2015-08-21 14:32:03

小野竹喬と春男の戦死

テーマ:ブログ


現在、笠岡市立竹喬美術館で「画学生小野春男と父竹喬」展を開催しています。

小野春男は26歳で支那で戦死しています。短い制作期に残した作品を展示しています。

上品で節度があり、実に美しい絵画です。

この画家は30代にはどんな絵を描いただろうか、50代には絵はどのように変化しただろうかと、その未来を期待させる才気に溢れています。

18歳時、19歳時に描いた作品は「上手」と申し上げる事を憚る立派な画家の絵です。小野竹喬の絵と見紛うほどの筆使いをしていますが、個人の趣向は表現されています。

作品の他に小野春男の日記も展示されています。後に婚約者となる彌生さんに関して昭和161222日に「幼時以降 かつてなかった幸福が俺をおそう」とその出会いを記しています。そして、昭和1773日に「益々愛するだろう。たしかに愛するということは豊かにしてくれる」と書残し出征しています。

わずか7ヵ月のふれあい。 お二人は京都の千本今出川西クマダ・スタジオで写真を撮っています。

展覧会には小野竹喬が兄・小野竹桃に宛てた春男の戦死を伝える手紙も展示されています。その終わりを「立派に君國の為に死んで行った春男を誉めてやって下さい。」と結んでいます。恨みの言葉はありません。

「あー」僕は美術館で声を出してしまいました。

▼豊池美術店ホームページはこちら

>> http://www.toyoike.co.jp/

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