忍之閻魔帳

ゲームと映画が好きなジジィの雑記帳(不定期)


テーマ:
2016年 映画


▼これだけは観ておきたい、2016年度公開映画総まとめ

<2012年>
【紹介記事】これだけは観ておきたい、2012年度公開映画総まとめ
<2013年>
【紹介記事】これだけは観ておきたい、2013年度公開映画総まとめ
<2014年>
【紹介記事】これだけは観ておきたい、2014年度公開映画総まとめ
<2015年>
【紹介記事】これだけは観ておきたい、2015年度公開映画総まとめ
【紹介記事】忍的えらい目に遭った映画大賞2015
<2016年度>
【紹介記事】2015年上半期映画、絶対に観ておきたい珠玉の10+1本
【紹介記事】忍的えらい目に遭った映画大賞2016

「君の名は。」「シン・ゴジラ」の大ヒットにより
ますます邦画が強かった2016年の映画興行。
国内の興収トップ10は以下の通り。

01位「君の名は」
02位「スター・ウォーズ フォースの覚醒」
03位「シン・ゴジラ」
04位「ズートピア」
05位「ファインディング・ドリー」
06位「名探偵コナン 純黒の悪夢」
07位「映画 妖怪ウォッチ エンマ大王と5つの物語だニャン!」
08位「ONE PIECE FILM GOLD」
09位「信長協奏曲」
10位「ペット」

アニメが7本、特撮が1本、SFが1本、実写邦画は1本。
10圏外でも「映画ドラえもん 新・のび太の日本誕生」(11位)、
「映画クレヨンしんちゃん」(25位)、
「ポケモン・ザ・ムービーXY&Z」(26位)と
ファミリー向けの定番が顔を揃えるが
コア向けの「映画 聲の形」(21位)が大健闘している。

というわけで2016年のまとめを。
映画は不思議なもので、見終わってすぐ「最高!」だったものが
数ヶ月も経つと意外なほど記憶に残っていなかったり、
逆に見終わってからどんどん印象が良くなったりということが多々ある。
1月2月頃に観た作品は既に熟成され余韻の強い作品が贔屓になるし、
逆に11月12月公開の作品はボージョレと同じでインパクトが優先されている。
よってこの記事は2017年1月の段階での感想と解釈していただければ。
Blu-rayへのリンクがあるタイトルはお薦め、画面付きはさらに上。
Blu-rayの発売がまだ決まっていないものはリンク・画像なしで★★★★★表記。



<1月公開作品>

2016年01月08日公開「ブリッジ・オブ・スパイ」
トム・ハンクスxスピルバーグの名コンビによるスパイモノ。
良く出来ているのだが、どうしても「善き人のためのソナタ」と比べてしまう。

2016年01月08日公開「クリムゾン・ピーク」
ギレルモ・デル・トロがホームグラウンドで撮ったというホラー。
不気味なのに美しく、残虐なのにコミカルというデル・トロ節が炸裂。

2016年01月08日公開「イット・フォローズ」
若さ故の無計画な性の暴走に楔を朽ち込む新機軸ホラー。
紹介記事はこちら。

2016年01月09日公開「人生の約束」
えらい目に遭った。


2016年01月15日公開「パディントン」
人間の言葉を話す紳士的なクマ、パディントンの活躍を描いた家族向けのコメディ。
パディントンの声を担当したベン・ウィショーの繊細さ、
そこはかとなく漂う品格、茶目っ気がパディントンと重なって魅力倍増。
一挙手一投足、全てが「kawaii」に満ちている。
家の壁に描かれた桜の木、ハットに隠された秘密とサンドウィッチ、
姉が語学力に長けていることや父親の職業まで全てに伏線があり、
わずか90分ほどの本編でそれら全てを回収する脚本。
家族全員が絶妙な連携プレーを見せる「Mr.インクレディブル」ばりの活劇もあり。

2016年01月16日公開「白鯨との闘い」
オーソドックスな海洋アクション。


2016年01月16日公開「最愛の子」
ミュージカルから歴史ドラマまで幅広く手掛ける
ピーター・チャン監督がヴィッキー・チャオを主演に迎えて撮ったヒューマンドラマ。
3歳の息子を誘拐され、執念の捜査で3年後に父が見つけるも
もう息子は誘拐犯の女を母と慕っていた、というストーリー。
粗筋だけ読むと「八日目の蝉」に近いが
こちらには幼子の誘拐と人身売買が横行する中国社会の問題点が凝縮されている。
さらに貧富の差、男尊女卑、法律の不備などが詰め込まれ
誘拐された側=善、誘拐した側=悪という二元論で終わらせないところがミソ。
誘拐された母と、夫の子と信じて懸命に育ててきた女。
愛情の深さは同じであると印象づける、ある台詞に心が震える。文句なしのお薦め。

