忍之閻魔帳

ゲームと映画が好きなジジィの雑記帳(不定期)


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映画 ひるね姫


▼今週発売の新作ダイジェスト


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03月17日発売■Blu-ray:「レッドタートル ある島の物語
マイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット作品集」

03月18日発売■Book:「忍者増田のレトロゲーム忍法帖」
03月18日発売■3DS:「モンスターハンターダブルクロス」
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03月18日発売■3DS:「モンスターハンターダブルクロス オンラインコード版」
03月18日発売■3DS:「モンスターハンター ダブルクロス イーカプコン特設サイト」icon
03月17日公開■Ticket:「SING/シング」
03月17日公開■Ticket:「ひるね姫 ~知らないワタシの物語~」



▼THE・しっちゃかめっちゃか。映画「ひるね姫 ~知らないワタシの物語~」


3月18日公開・「ひるね姫 ~知らないワタシの物語~」

「東のエデン」「攻殻機動隊 S.A.C.」の神山健治監督が
原作・脚本・監督の3役を兼任した劇場用オリジナルアニメーション。
東京オリンピック開催が3日前に迫った2020年の倉敷を舞台に
突然警察に捕まってしまった父親の行方を追う変形ロードムービー。
主人公ココネの声には「とと姉ちゃん」の高畑光希。
共演は満島真之介、古田新太、釘宮理恵、前野朋哉、高橋英樹、江口洋介。
アニメーション制作は「CYBORG009 CALL OF JUSTICE」のシグナル・エムディ。
音楽は「キングダム ハーツ」シリーズの下村陽子が担当している。



「君の名は。」が累計250億円を突破し、
「この世界の片隅に」が映画賞を席巻した2016年。
ハリウッドメジャーのような分かり易さと娯楽性を追及した「君の名は。」と
巨匠の描く戦争映画にも引けを取らない「この世界の片隅に」の登場で
これまでアニメを遠ざけていた方の認識も随分変わったのではないか。
そんな追い風を受けて公開される新作アニメ「ひるね姫」は幸運である。

しかし、本作は前出の2作品を観た方々が
「次の1本」として選ぶには不向きであると言わざるを得ない。
一般向けの皮を被ってはいるものの、
本作の土台はやはり神山監督のオタク気質の上に形作られていて
物語が外に向けて開かれていないのだ。
めまぐるしく舞台が変化し、飛んだり跳ねたりするにも関わらず
物語が後半に向けてどんどん閉じてゆくのがわかる。
表紙(ポスターや粗筋)に反する中身(ストーリーや演出)を覆った閉塞感は、
新海誠監督で言うところの「星を追う子ども」に近い。

【紹介記事】身の丈に合った作品でいいのに。映画「星を追う子ども」

ストーリーは空想と科学とロードムービーと親子モノをミックスした欲張り仕様。
細田守監督が「サマー・ウォーズ」と「おおかみこどもの雨と雪」と
「バケモノの子」を3本作ったなら
俺は1本に全ての要素を入れてやるぜ、という感じ。
だがいくら何でも1本に入り切るはずがなく、
結果、全ての要素がつまみ食いで物語の主題がブレまくってしまった。
キャラクターは掘り下げが足らないし、物語のあちこちに綻びが見える。

最大の難点は、ココネの見ている夢の世界での出来事が
ココネの居る現実世界の出来事に影響を与え合う関係になっていないことだ。
のび太も真っ青な速度で眠に落ちるココネには目を瞑るとしても
眠っている間に現実世界がどうなっているのかを一切描かない
(というかそもそも考えてなさそう)ので
二つの並行した物語が鏡面世界のような関係を築けず
最後まで独立したまま進んでしまう。それでは失敗だと思う。

父娘モノ(母娘モノ)として観た場合、父親の存在が希薄過ぎるし、
ロードムービーとして観た場合、旅をする過程での出逢いやイベントが少ない。
近未来SFとして観た場合は肝心の技術に関する設定が甘過ぎる
(劇中に登場するタブレットは「東のエデン」のノブレス携帯的なアイテム)し、
旅に同乗してくれる幼馴染みとは最後まで恋の匂いがしない。
肝心のオチについても、勘の良い方なら5分ぐらいで気付いてしまうのではないか。
バランスを取ったつもりかも知れないが、
エピソードの均等割になってしまった物語は魅力を失ってしまった。

物語の舞台を岡山県の倉敷市に設定したのも
単に聖地巡礼ブームに乗っかりたくて東京から離れたぐらいにしか思えない。
岡山だからと言って父親の名前がモモタローとか、ふざけるにも程があるだろう。
宇都宮なら餃子とでも付けるつもりなのか。ドラゴンボールじゃあるまいし。
全国区では一寸法師(au)だが岡山では「おかやま晴れの国大使」に任命されている
前野朋哉のキャラ名も雉田(キジ)だった。
ひょっとすると倉敷=三菱自動車のイメージで書かれたから
巨大な自動車会社や自動運転技術が登場するのだろうか。
不正の件があってアンタッチャブルになっているのだとしたら少し不憫ではあるが。

後半の展開は観客を置き去りにした監督の趣味が全開で
戦闘シーンに登場する機体はまんま「ヱヴァ」で敵はまんま使途。
見せ方は「ベイマックス」や「パシフィック・リム」を参考にし
最後のシーンなどは「魔女の宅急便」そのままである。いいのかこれで。

完成度が高ければ「君の名は。」バブルは最高の追い風だろうが
これでは追い風どころか逆風は必至。
「星を追う子ども」の神山監督版だと思えばまだショックは少ない、か。

映画「ひるね姫」は3月18日より公開。







余談。
主題歌の「デイ・ドリーム・ビリーバー」。
選曲のベタさもさることながら高畑光希の上手さが活かされていないし
何より歌詞の内容を考えるとこの歌を歌うのは
父親のモモタローでなければおかしいだろう。うーむ。


03月17日公開■Ticket:「ひるね姫 ~知らないワタシの物語~」
発売中■Book/Kindle:「小説 ひるね姫 ~知らないワタシの物語~ / 神山健治」




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