忍之閻魔帳

ゲームと映画が好きなジジィの雑記帳(不定期)


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映画 家族はつらいよ


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▼どこにでもある風景の尊さを知る。映画「家族はつらいよ」


03月12日公開・「家族はつらいよ」

<「東京家族」の出演者が再結集>

「東京家族」「小さいおうち」「母と暮せば」と
80歳を過ぎてますます精力的に映画を撮っている
名匠・山田洋次監督の最新作が明日より公開。
タイトルからお分かりの通り、「男はつらいよ」もじった家族のドラマで、
ベタな笑いをこれでもかと詰め込んで最後にはホロリとさせる、
松竹喜劇の真髄がたっぷりと染み込んだ快作。

「東京家族」に出演していた出演者達による楽屋トークが
本作の脚本を書くヒントになったそうで、出演者も橋爪功、吉行和子、
西村雅彦、夏川結衣、中嶋朋子、林家正蔵、妻夫木聡、蒼井優と
「東京家族」のメンバーがそのままスライドして出演している。
音楽も同じく久石譲が担当。




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<「東京物語」を念頭に置きつつ、「東京家族」からも離れた物語>

山田監督の「東京家族」は小津安二郎監督の「東京物語」をベースにしつつ
小津版から60年で変化した家族の仕組みや価値観を取り込んでいた。
本作にも「東京物語」の映像が一部使用されているが
小津版に引きずられるような気配は全く無く
最初から最後まで「THE・山田洋次」な作品に仕上がっている。

70年代の日本の家族像を「家族」「故郷」で描いた山田監督は
本作で飽食の日本を舞台にして、他愛のないドタバタ喜劇を展開させる。
熟年離婚だ、浮気だ、他人からすれば実にくだらない問題で
上を下への大騒ぎをする平田家の人々は
まぎれもなく今の日本が豊かであることの証明だ。



<日本中の「あるある」を形にしたような平田家の人々>

平田家で起こる”小さな小さな大騒動”は
日本で生活をしている人ならば必ずどこかで見聞きしたことのある風景である。
私の場合、それはまさに私の両親だったりした。
とうの昔に寝室を別にし、家庭内別居をして早ン十年が経過している母は
やれ靴下を脱ぎっぱなしだの、やれ煙草を止めろだの、
やれ食べ方が汚いだの、父の顔を見ては文句ばかり言っているし、
父は父で、母の愚痴を聞いているのかいないのか
「はいはい」と生返事ばかりしては「聞いてるの!」と叱られている。
文句を言いつつも妻としての務めを完璧にこなし
なんだかんだと父の好物を食卓に並べてやっている母を見ると
子供の頃には全く共感できなかった二人の関係も
父は父なりの、母は母なりの愛情の上に成り立っているのだと微笑ましく思える。

しかし、些細な不満が雪のように降り積もり何十年も経てば
その重みに堪え兼ねて屋根が崩れ落ちたりもする。
ある日突然、富子(吉行和子)が周造(橋爪功)に差し出した離婚届は、
「ここまで来れば、もうあとは最終直線でゴールまで行くだろう」と
タカを括っている周造の怠慢への逆襲である。
「わざわざ言葉で言わなくても分かっているはず」と
好き勝手に夜遊びを繰り返し、誕生日すら忘れてしまった周造が
「一体何が不満なんだ」と声を荒げるシーンは、
周造を冷めた目で見つめる富子とのコントラストがリアル過ぎて可笑しかった。
「これ、まんまうちの親じゃん」と。

長男である夫・幸之助(西村雅彦)の両親との同居生活で
肩身を狭い思いをしている史枝(夏川結衣)も、
時々やってきては夫婦間の愚痴をぶつける
長女の成子(中嶋朋子)と泰蔵(林家正蔵)も、
長男と両親の潤滑剤として自分が必要だと実家に居続ける
次男の庄太(妻夫木聡)も、皆どこかが凸凹していて
その出っ張りや凹みを時にぶつかりながらも埋め合って平田家を形成している。
私自身、大人になればもっと落ち着いて立派な人間になるものだと思っていたが
気がつけば一向に落ち着く気配はないし
他の家族に関しても似たようなものだった。
社会の中でどれだけ揉まれても、家族の中で母は母であり、
長女は長女、長男は長男と役割は永遠に変わらない。