2016年01月16日公開「インシディアス 序章」
おばさまメインながら一応ストーリーは繋がっていてシリーズファンは納得。

2016年01月22日公開「ビューティー・インサイド」
見た目が人生を左右する整形大国の韓国らしいラブストーリー。
中身が重要と説いている割にラブシーンは美男の時のみで、そこで説得力がなくなる。

2016年01月23日公開「ザ・ウォーク」
命を賭けて無茶をする大道芸人の鑑。映像だけでも観る価値あり。

2016年01月23日公開「サウルの息子」
巷で言われているほど私には響かなかった。この手の話は割とたくさん転がっている。


2016年01月30日公開「残穢 -住んではいけない部屋-」
中村義洋監督が原点回帰して撮った純和風ホラー。
近年すっかりアトラクション化している絶叫系ホラーのそれではなく、
横溝正史シリーズ的な不気味さが全編を覆っている。
横溝正史の場合、最終的には言い伝えを利用した
連続殺人に行き当たるので犯人逮捕で解決を見るわけだが、
本作が恐ろしいのは、心霊現象の正体が誰かの悪戯でも殺人事件でもなく、
「ガリレオ」のように科学で解明できるわけでもない、
オチもタネもないホンモノだった、ということだ。
その土地に染み込んだ怨みの念がどれほど深いものだったのか、
真実が明らかになるにつれ、どんどん洒落にならなくなってゆく。
禁忌に触れてしまった後悔だけが残る後味の悪さも絶品。

2016年01月30日公開「猫なんかよんでもこない。」
動物をアクセサリーにしていない良心的な猫映画。そこそこ泣ける。

2016年01月30日公開「ブラック・スキャンダル」
ジョニデの凋落を感じずにいられない、迫力不足のサスペンス。



<2月公開作品>


2016年02月05日公開「オデッセイ」
火星での有人探査中のトラブルにより、置き去りを喰らってしまった男が
知識を総動員して4年後の救出まで生き延びようと奮闘するSF映画。
状況はシビアながら、主人公ワトニーの楽天的とも思えるポジティブ精神が
本作を重苦しさから解放している。
「エイリアン」「ブレードランナー」など、数々の名作を手掛けてきた
リドリー・スコットが70代後半でこんなにも痛快なSFを生み出すとは恐れ入った。


2016年02月11日公開「キャロル」
エレガントな装いの下に寂しげな空気を纏った婦人と
若い女性販売員の恋路を描いた大人向けのロマンス。
女性同士の道ならぬ恋を描いたメロドラマなのだが
パトリシア・ハイスミスの原作とトッド・ヘインズの演出、
そして何よりも文字通り体を張ったルーニー・マーラと
仕草や口調に至るまで徹底してマダム感を醸し出す
ケイト・ブランシェットの熱演によって極上の恋愛ドラマになっている。
衣装・メイク・美術・音楽など細部にまでとことんこだわった美学は
トム・フォードが監督を務めた「シングルマン」の女性版といった雰囲気。
眺めているだけで心が潤うような、感性に訴えかけるタイプの作品だ。

2016年02月12日公開「スティーブ・ジョブズ」
アシュトン・カッチャー版とは一線を画す、
ダニー・ボイルxマイケル・ファスベンダーのジョブズ映画。
紹介記事はこちら。

2016年02月13日公開「ライチ☆光クラブ」
「少女椿」に比べれば随分と頑張った。キャストに健闘賞。

2016年02月19日公開「SHERLOCK / 忌まわしき花嫁」
本国ではただのSPドラマ。わざわざ劇場公開する意味があったのだろうか。

2016年02月27日公開「女が眠る時」
何度か見なければ把握し辛いサスペンスなのだが、何度か見返す魅力に欠ける。

2016年02月27日公開「ザ・ブリザード」
あるある系のディザスタームービー。クリス・パインの知名度頼み。


2016年02月27日公開「ヘイトフル・エイト」
クエンティン・タランティーノ監督の西部劇。
大雪により足止めを喰らった男女8人が繰り広げる
小さなロッジでの心理戦は痺れるような緊張感。
「キル・ビル」のストーリーを1本に凝縮(と言っても168分あるが)し、
「ジャンゴ」からさらに洗練された復讐劇になっている。
私的にはタランティーノ史上最高傑作と言ってもいいほどのフェイバリット作品。



