註) 最初にお断りしておきます。
この記事には「STU48」のタグがついていますが決して付け間違いではありません。
内容的にもジャンルもかけ離れてはいますが
根っこの部分で繋がっていると捉えていただいて
よろしければ最後まで読んでいただければ、と思います。
なぜなら僕もSTU48ファンの一人だからです。
STU48関連に関しては↓こちらをご覧ください
それでは本編です♪
「ジャーマンメタルの雄」と呼ばれる
ハロウィンは僕の最も好きなバンドの1つです。高校の時、このバンドと出会い
辛い時も楽しい時も僕の心の中には
このバンドがいてくれました。
もちろん今もそうです。
高2の時、1987年の初来日公演を
どうしても観たくて
学校と家族にそれぞれ別のウソをついて(笑)
こっそり大阪まで観に行ったり
(今思うと恐ろしいw)
(音質は最高にヒドいw)
自分もバンドをやっていましたが
雲の上の更にその上の
神様のような存在でした。
大学入試の小論文ではハロウィンの
「March of Time」と言う曲の歌詞を引用して
「緑化運動」について書き
無事、某大学に合格しましたw
一時期、音楽性が大幅に路線変更してしまい
ガッカリして聴かなくなった時期もありました。
そして僕が「大好きな人」だった
(STU48のシングルが出ましたのでw)
ギタリストのカイ・ハンセンが脱退し、
その数年後、ボーカルのマイケル・キスクも脱退しました。
いわゆる「卒業」というやつです。
もう終わった、、、
オレの好きなあのバンドはもうなくなる…
そう思っていたら
これまた大好きなバンドである
PINK CREAM 69と言うバンドから
アンディ・デリスが加入して
それも僕が大好きだった頃の
バリバリのジャーマンメタルのスタイルに戻ったのです。
そして昨年
そんな二人のボーカリスト+初期にギター兼任で
ボーカルをつとめていたカイ・ハンセンも加わり
トリプルボーカルの体制で
記念ツアーを行いました。
ライブ映像を観た瞬間
もう涙が止まりませんでした。
僕の10代、20代の不安定な心を支えてくれたバンド
それもあの時、別れを選んだ
当時のボーカルが一同に介してライブをする…
30年以上このバンドを聴いてきた
ご褒美だと思いました。
どの曲も歌詞カードなんか観なくても
全部歌えるくらい好きで
聴くとあの頃のやんちゃで無垢な青春時代が
蘇ってくる。
そんなハロウィンの曲の中でも
聴くと必ず涙腺が崩壊する曲…
それが「How Many Tears」と言う曲です。
当時「Ride The Sky」と言う曲を聴いて
すぐに買いにいった
「Walls of Jericho」と言うアルバムのラストに収録されています。
それは正に「マジック」でした。
初めてこの曲のイントロを聴いた瞬間
既に何か込み上げてくるのを感じました。
歌が始まると歌詞もろくにわからないのに
涙が止まりませんでした。
音楽に国境なんかない、
言葉の違いもジャンルの違いも関係ない
言葉がわからないのに感動する!
これが本当に音楽の魅力なんだと
当時10代ながらに思いました。
「How Many Tears」HELLOWEEN (1986)
(お借りしました、ありがとうございます)
僕らのようなメタルファン以外の方が聴くと
ただのうるさい「雑音」なのかも知れません。
メタルって
悪魔がどうとかこうとか歌ってるような
訳のわからんジャンルだと未だに思われているのかも知れません。
後で知ったのですがこの曲の歌詞は
戦争の愚かさを嘆き
平和を願う反戦の意も込められた歌でした。
長髪のイカつい兄ちゃんたちが
心から世界平和を訴える曲…
そりゃ歌詞なんてわからなくたって泣けます。
全てを見た目だけで判断する賢い大人たちは
この曲を聴いて、どう思うのでしょうか?