<山田洋次ならではの松竹喜劇>

冒頭でも述べた通り、本作は「男はつらいよ」や「釣りバカ日誌」が持つ
松竹喜劇の旨味を受け継いでいる。
山田監督曰く「いつまで経っても芝居が上手くならない」
小林稔侍演じる沼田の間抜けさに笑い転げ、
居酒屋の女主人を演じる風吹ジュンの色香に惑わされ、
笹野高史や笑福亭鶴瓶といった芸達者達は
良く出来た落語のような笑いを提供してくれる。

平田家の8人は「東京家族」からの続投ということもありチームワークが抜群で、
既に続編か三作目ぐらいの安定感がある。
これだけキャラがしっかりしていれば
いくらでも話を作れるであろうし、是非ともシリーズ化していただきたい。



<どこにでもある風景を、この先もずっと守りたい>

橋田壽賀子が「渡る世間は鬼ばかり」で描く家族像は、
インターネットが何でもできる魔法のツールのように描かれていたり
簡単に第二の人生が拓けたりどこかピントがズレていて嘘くさい。
「サザエさん」も時代の変化に適応しているようで
「懐かしのホームドラマ」と化していることは否定できない。
しかし本作は、2016年現在の日本でも見られる風景ばかりだ。

愛情表現の下手な日本の夫婦像を軸に置いたホームドラマの向こうには、
「この平々凡々とした家族の下らないやり取りが
この先何十年も続きますように」との願いが込められているように思える。
「東京家族」より政治的なメッセージが薄れたのも大正解。
語り口は軽やかながら、山田洋次監督の凄みを再確認する1本だ。

映画「家族はつらいよ」は3月12日より公開。




発売中■Blu-ray:「東京家族」
発売中■Blu-ray:「東京物語 小津安二郎生誕110年・ニューデジタルリマスター版」

【紹介記事】60年で変わったこと、変わらないこと。映画「東京家族」より抜粋。

小津安二郎監督が1953年に発表した「東京物語」の舞台を
現代に置き換えて描かれた、2013年の日本の家族像。
出演は、老夫婦に橋爪功と吉行和子、長男の夫婦には西村雅彦と夏川結衣、
長女の夫婦に中嶋朋子と林家正蔵、次男とその恋人に妻夫木聡と蒼井優。
音楽は久石譲。
クランクイン直前に東日本大震災が発生し、製作開始まで1年の遅れが生じたが
山田監督はこの間に脚本を見直し、
震災後の日本に対する想いを盛り込んで完成させた。

オリジナルの「東京物語」は1953年、今から60年も前の作品である。
戦後の復興期から高度経済成長期へと差し掛かる
日本(人)がどんどん元気を取り戻していった時代。
誰もが明るい未来への希望と確信を抱いていたこの時期に
「しかし、このままでは家族がバラバラになってしまうのでは」というメッセージを
社会に投げかけたことが、小津監督の慧眼ぶりを証明している。
「東京家族」のストーリーは「東京物語」のほぼ完コピだが、
久しぶりに上京した親よりも、日々の生活の方が大事になってしまった子ども達と
彼等をそうしてしまった『東京』という街の気忙しさが
「東京物語」発表当時よりも現実味を増している。

周吉(橋爪)が発する「どこで間違えてしまったんだ、この国は」という
台詞に代表されるように、小津版に比べメッセージは直球。
妻のとみこが亡くなる朝も、「東京物語」の周吉は
「いい朝陽じゃった」とだけ言ってその場を去るが、
「東京家族」の周吉は「母さん、死んだぞ」と言うのである。