<3月公開作品>

2016年03月04日公開「マネー・ショート 華麗なる大逆転」
バブル崩壊時に巨万の富を手にした4人の男達を描いた金融ドラマ。
専門用語が飛び交う上に展開が早いが、流れに身を任せているだけでも
バブル景気とは何だったのかがぼんやりと見えてくる秀逸な脚本。
曲者揃いの4人の中ではスティーヴ・カレルの怪演が抜きん出ている。

2016年03月05日公開「セーラー服と機関銃 -卒業-」
薬師丸版のようなピュアさに欠ける。前田弘二は「婚前特急」だけだったな。

2016年03月05日公開「アイリス・アプフェル!94歳のニューヨーカー」
ファッションセンスだけでなく生き様そのものがカッコ良かったアイリス。
残念ながら亡くなってしまったが、その精神は多くの人に伝わっているはず。
ただ、映画として観た場合、アイリスも登場する「アドバンスト・スタイル」の方が上。

2016年03月05日公開「幸せをつかむ歌」
メリル・ストリープが実娘との共演を果たした家族&音楽ドラマ。
さすがのメリルでも娘相手となると緩くなってしまったか。

2016年03月12日公開「家族はつらいよ」
名匠・山田洋次の家族ドラマ。演出・キャスト共に絶対的な安定感で
誰が観てもどこかに自分の肉親を重ね合わせられる。

2016年03月12日公開「エヴェレスト 神々の山嶺」
えらい目に遭った。


2016年03月12日公開「マジカル・ガール」
白血病の娘の夢『魔法少女になりたい』を叶えようとした父親が
予想もしなかった事態に巻き込まれるサスペンス。
監督はこれがデビューとなるカルロス・ベルムト。
娘のために奮闘する父親の感動秘話かと思いきや、
これが面白いほどにストーリーが明後日の方向に転がっていき全く先が読めない。
挙げ句には娘の病気すら置き去りにされてしまうが、
魔法少女の顛末も含め、演出に一切の躊躇がないのがいい。
肉体的にも精神的にもグロテスクな本作の毒気は
あのペドロ・アルモドバルが絶賛したというのも頷ける。
エンディングはピンク・マルティーニの「黒蜥蜴」と最後までツボを押さえている。


2016年03月18日公開「リリーのすべて」
世界で初めて性別適合手術を受けたリリー・エルベの人生を描いたドラマ。
男性として女性と結婚しながら、自らの内に秘めた本当の性に突き動かされ
「ありのままに生きる」選択をとったことを綺麗事なしに描いていて
最近良くあるマイノリティ礼賛映画ではない。
エディ・レッドメインもアリシア・ヴィカンダーも本当に真摯に演じている。
好きに生きることは、少なからず誰かを不幸にする。
そのことを自覚した上で、なおも前に進みたいのか。
自分のためなら協力を惜しまない、
心の底から信頼できる相手はいるかと問い掛ける傑作。

2016年03月18日公開「Mr.ホームズ 名探偵最後の事件」
イアン・マッケラン演じる枯れたホームズは良い味だが、いかんせん物語が弱い。

2016年03月00日公開「ちはやふる -上の句-」
雅な遊戯とは少し趣の異なる、競技かるたに青春をかける若者達を描いた傑作。
広瀬すず、野村周平、上白石萌音、清水尋也、真剣佑など旬の若手勢揃い。
広瀬演じる綾瀬千早に引っ張られてチームメイトが覚醒し、
結束を固くしていく過程は「ROOKIES」や「KANO」といった
スポ根映画にも引けを取らないアツさ。
体育会系文化部のアツさは「ロボコン」「幕が上がる」の系統。
それだけに、「下の句」で一気にトーンダウンしてしまったのがもったいない。

2016年03月19日公開「僕だけがいない街」
平川雄一朗にしては・・・な出来。

2016年03月25日公開「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」
DCがマーベルと肩を並べたいのであれば、ノーランっぽい小難しさは排除すべきでは。
決してつまらなくはないが、スカッと楽しめる作品ではない。

