2014-07-14 20:25:16

吉備路文学館「清水比庵展」講演会レポート  ② 清水比庵の芸術姿勢

テーマ:ブログ


清水固(しみずかたし)さんは比庵先生が「芸術家は長生きが勝負」と常々おっしゃっていたと語りました。この言葉は僕も笠岡で比庵先生からお聞きしたことがあります。

比庵先生は歌・画・書に関して歳を重ねて80歳を越える頃から「くれない」を好んで取り入れるようになりました。確かに晩年に向かい赤い色を使っています。枯れて行くよりも、むしろエネルギーの溢れるように芸術に対する姿勢が豊かになっています。

歳を重ねるごとに若い時には想像も出来なかった自分に出会える事を楽しんでいた様子が窺えます。

比庵芸術は人間賛歌、人生賛歌、自然賛歌です。

比庵先生は江戸時代中期の儒学者・佐藤一斎が残した言葉「老いて衰えず 死して朽ちず」を座右の銘の如く大切にしていました。

僕が笠岡・城山の歌碑草稿を美術市場で見付け、笠岡市に寄贈させて戴いた事。そして、それは竹喬美術館で保存されている事も発表されました。ありがたく想います。

宮中歌会始の歌召人として、天皇陛下に歌を謹上した際に、陛下から直接に「よい歌をありがとう。これからもたくさん創ってくれるように。」とお言葉を賜わり、嬉しさの余りにその日に許されていた皇居内の見学を忘れて家に帰ってしまったエピソードをお聞きして微笑ましく感じました。

吉備路文学館「清水比庵展」は105日まで開催されます。比庵芸術を堪能できます。清水比庵先生は昭和50年に93歳で逝去されました。このたびの展覧会で甦ったとは想いません。ご逝去されてから今日まで生き続けているのだと想います。次の世代の人の心にも生きていくと信じます。展示期間中に何回でも鑑賞する事をお薦めします。その都度新しい感動が有ると想います。



豊池美術店ホームページwww.toyoike.co.jp



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