渾身のカー。 | 壇蜜オフィシャルブログ「黒髪の白拍子。」Powered by Ameba

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部屋の窓や壁に風が当たって「ひゅうう」「ごおお」といういう音を奏でる様子には「今日も元気ですねぇ」と返せるくらい馴れましたし、加湿器が突然「ごっごっご」と水を吸い上げる音も「たんとお飲みなさいな」と朗らかな目で見つめられます。自宅裏の公園やグラウンドから上がる声や音も「元気がいいなぁ」と感心できるほどです。

しかし、突然のカラスの鳴き声や羽音木々のざわめきにはどうしてもビクッとしてしまいます。カラスがよく集まる背の高い木々が近所の公園や神社にあるため、急な「カアーーー」という声が妙に耳にしっかり入ってくるのです。よく通る声は聞き取りやすい…これは人だけではないのだなと思います。小鳥のさえずりが「帰宅途中交わされる女子のおしゃべり」だとすると、カラスの一声は小さい頃よく聞いていた商店街でお魚を売る「売り子さんの掛け声」ほどの威力があります。

「いらっしゃーい、さあさ、カツオ安いよ安いよ~」
繰り返される掛け声の最中に「よお、こんちは」と顔を私の方に向けられると、ドキッとして恥ずかしかったのですが、やはり嬉しくて「こんにちは」と返していた記憶があります。
「カアーーー」のあとで「こんにちは」と返してみような…