2016年03月25日公開「暗殺教室~卒業編~」
前作の方がシンプルで良かった気がする。やや詰め込み過ぎで消化不良。

2016年03月26日公開「無伴奏」
成海璃子はようやく一昨年あたりから良い女優になってきた。今年も楽しみ。


2016年03月26日公開「リップヴァンウィンクルの花嫁」
東京で暮らす若者のリアルな姿を繊細な映像で切り取った力作。
黒木華、綾野剛、Cocco、りりぃといった個性的な面々が
都会の孤独と、そこで肩を寄せ合う人々の温かさを生み出している。
表面張力ギリギリに保っていた均衡が一気に崩れ去る終盤が圧巻。
起伏のあるストーリーではなく、進行もまったりしているのに
全く間延びしない演出力は岩井俊二の新次元と言えよう。

2016年03月26日公開「バンクシー・ダズ・ニューヨーク」
NYのあちこちに仕掛けられた、バクシーの1ヶ月に渡るゲリラ”個展”。
民衆の心理を巧みに操る自己演出力に驚かされる。



<4月公開作品>

2016年04月01日公開「あやしい彼女」
韓国映画のリメイクだが、多部未華子がそこまで歌が上手くないのが致命的。


2016年04月01日公開「蜜のあわれ」
室生犀星の同名原作を「生きてるものはいないのか 」の石井岳龍監督が映画化。
ひとりの老作家と1匹(ひとり)の金魚の化身が繰り広げる奇妙な同居生活を
ちょっと可笑しく、時に官能的に描いている。
美術、音楽、衣装デザイン、ミュージカルシーンと至るところに
鈴木清順作品を彷彿するテイストが溢れオマージュと言って良い出来。
金魚の化身という難役に挑んだ二階堂ふみは
幼子のような愛くるしさと成熟した裸体を持った赤子の魅力を上手く体現している。
真木よう子演じる幽霊はコミカル担当、高良健吾演じる芥川龍之介は
若き天才のオーラで老作家を圧倒して魅せ、チームワークも素晴らしい。
文芸と言っても小難しさはなく、ちょっと不思議な物語として間口は広い。

2016年04月01日公開「LOVE 【3D】」
これを劇場で観るのは勇気が要った。その決意に見合う内容ではなかった。

2016年04月02日公開「のぞきめ」
えらい目に遭った。


2016年04月08日公開「ルーム」
7年もの間、狭い部屋に監禁されていたヒロインと
生まれてこのかた部屋の中しか世界を知らない5歳の息子の物語を書いた物語。
監督は「FRANK」のレニー・アブラハムソン。
部屋からの脱出はあくまでも物語の前半に過ぎず、
無事解放され、祖母の家で暮らし始めてからの母子の変化こそがメイン。
狭い部屋の中が世界の全てだった少年にとって「僕だけのママ」が
「ひとりの女性」「祖母の娘」という新しい顔を見せたことは
二人きりで完結していた世界を破壊されたに等しく、拒絶反応も当然。
しかし、この痛みを超えた先に、本当に新しい世界が広がるのだ。
大人ならば振り返る(思い出す)ことすら避けてしまう
あの小さな部屋に感謝と別れを告げ、少年は新しい世界へと駆け出してゆく。
そのピュアな眼差しに何度も涙腺が緩んだ。


2016年04月09日公開「モヒカン故郷に帰る」
「南極料理人」の沖田修一監督らしい父子モノ。
松田龍平&もたいまさこのとぼけた味、柄本明の頑固さ、
いつでもどこでも自然体の前田敦子、涙もろく甘えたな千葉雄大と
これはもうキャスティングの勝利。
全体的にコミカルながら命に対しての眼差しは真剣でホロっとさせられる良作。

2016年04月09日公開「ボーダーライン」
アメリカに深刻な陰を落とすメキシコの麻薬カルテルと
特殊チームに参加した独りのFBI女性捜査官の活躍を描いたサスペンス。
女性捜査官が主演と言ってもエミリー・ブラントは言わば
巻き込まれ系の主人公であり、物語を動かしているのは
ベニチオ・デル・トロやジョシュ・ブローリンといったゴリゴリの男達。
特に物語後半に向けて存在感を増すデル・トロに圧倒されっぱなし。

