忍之閻魔帳

ゲームと映画が好きなジジィの雑記帳(不定期)


テーマ:
映画 後妻業の女 大竹しのぶ


▼今週発売の新作ダイジェスト


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08月24日発売■Blu-ray+DVD:「レヴェナント:蘇えりし者」
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08月26日発売■BOOK:「ゼルダの伝説 HYRULE GRAPHICS」
08月26日発売■BOOK:「GAMEgene Vol.1」
08月26日発売■BOOK:「新海誠 Walker ウォーカームック」
08月26日発売■BOOK:「新海誠、その作品と人。 2016年 10 月号」
08月26日発売■BOOK:「新海誠 監督作品 君の名は。 公式ビジュアルガイド」
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▼遠くの家族より近くの小夜子。映画「後妻業の女」


08月27日公開・「後妻業の女」

高齢&資産家&持病持ちの男と婚姻関係を結び、
その最期を看取っては遺産を受け取る『後妻業』。

2014年末から2015年初頭にかけて、
この後妻業の女が起こした連続殺人事件が社会問題にもなった。


本作は直木賞作家・黒川博行の「後妻業」を映画化したものである。
主演は大竹しのぶ。
共演には豊川悦司、尾野真千子、長谷川京子、水川あさみ、
風間俊介、余貴美子、笑福亭鶴瓶、津川雅彦、永瀬正敏。
監督は「愛の流刑地」「源氏物語 千年の謎」の鶴橋康夫。


発売中■BOOK:「後妻業 / 黒川博行」

突き抜けた悪女の登場する映画・ドラマにハズレはなく、
中途半端な悪女の登場する映画・ドラマは大抵ハズレである。
大竹しのぶはいわゆる怪演タイプの女優であり、
彼女が主演に決まった時点で本作はある程度の成功を約束されたと言えるだろう。
しかし、残念ながらそこ(キャスティング)以上の驚きは本編にない。

この作品は後妻業の女・武内小夜子をどう描きたかったのだろう。
小夜子は結婚相談所の所長・柏木亨(豊川悦司)と共謀し、
裕福な男を狙っては恋仲になり財産を掠め取る。
こんな美味しい素材があるなら、そこを徹底的に掘り下げれば良かったものを
本作は話の軸があっちへ行ったりこっちへ行ったり一向に定まらない。
予告編やチラシでは何人もの男達を手玉に取る
小夜子の魔性の魅力と悪事を描いた作品のように見せているが
男でしっかり描かれるのは笑福亭鶴瓶と津川雅彦ぐらいのもので
残りの男達はダイジェストとも呼べないほど軽く触って終わりのやっつけ仕事。
これには本当にがっかりした。


「Do You Want To Dance / Bette Midler」(1972)

その後も「小夜子 vs 朋美(尾野真千子)」が始まったかと思えば
「小夜子 vs 本多芳則(永瀬正敏)」になり、
物語中盤からはついに小夜子を物語のメインから外し
「柏木 vs 本多」が中心になってしまう。

良く言えば登場人物全員にスポットをあてているわけだが、
上手く使えば稀代の悪女にも成り得た小夜子が
まんべんなく活躍する登場人物のひとりとして埋没するのは
悪女映画(ドラマ)好きとしては何とも寂しい。

エピソードを均等割するなら「GONIN」のように全員悪として描けば良いし
しないのであれば中途半端なサイドストーリーは排除して
小夜子と男達、その娘達ぐらいまでに止めておいたほうが
より濃密で泥臭い人間ドラマになっていたはず。

大竹しのぶと尾野真知子が居酒屋で乱闘するシーンがある。
父親を騙した女への不信感がピークに達した故の出来事ではあろうが
そのシーンに至る過程が描き足らないため
「女同士の取っ組み合いが面白いよね」という短絡的な理由で
挿入したように見えてしまうのである。
「阿修羅のごとく」に出てきた大竹しのぶと桃井かおりの
キャットファイトのような興奮がこのシーンには無いのだ。

「被害者は例え騙されていたとしても幸せだったのでは」
「金を手に出来なかったのは遺族にも責任の一旦がある」
世間話としては言えても、映画でここまで踏み込むのはなかなか勇気がいったろう。
後妻業に騙される男性の大半は家族から見放されているか
厄介者として疎遠になっていることが多いのは事実だろうが
実際に発生した事件がまだほんの1、2年前ということもあり
遺族達を自業自得と思わせる描き方をするのはかなりリスキーだ。
このチャレンジ精神は高く買いたい。

残り短い余生を謳歌したい男達にとって小夜子はどう映っていたのだろう。
ドラマ版「紙の月」の主人公・梅澤梨花は、
カモにされた被害者から「天使」だと言われていた。
男達の願いを(曲がりなりにも)叶えてやった小夜子も
中身はどうあれ男達にとっては天使だったかも知れない。

小夜子の本心(おそらくは柏木への愛と、埋まらない寂しさ)が
もう少し描けていれば「顔」の藤山直美ような哀し宿命を背負った悪女として
ワンランク上の作品になっていたはず。
大竹しのぶの怪演で最後まで飽きずに観れるものの
「疑惑」や「顔」のようなクオリティを期待するのは禁物。
そこそこ良く出来た2時間ドラマで良いならお薦め。

映画「後妻業の女」は8月26日より公開。


発売中■Blu-ray:「疑惑」
発売中■DVD:「顔」
発売中■DVD:「黒い家」

私の中で「悪女の似合う女優枠」の四天王が桃井かおり(「疑惑」)、
藤山直美(「顔」)、大竹しのぶ(「黒い家」他多数)、
寺島しのぶ(「キャタピラー」他多数)なのだが、
この中の3人が松山ホステス殺害事件の犯人・福田和子を演じている。
寺島しのぶ以降まだここまで強烈なアクを出せる女優は出てきておらず
満島ひかりや二階堂ふみが今後どこまで化けられるかに期待。




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