18時30分開演、多分18時開場な初日公演を観劇。
私にとっての写楽ウイークの始まり。

所属事務所扱い枠でチケット先行のお知らせがあった頃は、『困ったメン』のチケット代を支払ってすぐだった。全7公演の『困ったメン』をそのとき 7回見に行くことになっていた私はSS席11000円で同じコトをしでかすのは危険だと思っていた。(てか、今もそれはどうなのよと思っているんだけど) 恐らくは出演するといってもそんなに登場しないのではないかという疑念もあったし。

初日・中日(休演明けとか)・東京千秋楽と3回くらいに押さえておこうって思っていた。
(それでも3回行くのかという突っ込みはこの際スルー)

だってさ、舞台は魔物ですよ。
主眼の俳優さんを見に行って、共演者も素敵って思い始めたらもう止まらないわよ、と観劇ベテランのお姉さまが言われたお言葉は他人事とは思われなかったし。

しかし、フタを開けてみれば3回でおさまってはいない。
見に行けて嬉しいんだけど我慢が足りなかった自分にダメだししつつ当日を迎えました。
劇場の端っこの端っこ全体が見渡せる位置のお席でした。
初日は一番お安いお席なのは、客層の大人度を感じるためでもあったりする。

前置きが長くなったけど~
ミュージカル業界での知名度などまったく判らないシロウトのたわごと。
そのようにおぼしめせ~

海老澤健次くん目当てで公演に通う私。
パンフレットの役名は蔦屋丁稚、歌麿やおせいのようなんでなくていろいろな役でも出演だとわかっているけど、1幕のはじめすぐから何かにつけて現れるのでテンションがあがりまくり。
主に屋外のシーンで市井の人物を担当している感じ。
踊ったり歌ったりに単独のシーンはないけど、いずれそんな日が来ることを予感した。
もう彼女がいようと嫁がいようと彼氏がいようと(まて)えびさわくんがだいすきだー。
すきだーだいすきだー(しつこい。

海老さん以外の男性陣。
コング桑田さんの声にメロメロ。
鶴屋という固定役柄としての登場前に、姫様姿で歌うシーンがあるのです。
なんですか、あの声量。
なんですか、その痺れる歌声。
なんだろうもう抱き締められたい。むしろ足元に跪きたい。抱き締めたい。
そして腹枕されてみたーい。
コングさん、素敵。ハグされたら泣いちゃうかも。失神するかも。
パンフレットのコメントも随所にお茶目が覗いていて、侍女にしてください!とか訳の判らないことを口走りそうになる。もうダメだ。

山路さんの蔦重、渋い。カッコイイ。ビジネスパーソンとしても素敵。
やっぱり男の子より大人の男性が好きなんだなアタシ、という思いを強くした。
ムダにTUTAYAの会員証とか作りたくなるけどウチの近所にツタヤはないんだよな。

橋本さんの歌声好き ちょっとビリビリきた。
歴史上の人物というよりは劇中の人物というイメージだった。

岸さんの歌声と歌う姿が思っていた以上にかっこよく感じたので(えらそう。)
エリザベートを見に行ってみようと思った。
大田さんについて確認しようと思った。浮世絵の美術館に行かねば。
岸さんはひとり武家らしい武家なので他のみんなとちょっと衣装が違う感じ。

小西さんの色っぽさにドキドキ。
セリフとか踊りとかあったんだと思うんだけど色々私が飛んでいたのでよく思い出せない。
なにしろ色男だなとおもった。冷たい色男。絶対彼氏にはしたくないタイプ(こら)
席は遠かったのに流し目が常に間近にある感じで浮雲気分を味わう(勘違い)。
ぇー、なんですかその色っぽいの!とモダモダする。
春からローカル局で番組があるみたいなので見ようと思った。
でも歌麿ってそういうキャラだったのか、って思ったり。

葛山さんの鉄蔵(北斎)は北斎さんもただの男で普通に人間だったんだなあと言う印象。
人間何がきっかけで自分の殻を破れるようになるかはわからないってことかなあ。

東山さんの与七(一九)はセリフ、歌、踊りともに印象に残った。
喰えないようでいて、ラストは素直だったので実は恋人にしても安心できるタイプかも。

遠山さんのいちさん、はセリフもあったんだろうけどまったく思い出せない。
歌麿と浮雲のシーンで打掛を携えて踊るシーンが美しいとおもった。
セリフがないなんてことはないはずなので、これも私が飛んだんだろうなあ。

