェームズ・コバーン、ウィリアム・ディベインといった70年代のアクション・スターが出ているのがちょっと嬉しかった。



音楽はTVの仕事が圧倒的に多くてサントラもほとんど出てないクリス・ボードマン。
あまり有名な人ではありませんが、このサントラはなかなかの掘り出し物で、メイン・タイトルはビッグバンド風の豪快なジャス・スコアでかなりお気に入りです。

ただ惜しいのは歌モノが前半7曲を占めていて、スコアは後半の4曲のみということ。
もっと聴きたいと思いながら終わってしまう感じです。

もっとも前半の歌モノもディーン・マーティン、B.B.キング、ジェームズ・ブラウン、ルー・ロウズ等、かなり渋い選曲になっていて全体を通して統一感はあります。

噂では、スコア完全盤のブートレッグが存在するらしいのですが、是非聴いてみたいものです。


Amazon.co.jp
いいね!した人  |  コメント(2)  |  リブログ(0)

テーマ:

13


THE 13TH WARRIOR
監督:ジョン・マクティアナン
音楽:ジェリー・ゴールドスミス
主演:アントニオ・バンデラス、ダイアン・ヴェノーラ、オマー・シャリフ、デニス・ストーホウ
1999年 アメリカ映画


マイケル・クライトンの小説「北人伝説」を「ダイ・ハード」のマクティアナン監督が映像化したアクション。
バイキング時代の北欧が舞台で、バンデラスはアラブ系の詩人という設定。
始めにオマー・シャリフなんかが出てきたりして、オールド・ファンへのサービスもあります。

大使として北欧の地を訪れたバンデラスが、バイキングの傭兵たちと出会い、彼らの故郷が魔物の襲撃を受けていることを知る。

さらに神のお告げで魔物と闘う13人のバイキング戦士が選ばれ、なぜかバンデラスも13番目の戦士に選ばれて・・・。
魔物と13人の戦士との壮絶な闘いが繰り広げられるというお話です。

ジョン・マクティアナンは、ピーター・ハイアムズと同じで作品によってムラが激しい人です。
本作も駄作の部類に入る代物で、試写が大不評で、急きょ原作者のマイケル・クライトンが自ら再編集・追加撮影したものだそうです。

しかし、元の映像を見ていないので、マクティアナンが悪かったのかクライトンの再編集が悪かったのかよく分かりません。
ビデオ版の映像はザラザラして最悪なので、ご覧になるなら是非DVD版をお勧めします。


音楽も当初はグレアム・レヴェルだったそうですが、クライトンの希望でジェリー・ゴールドスミスに交代となりました。

結局、音楽に関しては大正解でした。
本作は、映像が音楽に救われたいい例ですね。
アラブ人が訪れるバイキング世界の話なので、スコアはアラブ系の音や北欧風な旋律が聞かれます。
魔物を表現する派手なパーカッションも聞かれますが、スコアの前半はかなり抑揚の聴いたストイックな音作りになっています。

それでも後半10分に渡る劇的なスコアでは、史劇ものならではのダイナミックなゴールドスミス節を聴くことが出来ます。
ちょうど70年代の傑作「風とライオン」を彷彿とさせる「燃え」スコアです。

90年代に一度低迷したゴールドスミスが、「ハムナプトラ」をはじめ、最後の力を振り絞って作った諸作の1つです。
「燃え」系スコアが好きな人は必聴モノです。

なお、本編後半で鳴らしまくる音楽は、サントラには完全収録されていません。
完全盤を所望される方は、DVDを購入されることをオススメします。

この他にグレアム・レヴェルのボツ・スコアもブートレッグ(海賊盤)が存在するそうです。



いいね!した人  |  コメント(3)  |  リブログ(0)

AD

ブログをはじめる

たくさんの芸能人・有名人が
書いているAmebaブログを
無料で簡単にはじめることができます。

公式トップブロガーへ応募

多くの方にご紹介したいブログを
執筆する方を「公式トップブロガー」
として認定しております。

芸能人・有名人ブログを開設

Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
ご希望される著名人の方/事務所様を
随時募集しております。