2016年04月09日公開「さざなみ」
シャーロット・ランプリングが70歳を迎えたからこそできた老夫婦の物語。
私はまだこの域に達していないが、何年かおきに見返して人生を振り返ってみたい。
「まぼろし」を意識したであろう邦題だが、意外としっくりくる。


2016年04月15日公開「スポットライト 世紀のスクープ」
教会の神父が30年間に渡り子供に性的虐待を行っていたという
衝撃的なスキャンダルを暴き出し、世界中を震撼させた
ボストン・グローブ紙『スポットライト』チームの執念を描いたサスペンス。
本作で描かれるのは、アメリカにおけるカトリック教会組織の影響力と
田舎町特有の同調圧力の凄まじさ。
住民の大半がクリスチャンであるボストンでは教会を訴えたところでまず勝てない。
我が子への性的悪戯よりも近所から孤立することを恐れる両親達によって
問題は長く隠蔽され、貴重な証言や証拠は次々に握り潰されていく。
根気づよい取材と裏取りで巨大な壁に蟻の一穴を開けた
「スポットライト」の記者達を見ていると
ジャーナリスト精神の正しい使い方を見せつけられた思いがする。大傑作。

2016年04月22日公開「レヴェナント:蘇えりし者」
2003年の「21グラム」以降、常に高いレベルの作品を撮り続けてきた
アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督だが、私個人として今作は
右肩上がりになっていた流れが一段落したような気がする。
『熊に襲われた男の復讐劇』というメインストーリーに付随するエピソードが
それほど膨らまない一方で宗教観だけが強く出たアンバランスさが気になる。
エマニュエル・ルベツキの映像は相変わらず素晴らしく
主張し過ぎない坂本龍一のスコアもお見事。
イニャリトゥに異様なほど思い入れのある私のような人間でなければ十分お薦め。

2016年04月23日公開「アイアムアヒーロー」
日本でここまでやれればご立派なゾンビ映画の良作。
中盤あたりから右肩下がりに物語が失速していくのは惜しい。


2016年04月23日公開「ズートピア」
人種のるつぼであるアメリカを動物世界に置き換えた、
ディズニー映画史上もっともメッセージ性の強い作品。
生身の人間で作った途端に生臭く説教臭い話になりそうだが、
ウサギながらに警察官を夢見た主人公ジュディと
本来は捕食者であるはずのキツネのニックがバディを組み
様々な困難に立ち向かう姿に大人ながらに胸が熱くなる。
ナマケモノや小動物達を絶妙なアクセントに使いながら
子供は屈託なく笑えて、大人は唸らされる作品を見事に作り上げた。
「アナ雪」も「ベイマックス」も遥かに超える
2000年代ディズニーアニメの最高傑作と言えるだろう。
世界中の家庭に1本ずつ置くことを義務づけしたいレベル。

2016年04月23日公開「フィフス・ウェイブ」
クロエ、、、作品を選んでくれ。

2016年04月23日公開「太陽」
劇団イキウメの戯曲を入江悠が映画化した隠れた良作。
芝居が上手く、かつ華やかさを消すことの出来る
神木隆之介と門脇麦をキャスティングしたのが上手い。

2016年04月29日公開「テラフォーマーズ」
えらい目に遭った。

2016年04月29日公開「ちはやふる -下の句-」
「上の句」の勢いを引き継げなかった惜しい後編。

2016年04月29日公開「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」
「キャプテン・アメリカ」シリーズ3作目という体を取っているが、
「アベジャーズ」の第3弾でもおかしくないほどの圧倒的なスケールの大作。
ソーとハルクが登場しない寂しさを補って余りあるアントマンの大活躍に加え、
新生スパイダーマンやブラック・パンサーの顔見せまで大サービス。
「これまで」と「これから」の間を埋めるパズルのピースがあちこちに散りばめられ、
マーベルファンとしては148分釘付け状態の楽しさ。



<5月公開作品>

2016年05月07日公開「64-ロクヨン-前編」
ドラマ版を超えているのはキャストのギャラぐらいか。

2016年05月14日公開「カルテル・ランド」
メキシコの麻薬カルテルの闇に迫ったドキュメンタリー。
物語としての味付けがある「ボーダーライン」とは違い
こちらは映像の持つ生々しさが半端ない。
屋根に並べられた生首や無惨に吊るされた人々が「風景」としてそこに在り、
感情を持たないカメラがそれらを「対象物」として記録してゆく。