石井さんは役柄の人物のもともととご本人blogの更新が時折でよく判らなかった。
女形姿の時にセリフがあったはず。歌も歌っておられたんだろうけど思い出せない。

女性陣。
大和さんのおせい、ラスト直後はぇー?っておもったものの思い返すと死ななくてよかった。
1幕の独唱の後拍手が巻き起こったのに違和感を覚えたけどきっと気のせい。

ソニンちゃんの浮雲。
私にとっては彼女がヒロインだった・・・・。
浮いているような、歩いていないような(横に移動してるかんじっていうかー)歩き方、歌声、心のざわめき、セリフ(というより浮雲の言葉)とガンガンに惹きつけられた。
もうソニンちゃんとか呼べないソニン様とお呼び申し上げたい。
ユニット時代とか舞台までの間の彼女の来歴などを思うに付け、出るべき人は世に出るのだなという思いを強くした。
戯伝写楽の主役は私にとっては浮雲だった。
ソニン様の次回舞台を見に行きたい勢い。

三人娘なお三方もキャラ立ちまくり。
高谷あゆみさんはamebaでブログを始められているのですが、記事の様子やコメントへの返しで温かで面白いお人柄を感じる日々。
パンフレットのしっとり加減と舞台での姿のギャップが美味しすぎる!
ホホにホクロを描いてるのですが、日々成長しているのは「後ろの席から見えない」からなのだそうです・・・。
林希さんもおなじくamebaでユニット「gravity」としてblogを書かれています。
どうやら高谷さんと昔から交流がある?ようで両方見ると楽しいです。
三人娘の衣装も着物なのですが、鉄蔵や歌麿のアレンジされた感じの着物より断然動きにくそう。
でもね!
希サマの着物はストレッチ素材で出来てるんじゃないかとおもうくらいダンスが!!!
あんなに動き回れる衣装じゃないはず(笑)異能の人っているんだなあ・・・。

辛島さんはオイシイ高谷さん、だんさぼ~な希さんに挟まれつつ可愛い娘さん担当。
パンフの写真イメージからして清楚とか可憐とかの熟語が浮かびます。
が、昼は天使夜は・・・・みたいな姿も見られました。女優陣すごいな~。

写楽に海老澤くんが出ると知ったのは去年の秋。
チケット代SS11000円に驚いたし、ちょっと寂しかったりもした。
こういう世界に海老さんは行きたいんだなってのを今は嬉しく思うし、
これからもチケットを買って見に行きたいと思う。

業界関連とか後援関連とかスポンサーのお花でみっちり。
ファンのみんなでお花を贈ったけどやっぱりロビーには飾ってもらえなかった。
楽屋で愛でていただけてるんだろーとおもっておく。
でも海老さん本人は花がどうとか関係なく、舞台で幸せそうだったのがよかった。

途中チョイチョイライトがバッチリ当たって舞台がよく見えない瞬間とかマイクバランスについてん?って瞬間とかはきっと初日だったからだと思う。

終演後、退場する客席をしばし眺めロビーでも眺め、外に出るとこんもりと大和さんマチの人々が整列していた。小雨振る中で整然と静かに待つのは宝塚関連ならではなのかしら。
初日は概ね楽屋でプチ打ち上げのようなことが行われるのだと小耳に挟んでいたので、彼女たちは一体どれくらいまで待ったのかちょっと興味がある。まあ、田舎住まいなので終電を気にしないわけにいかないしとっとと帰ってきたのですが。

デマチイリマチという現象を思うとき、グーグルとおなじようなシステムが日本でも構築されていたちう話とともに考える。日本のグループはイチイチ許可を取って勧めようとして1番手になれず瓦解したらしい。自分が何をしたいのか、ときどき判らなくなる。

ブツブツ言ってる間に、朝が来て
今日もトークイベントに海老さんが出るって言うので私は青山劇場に向かってしまうのだった。
まいどありがとうございます。