いや、愚かな彼らは聴くことすらしないと
思います。
かわいそうな人たちですね、
この感動を味わうことなく
ヘビーメタルに偏見を持ったまま
棺桶に足を突っ込んで墓に埋められる訳ですから。
それは僕のようなメタル好き兼任の
アイドルファンだって同じことを言われかねない。
端から見れば僕なんていい歳をして
かわいい女の子たちが好きな
意味のわからない人種だと思われているかも知れません。
アイドルを推す、そこにある本来の思いなど
いくら熱心に伝えようとしても
真意は永遠に伝わらないだろうと思っています。
あ、イヤミを言うコーナーではないですねw
話を戻しましょうw
この曲はBメロからサビに至るパートが
とても素晴らしいメロディで
今、作曲をしている息子がいつも言っている
「曲作りはBメロが一番大事」と言う言葉を
ふと思い出しました。
演奏的にも非常に刻みの細かい
リズムギターのリフがハモり、ユニゾンを繰り返し
泣きの旋律が心を揺さぶる。
中でもスローパートに変わってから
ギターソロに至るあたりは
演奏だけで泣けるレベル。
この曲はカイ、マイケル、アンディの
3人のボーカルによって歌い継がれて
そのどれもが琴線を揺さぶります。
(お借りしました、ありがとうございます)
こちらが先ほど書いたツアーでの演奏です。
歌詞も素晴らしくて
Unite! It's not too late
(まだ遅くない 団結するんだ!)
サビ前のこの歌詞↑は反戦の意味だけではなく
全ての人たちに送りたいフレーズです。
How many tears flow away
to become a sea of fears
(恐怖の海となる前に どれだけの涙が流れた?)
How many hearts are torn apart
till another torment starts
(別の苦悩が始まるまでに どれだけの心が引き裂かれてきた?)
歌詞の持つ意味の深さが
ご理解いただけますでしょうか?
この歌詞が当てはまるのは
「戦争」のことだけではないですよね?
みなさんの好きなことに当てはめて
考えていただくと一目瞭然かと思います。
この曲から派生した曲が
あの名曲「Halloween」や
「Keeper of The Seven Keys」なのでしょう。
現に「Keeper…」には
Throw the second key into the sea of fear
(2番目の鍵を「恐怖の海」へ投げ込め)
と言う歌詞があります。
この「Halloween」と「Keeper…」は
組曲となった壮大な物語
ファンタジーのような内容の曲で
総演奏時間は30分近くに及びます。
世の中の人たちは
何か起きても手をこまねき指をくわえて見ている
傍観者がそのほとんどで
現実に目を向けたとしても
批判するか批評するかこき下ろすか、だけ
自分達で何かを変えようと動く人は
いるのか?いないのか?のレベル。
そして無責任に誰かを悪人に仕立て上げる…
特に最近のSNSを見ていると切に感じます。
だが彼らはどうでしょう?
しっかり自分の言葉で意思を全世界に伝えています。
僕はメタルが大好きですが
先ほども書いた通り、もうひとつの顔として
あるアイドルグループを熱烈に応援しています。
それが冒頭で述べているSTU48と言う
グループです。
アイドルとヘビーメタル
当然似ても似つかぬ両極端な世界観。
(最近は何かそんなのいらっしゃいますが…
あ、この話題は敢えて明言しませんw)
当然どちらの現場にも行きますし
「身分」を隠すこともしない、むしろオープン。
どちらのファンの方からも風当たりは強いであろうと思っていました。
が、それは杞憂で
どちらのジャンルの方々からも
ありがたいことに受け入れてもらえています。
音楽も、好きなことも、
その熱と信念さえ持っていれば国境なんてない
そう実感できました。
そのグループは今、荒波の中に漕ぎ出していて
危機に瀕しています。
表向きはキラキラと輝いていますが
きっとその心の中は常に「恐怖の海」と向かい合わせで
今なお不安や葛藤と戦いながら
必死に舵を取り続けているはずです。
そして…離れていく人、
離れていった人たちもいます。
僕はそんなメンバーたちだけでなく
舵を取る大人の人たちを
責めることなんてしたくはありません。
かと言って、何かをしてあげられる訳ではない。
僕は自分に出来ることで
彼女たちの明るい未来を見守りながら
力になる…なんておこがましい
その世界の端っこから
コールやらエールを送り続けたいと思っています。
それは何か?と言えば
僕なりに言葉の力で少しでも拡散すること
直接伝えるのではなくとも
このようにSNSからでも発信できます。
それが何かの力になるわけではありません
一人よがりの自己満足に終わるのがオチでしょう
でも…
何もしないよりはマシだと思っています。
そう、あの日僕がハロウィンのこの曲を聴いて
勇気を奮い立たせてもらったように…
たった一人であろうとも
誰かの心を動かせることができれば…
そんな事を考えていると
ふとこの曲の事が浮かんできたので
ブログ記事として書き留めてみました。
何が起きようとも僕の信念は揺らぎません。
だからこそ、このメタルと言うジャンルを
バカにされようと軽視されようと
聴き続けてこれたわけですから。
そんなこともあり
僕はますますこの曲が好きになりました。