2016-12-05 15:06:26

近藤悠三と「正法眼蔵」

テーマ:ブログ

 

「わが身をも 心をも はなち忘れて 佛の家になげ入れて
佛のかたより 行われて それにしたがい もて行くとき
力も入れず 心もついやさずして 生死をはなれ 佛となる
昭和五十八年 新春 陶悠拝 豊池 勇様」

 

これは、書斎に掛けてある近藤悠三先生の直筆です。
昭和五十八年(1984年)の正月に年始の挨拶に京都市山科に在る
近藤悠三先生のお宅を訪ねた時のことです。

 

その時、35歳の僕に対して、
「お前、なんぼに成った。」 (35歳です。)
「今のままの気持ちで気張ってたら、笠岡におっても大阪からも東京からも人が豊池へ豊池へと来てくれはるようになる。
そのうちに、ニューヨークからでもお前の扱ってる商品をほしいと人がいうてくれはる時代が来る。」

(へーッ そんなもんかなぁ)と想って聞いていました。
インターネットもEメールもない1984年の事です。

 

その後に、「わが身をも‥‥」の言葉が、悠三先生のお口から発せられました。
なんだか好く解らないけど、これは大切な言葉のように想ったので
すかさず、「今のお言葉を紙に書いてください。」とお願いしました。

近藤悠三先生はご愛用のモンブラン万年筆のキャップを捻り(当時、キャップは回転して外すスタイルでした)
傍らに在った紙に記してくださいました。

 

あれから、額装して座右に置いています。32年を経て紙は黄色にインクは薄く成りました。
言葉の重さは年ごとに増して来ます。


今月はニューヨークのお客様に森陶岳先生の作品をお買い上げ頂きました。
近藤悠三先生のおっしゃた言葉通りに成っています。

 

「わが身をも‥‥」この言葉が道元禅師の「正法眼蔵」の中に在ると知ったのはずっと後の事です。

 

▼豊池美術店ホームページはこちら
>> http://www.toyoike.co.jp/

 

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