2016年05月14日公開「殿、利息でござる!」
「武士の家計簿」の原作者である磯田道史が
実在する仙台藩を舞台にして描いた人情喜劇の映画化。
監督は「白ゆき姫殺人事件」「残穢」の中村義洋。
東日本大震災から5年を迎えてこの映画が制作された意味と、
熊本の地震をきっかけにネットのあちこちで見られた
不謹慎狩りについて改めて深く考えさせられる。
日本人の美徳とは本来こうであったはずではとのメッセージを
説教ではなく自然に思い起こさせてくれる、そんな映画。お薦め。

2016年05月14日公開「世界から猫が消えたなら」
えらい目に遭った。

2016年03月00日公開「HK/変態仮面 アブノーマル・クライシス」
いよいよ鈴木亮平の肉体美以外にウリのなくなった続編。
悪ノリの一転突破は一回限りで良かった。

2016年05月21日公開「ディストラクション・ベイビーズ」
柳楽優弥・菅田将暉・小松菜奈・村上虹郎の4人によるバイオレンス&ロードムービー。
強い相手を見つけてはひたすら喧嘩を売り続ける狂犬のような男と
その周辺の人間模様を描いている。
「あきらかにおかしい奴」を体当たりで演じた柳楽優弥も
腰巾着として最低野郎っぷりを発揮する菅田将暉も上手いが、
狂犬になってしまった兄を今も慕い続ける純朴な弟を演じた村上虹郎が素晴らしい。
今年はさらに映画界で重宝されそうな予感。


2016年05月21日公開「海よりもまだ深く」
阿部寛x樹木希林x是枝裕和のトリオが8年振りに顔を揃えた家族ドラマ。
夢ばかり追い続けるダメ亭主&ダメ父親の中年男が
老いた母の家で過ごす一晩の出来事を切り取っている。
出演者達は皆他愛も無い会話しかしていない。
時に愛情深く、時に差別的な表現も使いながら
「なんでこうなっちゃったのかしら」
「こんなはずじゃなかった」とボヤく人々。
夢見た未来との乖離に悩みもがきながらジタバタするだけの男と、
夢見た未来との乖離を受け入れて今を愛そうとする女。
しかしそんなささやかな日常の中にこそ、人生の教訓がたくさん詰まっている。
「あんた、私が弱っていくのをしっかり見ときなさいよ」という言葉を
胸の奥底にズシンと響かせられるのは樹木をおいて他にいない。
妻に三行半を叩き付けられ、叶いそうもない夢を未だに追い続ける良多が
『もう一歩だけ前に』進もうとする背中に泣かされてしまった。

2016年05月21日公開「少女椿」
えらい目に遭った。


2016年05月28日公開「ヒメアノ~ル」
ポップな逃げ道の用意された「アイアムアヒーロー」とは次元の違う
シャレにならなければひと欠片の救いもないバイオレンスムービー。
猟奇殺人をテーマにしているが、原作をも上回る容赦ない惨殺シーンだけでなく
原作にはなかった森田の不幸な生い立ちや純粋だった少年時代がプラスされていて
森田に少なからず同情を抱かせる効果を生んでいる。
古谷実作品のテイストを最優先しつつ、社会からはみ出した不器用な人間を見つめる
吉田監督特有の温かさも盛り込んだ秀逸なアレンジ。
R15でも甘いと思うほど凄惨なシーンが出てはくるが
その先にはとても哀しく、涙なしでは観られないエンディングが待っている。

2016年05月28日公開「或る終焉」
終末期の患者をケアする看護師を通して老いとは何かを考えさせられるドラマ。
多くを語らず、ただ黙々と、患者ひとりひとりに心を寄り添わせる男の姿は
命の終わりを誰よりも近くで見つめ続けた人間ならではの優しさに満ちている。



<6月公開作品>

2016年06月01日公開「デッドプール」
異彩を放つマーベルキャラのデッドプールのデビュー作。
X-MENやアベンジャーズのような正義のヒーロー達とは程遠い
お調子者でスケベでクチが悪い主人公が楽しい。
アメコミファンなら観るべき1本。