本作で小津版に登場しない(正確に言えば遺影で登場するのだが)のが
妻夫木聡演じる次男の昌次。小津版では昌次は戦死したことになっており、
原節子演じる若き未亡人の紀子が誰よりも周吉ととみこに温かく接することで
本当の家族とは、人と人の繋がりとは何かを問う。
山田版「東京家族」では、昌次を「おとうと」の笑福亭鶴瓶のような
「いつまで経っても親に心配をかける息子」として登場させ
その昌次を支えるのが、しっかり者の紀子という設定になっている。
ここだけは完全に山田監督のオリジナルのためか
とみこが昌次に周吉との馴れ初めを話すシーンや、
周吉が昌次に将来どうするのかと問うシーンが山田節全開になっていて面白い。
小津版に敬意を表しつつ、作品のメッセージを歪めない程度に
自身のテイストも滑り込ませるあたり、さすがは監督歴50年。

小津版で杉村春子が演じていた長女は、勝ち気で何事にも臆することなく、
仕事でも家庭でも男を尻に敷く強いタイプの女性で
1950年代としては時代の最先端を走っていたに違いない。
しかし、中嶋朋子演じる現代の滋子は、ちょっとハキハキ言うだけの
働く女性としてはよくいるタイプに映る。
同じ台詞をしゃべっていても、周囲の受け止められ方は随分と変わった。
60年で変わったこと、変わらないこと。
それを浮き彫りにするのが「東京物語」と「東京家族」の2本なのだ。

無駄を削ぎ落とした小津版が良かったという人も多いだろう。
原節子と蒼井優は、女優として比べるのも酷なほどオーラが異なる。
しかし、世界的に評価されたとはいえ、小津版はモノクロで
今の若い方々に観ろというのはなかなか難しい。
そう考えると、多少味付け過多な部分があるとしても
山田洋次が「東京家族」を撮った意味はあったと私は思う。

山田監督が撮り続けてきた人情劇を受け継ぐ監督はなかなか思いつかない。
「阿修羅のごとく」や「武士の家計簿」を撮った森田芳光監督は
残念ながら若くして亡くなってしまった。
「おーい、誰かここを受け継ぐ奴はいないか」と、監督の呟きが聞こえてくるようだ。




発売中■Blu-ray:「ぼくたちの家族 特別版」

【紹介記事】人生の通り雨。映画「ぼくたちの家族」より抜粋。

母親が余命宣告を受けたことをきっかけに、
平凡な家族の隠された問題が浮き彫りになってゆく家族ドラマ。
監督は「舟を編む」の石井裕也。
出演は、長塚京三(父)原田美枝子(母)妻夫木聡(長男)池松壮亮(次男)。

平凡な家族の平凡な日常。
つつがなく暮らしているように見えても、その均衡は家族ひとりひとりが
皆少しずつの秘密を呑み込んだ上に成立した危うさを孕んでいる。
勘付いていても口に出さないのは、優しさであると同時に逃げでもあるのだが
触れさえしなければ永遠に表面化しないなら、
見えないフリでやり過ごそうとするのも理解できる。
本作の家族が抱える問題は金銭トラブルを含んでいるため
放っておいてもいずれ表面化したのだろうが、突然告げられた母親の余命宣告が、
家族を強制的に再構築する荒療治として機能する。

長い人生の中で少しずつ溜め込んだ嘘はいつしか膿となって
家族の屋台骨を虫食いにする。
ぐらぐら揺れる家を三人で支える男達を
記憶の退行した母親が無垢な笑顔で見つめている。
その構図がなんとも切ない。

全編に渡って救いのない物語のようでもあるが
しかしこの映画は希望に満ちている。
人生は幸と不幸の繰り返し。
どれほどの不幸が降り注ごうとも、どこかに必ず折り返し地点があって
愛する人と手を携えれば必ず乗り越えられる。
希望が見える前に投げてしまってはいけないのだと教えてくれるのだ。

フラを踊る原田美枝子の愛くるしさ
長男の嫁に会いにいく時の長塚京三の不器用さ
ささやかな嘘を吐いてしまう次男の憎めなさ
ラストシーンで見せる妻夫木聡の表情、どれもこれも忘れられない。

老練な山田監督とはまた違う、
20代の監督ならではのリアリティを持った名作。



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