2016年06月03日公開「サウスポー」
ジェイク・ギレンホール主演のボクシング映画。王道。

2016年06月04日公開「団地」
名作「顔」以来に藤山直美と阪本順治監督が組んだホームコメディ。
予告編では岸辺一徳との夫婦漫才風の掛け合いがウリかと思っていたのだが
これがとんでもない、びっくり仰天の展開が待っている。
斉藤工もこういった作品になるとノリノリで楽しそう。
予備知識なしで観るとさらに楽しめる。


2016年06月04日公開「FAKE」
この作品に関しては言いたいことが山ほどあるので全文は紹介記事でご確認を。
何がホントで何がウソなのか、よく「カメラは嘘を吐かない」というが
この映画は今映している日常でさえ真実なのか虚構なのかが分からなくなる。
2016年で一番後を引く映画かも知れない。

2016年06月10日公開「アウトバーン」
ニコラス・ホルト主演のカーチェイスもの。ありがちな作品。

2016年06月11日公開「64-ロクヨン-後編」
「前編」と同じだが、「前編」以上にまとまりが悪い。

2016年06月11日公開「裸足の季節」
美しい5人姉妹の青春を描いたフランス映画。
生活に困窮していたため、彼女達の美は親に利用されることになるのだが
末娘が頼って行った先と、そのドアの開いた瞬間に涙がこぼれた。

2016年06月11日公開「エクス・マキナ」
大富豪の研究施設で行われている人工知能テストに参加することになった男と、
男に接する美しきロボットとの奇妙なコミュニケーションを描いたSF。
設定そのものはさほど新しくないのだが、見せ方が上手い。

2016年06月17日公開「10 クローバーフィールド・レーン」
前作とはガラリと作風を変え緊張感たっぷりの密室劇に。
アイディア次第でこんなにもテイストが変わるのかと感心。

2016年06月18日公開「クリーピー 偽りの隣人」
犯罪心理学を専攻する主人公とその妻が、
謎の多い隣人によって生活を乱されるミステリー・サスペンス。
分析不能な混合型の犯罪者を香川照之が演じているのだが、
引っ越してきたらお隣さんが「悪魔のいけにえ」の家族だったぐらいの
オーラをまとっていて、怖過ぎて笑うレベル。

2016年06月18日公開「貞子 vs 伽椰子」
Blu-rayへのリンクは張らないが私個人としては大好きなお祭りホラー。
中盤以降はずっと笑いっぱなしだった。

2016年06月18日公開「葛城事件」
世間では絶賛されているのだが、三浦友和の悪役がどうもしっくり来なかった。

2016年06月24日公開「ダーク・プレイス」
世間を騒がせた事件の被害者や遺族がその後どんな人生を歩むのか。
その一例を提示されたような作品。
主演を務めたシャーリーズ・セロンにとっては特別な1本になったのではないだろうか。
詳しくは紹介記事で。

2016年06月25日公開「ふきげんな過去」
平凡な生活を消費する女子高生の前に
死んだと聞かされていた伯母が現われるドラマ。
舞台劇のような臨場感とピントのズレた笑いが妙にツボにはまる。
二階堂ふみのふてぶてしさと小泉今日子のサバサバしたところも上手く活かしているが、
家族が世間話をしながら豆をむくシーンが橋田壽賀子も逃げ出すほどリアル。
前田司郎は今後要注目の監督。

2016年06月25日公開「二重生活」
修士論文のテーマに「尾行」を選んだ主人公が
課題にのめり込むあまり尾行に夢中になるドラマ。
あらすじはフランソワ・オゾンの「危険なプロット」に似ているが
非常に日本らしい、土臭い歪みを持った作品。
尾行の持つ背徳感と、そこに魅入られる女子大生というテーマを
「面白そう」と感じる方ならお薦め。

2016年06月25日公開「日本で一番悪い奴ら」
2016年も大忙しだった綾野剛だが
本数を観れば観るほど、彼は主演よりも脇で光るタイプに思える。
本作も悪くないが、「リップヴァン」「怒り」での輝きには及ばない。




AD
いいね!した人  |  コメント(2)  |  リブログ(0)

sinobiさんの読者になろう

ブログの更新情報が受け取れて、アクセスが簡単になります

AD

ブログをはじめる

たくさんの芸能人・有名人が
書いているAmebaブログを
無料で簡単にはじめることができます。

公式トップブロガーへ応募

多くの方にご紹介したいブログを
執筆する方を「公式トップブロガー」
として認定しております。

芸能人・有名人ブログを開設

Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
ご希望される著名人の方/事務所様を
随時募集しております。